ディナワン島(コタキナバル)
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。

コロナ禍の影響で長らく運休していたマレーシア航空、東京成田―コタキナバル線。その運航が2022年12月19日、満を持して再開されました。

これを記念して、今後はより多くの日本人にコタキナバルの魅力を知ってもらうべくマレーシア政府観光局・サバ州観光局がメディアツアーを開催。そのツアーに参加して、コタキナバルの魅力を探ってきました。

今回は、訪れた中でも印象深かった、マレーシアで唯一、離島グランピングが楽しめる「ディナワン島」をご紹介します。

マレーシア航空が東京/成田~コタキナバル線を再開!

マレーシア航空(成田ーコタキナバル直行便再開)Photo by Mayumi
新型コロナの影響で2年以上もの間、運休が続いていたマレーシア航空・東京/成田~コタキナバル線。

世界的にコロナ禍ムードが沈静化し、入国の規制緩和と観光再開が進む中、マレーシアも入国制限をほぼ解除。

これを機に2022年12月19日、満を持して東京/成田―コタキナバル線の運航が再開され、今後は下記の通り、月・木曜の週2便で運航されることとなりました。

<運航スケジュール>
月・木:MH80便 コタキナバル00:50発 ⇒ 成田07:20着
月・木:MH81便 成田9:30発 ⇒ コタキナバル15:00着

コタキナバル空港にてPhoto by Mayumi
記念すべき運航再開の初便ということもあり、コタキナバル空港では歓迎の意をあらわす「ウォーター・サルート」の放水アーチや民族衣装を身にまとった音楽隊、さらにマレーシア政府観光局やサバ州観光局の関係者らが一堂に会してセレモニーを開催。

熱烈な大歓迎を受け、日本への熱い期待をヒシヒシと感じました。

そもそもコタキナバルってどこ?

まずは、そもそもコタキナバルってどこ?という方のためにおさらいです。

成田ーコタキナバルの位置関係Photo by Mayumi
首都クアラルンプールのあるマレー半島の東の海上に浮かぶ、世界で3番目に大きな島が、東マレーシアといわれるボルネオ島(インドネシア語ではカリマンタン島)。

その島の北部に位置するマレーシア領サバ州の州都がコタキナバル(Kota Kinabalu)です。

世界遺産キナバル山Photo by Mayumi
ボルネオ島といえば、世界最古ともいわれる熱帯雨林のボルネオジャングルに、野生のオランウータンやテングザル、世界最大の花で知られるラフレシアなど、さまざまな固有種が生息する世界有数の動植物の宝庫。

また、コタキナバル郊外にはマレーシアの最高峰・キナバル山(標高4,095m)がそびえ立ち、世界遺産であるキナバル公園ではトレッキングやバードウォッチング、珍しい動植物の観察などが楽しめます。

コタキナバルとはPhoto by Ara Dinawan Island Resort
忘れてならないのは、この海の青さとサンゴ礁の楽園アイランド。

5つの島(ガヤ島、サピ島、マヌカン島、マムティク島、スルグ島)で構成される海洋公園トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園をはじめ、コタキナバル沖合にはいくつもの魅力的な離島が点在。アイランドホッピングやシュノーケリング、ダイビングなどマリンアクティビティが充実しているほか、リゾート開発も進められています。

コタキナバルで離島グランピング!?「ディナワン島」とは

数多くの離島が点在するコタキナバル沖合。

今回はそんな中でも当局がイチオシする、マレーシア唯一の離島グランピングが楽しめる「ディナワン島」をご紹介します。

ディナワン島上空画像Photo by Ara Dinawan Island Resort
コタキナバルの中心から南へ、車でおよそ30分、港町・キナルートの沖合に浮かぶのが「ディナワン島(Ara Dinawan Island)」です。

全長約1㎞、周囲約3㎞のディナワン島は、北に「ベサル」、南に「クチル」と呼ばれる大小の島を配し、2つの島は砂州で結ばれています。

島の海はすこぶる青く、周囲はサンゴ礁に囲まれ、まさに楽園アイランドです。
※ただし、雨季(11月~3月)の海の透明度は雨や潮流の影響で濁ることもあります。

ディナワン島桟橋Photo by Mayumi
もともとは無人島だったディナワン島。現在は、主に2つの会社が島を領有し、それぞれリゾートアイランドとして開発を進めています。

ディナワン島の魅力のつひとつは、プライベートアイランドであることから、他の島と違って観光客が少なく、のんびり過ごせること。

中国人や韓国人観光客にはよく知られた島だそうですが、日本人にはまだ穴場の島だそうです。

アラツリーPhoto by Mayumi
このガジュマルのような長い根を垂らす大木は、島の名前の由来ともなった全高約12mの「バニヤンツリー(Banyan tree)」。地元では、通称「アラツリー」で親しまれ、第一次大戦以降、ずっとこの島を見守り続けているそうです。

この存在感とあふれる生命力、まさに島の主ですね。

サイチョウ(ディナワン島)Photo by Ara Dinawan Island Resort
ここディナワン島でも、ボルネオならではの多種多様な野鳥や昆虫、植物が生息しています。

なかでも注目すべきは、野生化ではめったに見ることができないといわれる「サイチョウ」。

サイチョウとは、頭部にサイの角のような突起物が生えている大型の鳥類で、ボルネオジャングルや東南アジアの一部に生息しています。その貴重なサイチョウと出会えるサプライズも夢ではないかも!狙い目は早朝だとか。バードウォッチャー垂涎ですね。

離島グランピングで島遊びを満喫

ディナワン島は日帰りでも楽しめますが、やはりここは離島グランピングを楽しみたいところ。

その内容をご紹介します。

エコフレンドリーなAra Dinawan Island Resort

Ara Dinawan Island Resort in Kota KinabaluPhoto by Ara Dinawan Island Resort
今回ご紹介するグランピングは、北側の「ベサル」を管理運営する中華系リゾート会社の「Ara Dinawan Island Resort」のもの。

同社では、地域の資源を有効活用し、島を取り巻く自然環境保護、ならびに炭素排出削減に取り組むなど、サステイナブルでエコフレンドリーなリゾート経営をモットーとしています。

そこで、ディナワン島では「エコ・グランピング」を推奨し、過剰なサービスは省いた上でのシンプル・ラグジュアリーな施設を提供、島の電気はソーラー発電でまかなっています。

充実のコテージ

グランピングテントPhoto by Mayumi
グランピング用コテージは全部で14棟。

うちキングベッドと2段ベッドが設置された「ファミリー」向けが2棟、目の前がビーチの「ビーチフロント」が7棟、その後方に位置する「シービュー(Seaview)」が5棟となっています。

グランピングテント内Photo by Mayumi
テントの内部は、キングサイズのベッドにトイレとシャワーはセパレート、空調機器、冷蔵庫、セキュリティボックス、給湯器にドライヤーも完備。

シンプル・ラグジュアリーとはいえ、充実の離島グランピングが楽しめます。

ダイニングルーム

ダイニングPhoto by Ara Dinawan Island Resort
島の中央にある開放的なダイニングルームでは、ローカルシェフが腕を振るったさまざまなマレーシア料理が堪能できます。
※日帰りツアーの場合はランチ込、宿泊の場合は朝食のみ込で、ランチ・ディナーは有料

事前に相談があれば、ベジタリアンなどの特殊なリクエストにも対応可です。

ある日のランチPhoto by Mayumi
マレーシアは典型的な多民族国家。大多数を占めるマレー系、中華系、インド系など多くの民族が融合してバラエティに富んだ食文化が育まれています。

マレーシアには欠かせない四大グルメ(マレー料理、中華料理、インド料理、ニョニャ料理)やサバ州ならではのご当地グルメなど、食事も楽しみのひとつですね。

ビーチショップ

カフェ&バーPhoto by Mayumi
ビーチフロントにはドリンクや軽食を取り扱うショップも完備。

イスラム教は禁酒ですが、外国人向けにはビールも販売されています。

クラブハウス

リクリエーション場Photo by Ara Dinawan Island Resort
マリンアクティビティに飽きたら、クラブハウス(レクリエーションハウス)で、ビリヤードやフーズボール(サッカーテーブル)も楽しめます。

ハンモックでお昼寝はいかが?

ハンモックで昼寝Photo by Mayumi
ビーチに設置されたハンモックで読書をしながらお昼寝なんてこともできます。

潮風と波音を感じながら、ハンモックに揺られてまどろむ休日なんて、離島ならではの贅沢ですね。

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

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