額縁のようなイーフビーチ(沖縄・久米島)
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

シールガチ橋

シールガチ橋(沖縄・久米島)Photo by 久米島町観光協会
畳石のある奧武島北側の海岸近く、ポツンと海中に立つコンクリート製の「シールガチ橋」。

じつはこれ、干潮になると両サイドに岩礁が現れ、海を渡るための海中歩道橋なのです。干潮時には沖合側の岩礁に渡って潮干狩りや釣りが楽しめたり、船が安全に沖合へ出るための海の道標として建設されたそう。

満潮時には沈んでしまうことから、 “幻の橋”とも呼ばれています。

シールガチ橋から見た風景(沖縄・久米島)Photo by 久米島町観光協会
この橋を渡れるのは大潮の干潮時のみ。潮が引くと、橋のしたには海へと注がれる川のような深い碧の海の道が生まれます。これがなかなか神秘的。

なお、潮が満ちると戻れなくなる可能性もあるため、歩道橋を渡る際には、事前に潮汐表を確認していきましょう。

■詳細情報
・名称:シールガチ橋
・住所:沖縄県島尻郡久米島町宇根
・地図:
・アクセス:久米島港から車で約15分
・久米島町観光協会公式サイト:https://www.kanko-kumejima.com/members/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%ac%e3%83%81

ミーフガー

ミーフガー(沖縄・久米島)Photo by Mayumi
島北端の海に面して立つ奇岩「ミーフガー」は、約400年前にふたつの岩がぶつかり合って生まれた断崖で、島内一のパワースポットとして知られています。

というのも、島では古くからこの奇岩を「女岩」、つまり女性のシンボルとして崇め、子宝に恵まれない女性が岩を拝むと子宝が授かるという、いわゆる子宝祈願や安産祈願にご利益があるとして言い伝えが残っています。

写真で見ると小さく見えますが、実際は高さ約20mもの巨大な空洞 で、足元に立つとその迫力に圧倒されます。

朝日とミーフガー(沖縄・久米島)Photo by 久米島町観光協会
そんなミーフガーでは、年に一度、夏至を迎える6月中~下旬の早朝にだけ太陽が穴にすっぽり収まるダイヤモンド朝日が見られます。

絶景であると同時に、ご利益も最大化されそうな瞬間ですね。

ミーフガーの巨人岩(沖縄・久米島)Photo by Mayumi
ちなみにこれは余談ですが、ミーフガーの前の岸壁にも注目。今まさに大地から巨人がはい出るような、何ともふしぎな奇岩がそびえ立っています。

『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵を彷彿とさせ、思わずカメラに収めてしまいました。

■詳細情報
・名称:ミーフガー
・住所:沖縄県島尻郡久米島町仲村渠
・地図:
・アクセス:久米島港から車で約15分
・久米島町観光協会公式サイト:https://www.kanko-kumejima.com/members/miifugaa-rock-formation

鳥の口

鳥の口(沖縄・久米島)Photo by Mayumi
島南端の突き出た半島に位置するトクジム自然公園。その最南端の岬にそびえる、先端がぱっくり割れたふしぎな奇岩が「鳥の口」です。

文字通り、鳥のくちばしのような形をしていることから付いた名称ですが、 どちらかというとパックマンや工具のスパナにも似ていますよね。じつにユニークなかたちをしています。

鳥の口から見たハテの浜(沖縄・久米島)Photo by Mayumi
鳥の口へ向かう道中は、春には桜、テッポウユリが咲き、冬には展望台からクジラが見えることもあるとか。 さらに、北東へ視線を向けると、ハテの浜を一望できる展望所もありました。

また、タイミングが合えば、鳥の口に夕日を灯すようなエモい絶景を撮影できるかもしれませんね。

■詳細情報
・名称:鳥の口
・住所:沖縄県島尻郡久米島町島尻
・地図:
・アクセス:久米島港から車で約20分
・久米島町観光協会公式サイト:https://www.kanko-kumejima.com/members/tori-no-kuchi

琉球王朝時代のグスク跡

宇江城跡(沖縄・久米島)Photo by Mayumi
久米島最高峰となる標高約310mの宇江城岳(うえぐすくだけ)。その頂に築かれた琉球王朝時代の山城跡が「宇江城城跡(うえぐすくじょうあと)」です。沖縄県内にあるグスクのなかでも最高所に位置し、国の史跡に指定されています。

城跡からの眺望は360度絶景パノラマ。晴れた日には沖縄本島まで見渡せるそうですよ。

宇江城跡(沖縄・久米島)Photo by Mayumi
山頂からの眺望も最高ですが、個人的には「天空の城」がより際立つ遠望スタイルがオススメ。ちょっとジブリっぽい雰囲気がお気に入りです。

具志川城跡(沖縄・久米島)Photo by Mayumi
ジブリっぽいといえば、ミーフガーのすぐ近くにそびえる「具志川城跡(ぐしかわじょうあと)」もオススメ。グスクの城壁の保存状態が良く、よりラピュタ感が味わえます。

■詳細情報
・名称:宇江城城跡
・住所:沖縄県島尻郡久米島町島尻
・地図:
・アクセス:久米島港から車で約15分
・久米島町観光協会公式サイト:https://www.kanko-kumejima.com/members/uegusukucastleruins
■詳細情報
・名称:具志川城跡
・住所:沖縄県島尻郡久米島町仲村渠
・地図:
・アクセス:久米島港から車で約15分
・久米島町観光協会公式サイト:https://www.kanko-kumejima.com/members/gushikawacastleruins

自分だけの風景を切り取る旅を

石垣島、竹富島、宮古島などに比べ、意外と知られていない沖縄の離島・久米島。

穴場感のある久米島だからこそ、ゆっくりのんびり自分のペースで島を訪ね歩いて、自分だけの絶景を切り取る旅が楽しめました。

ぜひみなさんも、島の絶景、島の暮らし、島の文化に触れ、新たな視点で、自分だけの風景や絶景を切り取ってみませんか。

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

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