北アフリカのリビアと言えば、カダフィ政権をイメージする人が多いでしょうか。日本ではマイナーですが、チュニジア、アルジェリア、モロッコと並び、日の沈まぬ国(マグレブ諸国)に数えられ数多くの神話が眠る国です。
外務省の発表する危険情報は2015年7月31日現在、最大のレベル4(退避勧告)となっており、すぐに旅行することはできません。いつか安全に旅行できる日が来ることを願って、この記事ではリビアにある世界遺産を全て紹介します。
レプティス・マグナの古代遺跡
アル・クムス市にある北アフリカ屈指の古代ローマ都市遺跡です。トリポリタニアの三都のひとつで、アフリカ初のローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの出身地でもあります。
遺跡には、円形演技場、公共広場、市場跡、古代ローマ劇場、セウェルス朝のバシリカなどが残っています。1982年に世界文化遺産に登録されました。
タドラット・アカクスのロック-アート遺跡群
紀元前1万2000年頃から西暦100年頃までに描かれたとされる岩絵が数多く発見されている地域で、山を意味するタドラットの名の通り、岩山、砂丘、渓谷など変化に富んだ自然景観を有しています。
先史時代に描かれた岩絵にはゾウ、キリン、ラクダなどの動物や、楽器を弾く人間や踊る人間なども描かれています。1985年に世界文化遺産に登録されました。
サブラータの古代遺跡
紀元前9世紀から紀元前8世紀に、フェニキア人によって建設された都市です。しかし2世紀以降、ローマの植民地となり古代ローマ都市の一つとなりました。