外で飲んでもビール一杯200円という、ヨーロッパの中では驚くほど物価の安い「リトアニア」。ラトビア、エストニアと一緒にバルト三国と呼ばれています。
「小さなローマ」とも呼ばれるほど美しい首都、ヴィルニュスの歴史地区をはじめとして4つの世界遺産が登録されています。
ヴィルニュスの歴史地区
13世紀にリトアニアが誕生してから18世紀までの間、東西交易の中継地として栄えた都市です。旧市街に広がる歴史地区は、東ヨーロッパの中で最大面積を誇り、1500を超える歴史的建築物が並んでいます。
リトアニア最古であるヴィルニュス大聖堂をはじめ、聖ペテロ・パウロ聖堂、聖アンナ聖堂、ゲディミナス塔など見所は数え切れません。
クルシュー砂州(リトアニア側)
ロシアとリトアニアで共同登録されている世界遺産、クルシュー砂州は全長98キロにも及び、バルト海とクルシュー・ラグーンを隔てている砂州です。
海水と淡水を隔てる砂州は、わずかな土地であるにもかかわらず場所によって針葉樹や白樺の林、ツンドラ、草原、沼地などとその姿を次々と変えていきます。2000年に世界文化遺産に登録されました。
ケルナヴェ古代遺跡(ケルナヴェ文化保護区)
ネリス川のほとりに広がる古代遺跡郡で、旧石器時代の住居跡や城塞、墓地遺跡どが見つかっているほか、壺などの古代の人々が使用していたものも発掘されています。
土着信仰とキリスト教が葬儀において伝統的に接触している証拠なども見られ、歴史を知る上での重要な例証の一つとして2004年に世界文化遺産に登録されました。