移住者インタビュー③イラストレーター安岡 恵美里さん
福知山市へ移住した方の中には、移住まで京都に縁がなかった方もいます。イラストレーターの安岡さんもそのひとり。
長野県に住んでいた安岡さんは、友人夫婦が住んでいたことがきっかけで福知山への移住に興味を持ち、1年間のお試し移住を経て、本格的に移住を始められました。
福知山は移住の受け入れ態勢が整っており、自然に囲まれながらも、都市部にアクセスしやすいところを魅力に感じたそう。
また、移住を機に、イラストの仕事を中心とした生活を始めます。現在はイラストの仕事をしつつ、起業したい人が相談できる「ドッコイセ!biz」の相談員としても活動されています。
安岡さんの作品
安岡さんは移住相談時に繋がりを持った福知山市の市役所から依頼を受け、「FUKUFUKU LIFE」のロゴも手掛けています。
「FUKUFUKU LIFE」サイトより
福知山市の街づくり①福知山ワンダーマーケット
Photo by 福知山ワンダーマーケット
福知山市・新町商店街では、「福知山ワンダーマーケット」が開催されています。
ワンダーマーケットは食と暮らしにまつわる定期市で、今年で6周年を迎える人気イベントです。有機野菜や日用雑貨、自家焙煎コーヒーなど、丁寧にこだわりを持って作られたものが40店舗ほど並びます。
立ち上げメンバーである宮田さんは、兵庫県から9年前に引っ越してきた移住者。ご主人と共に農業を営み、ワンダーマーケットでも野菜を販売しています。
ワンダーマーケットの立ち上げメンバー 宮田さん(左)と運営メンバーの足立さん(右)
また、新町商店街ではキッチン付きレンタルスペース「アーキテンポ」も運営しています。
イベント会場や間借り店舗などのあらゆる場面で活用され、地元の方々の集まる場所やビジネスへの挑戦の場となっています。
新町商店街はふだんシャッターが閉まっているお店もあるのが現状ですが、シャッターを開けて賑やかな状態にしていくことが理想だと宮田さんはお話されていました。
福知山市の街づくり②廃校リノベーション施設「THE 610 BASE」
福知山市内でいちご摘み体験ができる「THE 610 BASE」(ムトベース)。2018年に廃校になった小学校をリノベーションした施設です。
校庭にずらっと並ぶ7棟のいちごハウス。2000㎡以上を誇る広さの中で紅ほっぺ、かおり野、章姫の3種を栽培しています。
photo by THE 610 BASE
いちごを作って販売するだけでなく、いちご摘み体験もできるようにすることで、人々との交流もできるようになっています。地元の方だけでなく、帰省時に訪れたご家族などにも好評なのだとか。
これまで福知山はいちごの産地ではありませんでしたが、新たな街の文化として根付いていきそうです。
「THE 610 BASE」を手がけているWELZ UNITEDの方々は、元々IoTや電気設備の事業を行っていて、農業は未経験だったそう。
しかし農業へのIoT活用を模索していたり、農業が福知山市で衰退しつつあったりしたことから、農業を本格的に事業化。
同時期に市内では廃校が続出したことで、学校をもう一度人が集まる場所にしたいと思い、廃校リノベーションが実現しました。
また、学校内はカフェやスケボーが楽しめる空間にリノベーション。
元々視聴覚室だった空間が、ヴィンテージ感と手作り感のあるカフェに大変身しています。
FARMとFUNを掛け合わせFUNMERと記されたインパクトのある壁も手作りです。
「THE 610 BASE」で採れた作物を使った加工品や、オリジナルグッズの販売も行っています。
当時の面影を残しつつ、地元の方や他の地域から訪れた人があらゆる角度で楽しめる空間になっています。
今回はお話を聞いた森さんは、今後は移住者インターンの受け入れや、ビールの製造なども手がけていきたいと語ってくれました。
福知山の暮らしを体験してみよう
心地よく過ごせる田舎の風景を味わいつつ、街ならではの利便性もしっかりと確保している福知山市。地元の方も移住者も分け隔てなく暮らし、「住みやすい」と口を揃えてお話されていました。
福知山市では、暮らし体験ツアーやお試し住宅など、移住へのサポートを手厚く実施中。ぜひ福知山での暮らしが気になった方は、一度足を運んでみてくださいね。