みなさん「レンソイス」という場所は聞いたことがありますか?レンソイスの写真をInstagramに投稿した際、友人や知人、全く知らない人から「この絶景はどこ?」「どうやったらこの絶景が見られるの?」などたくさんのコメントがありました。
今、ウユニ塩湖に継ぐ絶景として知名度が上がってきているレンソイス。この絶景を目の前にしたとき、思考回路が停止しました。それほどにまで美しい神秘的な光景をご紹介します。
白い砂漠の絶景「レンソイス」
photo by SHIORI
レンソイスとは日本の裏側、ブラジル北東部に位置するマラニャン州の真っ白な大砂丘がある、レンソイス・マラニャンセス国立公園のことを言います。
日本からだと移動距離、移動時間共に長くかかり、たどり着くまでが大変ですが、レンソイスを訪れた人々は「来た甲斐があった」と声を揃えるほどの絶景です。
この白い砂丘の広さなんと15万5000ha。ちなみに、東京都23区の面積は約6万1900haで、レンソイスはこの約2.5倍の広さです。
真っ白な砂丘はこれだけでも絶景間違いなしですが、雨季(1月から6月)にかけて降る雨が雨季の終わり頃より、この広大な砂丘に無数の湖を作り出します。この奇跡のような絶景が、人々を魅了するレンソイスの魅力です。
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レンソイスは、砂丘の砂の成分がほぼ100%石英と呼ばれる珍しい形の砂でできており、石英の層の下にある地下水が雨によって水位を増し、砂丘に湧き上がってこの無数の湖を作りあげていると言われています。
雨季後に現れる湖ですが、なんとこの中には魚が住んでいるのです。魚たちは、一体どこから来て、乾季の間どこで過ごしているのか、未だ謎のままだそう。
レンソイス・マラニャンセス国立公園内で必ずやるべき3つのこと
長時間の移動と移動距離を経てやってきた、レンソイス近郊の街バヘイリーニャス。レンソイスへ行くには公共交通機関では行くことができないので、ここバヘイリーニャスでツアーの予約(レンソイス・マラニャンセス国立公園までの送迎)が必須となります。
街中にもいくつかのツアー会社がありますが、宿泊先のホテル、バックパッカーの宿からツアーに申し込むことが可能です。
セスナで絶景を見ながらの空中散歩
photo by SHIORI
セスナ遊覧ツアーは、一人350レアル(約10,000円)ほどで参加することができ、広い国立公園を上空から見渡すことができます。
ツアーを予約すると、宿まで送迎車が迎えに来てくれて、飛行場に到着後すぐにセスナに乗り込んで飛行開始となります。
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私は、ツアー当日の朝に予約をしてすぐに送迎車が来てくれました。1人から参加可能なので天気などを見て当日、現地にて申し込みをすることをおすすめします。
ただし、先着順ですのでセスナが空いていないと乗ることはできません。晴れが確認できたら、すぐに予約を入れましょう。
滑走路に到着し、セスナに乗り込みます。エンジン音と共に、小さなセスナが晴天の空に向かって飛び立ちました。これから地球の裏側の絶景「レンソイス」をこの目で見ることができると思うと、興奮がとまりません。
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砂漠に広がる無数の湖は、かなりの大きさがあります。地上から眺めるのもとても感動しますが、この無数にある湖をセスナに乗って上空から眺めるのは格別。約30分の飛行時間ですが、至福の時を味わえること間違いありません。
レンソイス・マラニャンセス国立公園の湖で泳ぐ!
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セスナ以外のツアーでは、レンソイス・マラニャンセス国立公園に到着後、全て自由行動となります。送迎ツアーは午前と午後の2パターンがあり、今回私は午後のツアーに申し込んでみました。14時になると宿まで迎えに来てくれ、ジープの荷台に乗り込んでいよいよ出発です。
ツアー参加者をピックアップして、トータル約1時間弱、荷台で揺られながらレンソイスに向かいます。
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途中、巨大なエンジン付き丸太ボートに車4台とそれぞれのツアー客を乗せて川を渡ります。ボートに乗り込む際、数歩だけ川に足をつけることになるのでビーチサンダルなど、濡れても大丈夫なものを履いて行ってください。
時には、川を渡り、時にはお尻が浮くほどのボコボコの道を辿り、ようやく絶景に到着です。
目の前に広がる、不思議が詰まった広大な絶景は圧巻。目で楽しんだ後は、体感して楽しみます。水着に着替えて湖へ!澄んだ綺麗な湖に心地よい水温…目の前には神秘的な景色が広がっています。まるで砂漠の中のオアシスにいる感覚でした。
夕日鑑賞
photo by SHIORI
湖で泳いだり、本を読んだり、写真をとったり、夢中で遊んでいるうちにだんだんと日が暮れて行きます。
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この日は若干雲が多く、まん丸の夕日を見ることはできませんでしたが、雲と太陽のシルエットがとても美しく、そこにいた全ての人を魅了していました。
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思う存分レンソイスを堪能し、帰路につきます。帰りも同じルートでアドベンチャー気分を味わいながら帰りますが、あたりは真っ暗になり肌寒くなるので、バスタオルか羽織等の寒さ対策をお忘れなく!