ある日、僕がバンコクでぼったくられそうになっている所に、横から正規料金を提示してきたイタリア人のおじちゃんがいました。店の亭主はまいったなぁという顔で、慌てて4分の1の値段にしてくれました。
その後、彼に感謝を述べると「いやぁ、俺も同じことをしてもらったことがあったからな」と爽やかに言っていました。それから、僕も同じような場面に出くわしたら、大きな声で言うようになりました。
「自分だけよければ良い」って考えは非常に残酷で、僕は大嫌いです。きっと旅をしている最中、何度も人に助けてもらうことがあると思います。
僕にとって「助けてあげた出会い」は、相手にとって「助けてもらった出会い」でもあります。そんな出会いは大切にしていきたいですね。
良い意味で”ずうずうしく”、そして感謝の気持ちを忘れない
photo by Kazuki Kiyosawa
僕たち日本人は、どこか助けてもらった方に対して謙虚でいなければならいないという価値観がありますね。
「何が食べたいの?」と聞かれて、既に助けてもらってるし…これ以上はと感じて、「なんでも良いです!」と答えがちではないでしょうか?
そんなときは、逆に既に助けてもらっているので、ちゃんと自分の意見を言ってみましょう。いい意味(わがままになるのではなく常識の範囲内)でずうずうしくなるのです。
僕はマレーシア・ペナン島からタイ・ハジャイまでのバスの中で隣に座ったタイ人の家に、泊まりに行った経験があります。
見ず知らずの男でしたが、「何が食べたいか」「何が好きか」ということだけで、かなりコミュニケーションをとることが出来、結果としてその街で1番美味しい日本料理屋に連れて行ってもらいました。
そこでも日本の文化やオススメの場所、料理といった会話へ繋がり、お互いを知るキッカケともなりました。
photo by Kazuki Kiyosawa
また、ここで助けてもらった分、今度は自分が困っている人を助けたり、悪いことをしなかったり、その恩返しを世界にしていきましょう。このルーティンが再び「いい出会い」につながる鍵でもあります。
そして、助けてもらった方本人には、自分ができる最大のお礼をしましょう!僕は訪れた国の「ありがとう」と「おいしい」は必ず覚えるようにしています!
最後に…「出会う人とは出会い、出会わない人とは出会わない」
photo by Kazuki Kiyosawa
「すべての出来事は、自分のために起こる現象」
…自分の人生をより良くする現象で、起こること全てに意味があるのだと僕は信じています。
その「出会い」がなければ、僕はここにいない。という経験が多々あるのです。スケジュールがうまく進まなくなったからこそ、あった出会いや経験だったり、一見「マイナス」「遠回り」と思われがちな道のりが、最終的に「プラス」に繋がる。”全てGood for me”だと信じています。
旅/人生の中で出会う人たちとも必ず「意味」が存在すると思っています。自分の人生に意味のある人とは、必ず出会います。
「人」と「人」の中にも「引力」があるのかと、時に信じざる得ない「偶然」と「再会」がこの世に間違いなく存在します。
だからこそ、「こんな偶然あるの!?」という出会いが存在するのです。
そして、人は人を旅します。「出会い」と「別れ」あっての人生です。
世界をより広くするスパイスは自分と違う価値観に触れることです。今まであった価値観/固定観念をこれまでも崩してくれるのは、旅を通して、自分がアウェイを感じた時!そんな違う価値観を持った。たくさんの人たちと出会い別れ、そして再会すること。
あなたの世界をより広くしてくれるはずです。「素敵な出会い」があなたにも訪れることを遠い異国の地から願っています。
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