3日目|シャウレイと十字架の丘でちょっと一息
ヴィリニュスを去る前に、駅から徒歩5分の位置にあるハレ市場で朝食を調達。100年以上の歴史があり、ヴィリニュスでもっとも古い市場。食品が激安で売られているそう。
わたしは市場内のパン屋さんでパンを購入。これが結構美味しくて当たりでした。リトアニア、何食べてもおいしい……!
電車に乗り込み、次の街であるシャウレイへ。
シャウレイからわたしがずっと訪れてみたかった「十字架の丘」に向かいます。
シャウレイのバスターミナルの8番乗り場から、Joniškis行きのバスに乗り込みます。
今まで以上に英語が通じなくてドキドキしてしまいますが、目的のバス停名である「Domantai(ドマンタイ)?」と聞くと、優しくそうだと頷いてくれ、到着すると目配せして教えてくれました。
バス停を降りて、まっすぐの道をひたすら歩いてたどり着いたのが……
おびただしい数の十字架で埋め尽くされた丘、まさに「十字架の丘」。
大きいものから手のひらサイズの小さいものまで、ここ数年で建てられたと思われる新しい十字架から、かなり歴史を感じる十字架まで、数多くの十字架が建てられています。
周りに何も無い片田舎に忽然と現れる不思議な光景。何も無いからこそ、ここにできたのでしょうか。
なんともスピリチュアルな場所に、無意識で何周も回ってしまいました。少しアクセスは悪いですが、リトアニアを訪れる際はぜひ立ち寄ってほしい観光スポットです。
バスに乗ってシャウレイに戻り、地元民が集うレストラン『Senasis sodzius』でランチタイム。
今回もリトアニア名物を。
「グリーボ・スリュバ(Gyrbu Sriuba)」と、「ジャマイチュブリーナイ(Žemaičių blynai)」
きのこのスープ「グリーボ・スリュバ(Gyrbu Sriuba)」と、揚げないコロッケ「ジャマイチュブリーナイ(Žemaičių blynai)」。
ドリンク含めて6ユーロくらいと安い!しかも、注文してから1分で出てきました。速い!そしてもちろん美味い!安い・速い・美味いの三拍子揃ったレストランです。
カメラ好きのわたしは写真美術館へ。
結構貴重な古い機材などが展示されていたり、フィルム時代の現像部屋の再現、時期により変わる展示など、カメラ好きもそうで無い人も楽しめる博物館です。
屋上からの眺めも良い感じです。
写真美術館の屋上からの眺め
ほかにもRutaのチョコレート博物館や、祭壇が特徴的なシャウレイ大聖堂、街のシンボルである日時計広場の通称ゴールデンボーイなど、見所は全て徒歩で回ることのできるコンパクトさ。
さらには人がとっても少なく、最近各地で問題となっているオーバーツーリズムとは程遠い静かな街に、心が落ち着きます。
メインの通りなのに人が全然歩いていません
シャウレイは十字架の丘への拠点街という感じで、特に大きな見どころはない印象でしたが、湖のほとりでのんびり過ごす人々や、カフェでコーヒー片手に談笑する人々を見ていると、ここまで急ぎ足で観光してきたわたしの心がフッと軽くなるような、「ちょっとゆっくりしたらどう?」と言われているような気持ちになる街でした。
この街で弾丸リトアニア3日間旅も終了。わたしはここからバスでお隣のラトビアの首都、リガへ向かいましたが、飛行機で次なる国へ移動しても良いでしょう。
ヨーロッパ旅行するなら、リトアニアも
カワイイが溢れるリトアニア
リトアニアのメインの3都市をしっかり観光しましたが、たったの3日間でまわれてしまいました。
もしまだ日数が残っているのであれば、世界遺産になっているクルシュー砂州、リゾート地のケルナヴェなど、見どころはほかにもあります。また、お気に入りの街で延泊してゆっくり過ごすのも良いですね。
わたし自身、ドイツやフランス、スペイン、イギリスといった定番のヨーロッパ諸国は渡航済み。ちょっとツウな旅をしてみたいなぁと思い、ついでに寄ったのがリトアニアでした。
どの街も緩やかな時間が心地良い
ヨーロッパ諸国をギュッと小さくした国、といってしまえばそれまでですが、ほかの国々にはない緩やかな時間の流れや、観光客が少ないからこそスムーズに旅ができる快適さ、物価の安さ、そして圧倒的な治安の良さによる安心感はリトアニアならではの魅力です。
40カ国以上を旅したわたしの、好きな国ランキングの上位にランクインしたリトアニア、ぜひあなたも訪れてみては。
All photos by Keiko Kawanami