ライター
川波 恵子 旅する臨床検査技師

旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は43ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、カナダに住んでみたり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。

こんにちは、カメラマンをしながら、世界中を旅しているけいこです。

これまでに50カ国近く旅をしてきた私ですが、その度に感じるのが「異文化学ぶこと」の大切さです。

このTABIPPO.NETの記事を読んでいるあなたも、きっと海外旅行が好きだったり、海外に興味があったりするのではないでしょうか。

そして、私のように異文化を学ぶことの大切さを感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

この記事では異文化を学ぶことの大切さと、日本にいながら異文化に触れる体験ができるスポット「リトルワールド」をご紹介します。

異文化を知っていることはアドバンテージになる


カナダに1年半ほど住んでいた時に、語学学校や職場にて様々な国の友人ができました。

その際、韓国や台湾、タイといったアジア圏出身の友人と話している時の方が、コロンビア人やスペイン人の友人と話している時より不思議とコミュニケーションが取りやすいと感じた経験があります。

アジア圏の国々は、日本にいてもニュースや日常生活のなかで自然と触れる機会が多いため、その国の食文化や政治的なことなどをを知ることができます。

そのうえ、距離的に近いこともあってか文化的に理解しやすい点が多く、拙い英語同士で会話をしていても不思議と「なんとなく」理解ができてしまうことが多くありました。


アジア圏出身の友人とはよく語り合ってました。
政治的な話や歴史の話のように、ちょっと踏み込んだ話になったときも、会話の全てを理解できずとも自身の知識で補完して「こういうことかな」と予測が立てられたのです。

「相手の国の文化を知っている」ということは、アドバンテージになるのだなと感じた経験でもありました。

異文化への理解があることによる成功体験


日本で仲良くなったウズベキスタン人の友人
異文化を理解していたお陰で、コミュニケーションが上手くいった経験も数多くあります。

ウズベキスタン人と出会った際には、ウズベキスタンへの渡航経験やウズベキスタンの食文化を気に入り調べた経験があったことで、彼らとその話題がきっかけで仲良くなりました。

また、韓国人の同僚に「けいこさんは韓国の文化をよく分かっているので、コミュニケーションが取りやすいです」と言われたことも。

逆に、旅先で出会った現地の人が少しでも日本のことを知っていると、とても嬉しく感じますし「この人ともっと話してみたい」と思います。

言語を学んで喋ることが出来るようになっても、それだけでは文化の違う相手を理解できないと思うのです。

相手の文化を知ることは、会話をよりスムーズにさせるのではないでしょうか。


これまでに40カ国以上の渡航経験と、2カ国での居住経験がある私ですが、新しい国に行くと自分の常識がアップデートされる感覚は今でもあります。

当たり前だと思っていた価値観が、実は他の文化圏ではそうではなかったと気づくことは、初めての場所を訪れるたびに経験します。

この経験は自分自身の習慣について見直す機会にもなり、日本の風習や文化への理解が深まると同時に、自身の成長につながっていると感じます。

日本で気軽に異文化体験ができる「リトルワールド」へ


異文化理解が大切だということは、多くの人が感じているはず。

異文化を知るうえでもっとも良いのは、”その国を訪れ、そこに住む人たちと交流すること”だと私は考えていますが、そう簡単に世界中を飛び回ることはできません。

そんな時におすすめしたいのが、愛知県犬山市にある「野外民族博物館 リトルワールド」。世界各国の衣・食・住をはじめとした民族文化を紹介している野外博物館です。

23カ国、33施設が展示および内部公開されており、日本にいながら世界一周が1日で体験できてしまうという、異文化に触れるには最適な施設!

まるで本物!世界各地の民族の住居


ヨーロッパエリア
リトルワールド内には、ベトナム、ネパール、ペルー、ドイツ、ブルキナファソなど、世界各地の伝統的な建物が立ち並びます。

どれも現地から移築または形状を忠実に復元したもので、再現度の高さにその国を訪れた気分になることができます。

なかでも南アフリカの「ンデベレの家」は、2016年の壁絵修復の際に、南アフリカよりンデベレ人女性たちを日本へ呼び壁絵の修復を依頼するという本気ぶり。


ネパール仏教寺院の内部
同様に、「ネパール 仏教寺院」は、実際にネパールの大工や絵師を招き、できるだけ現地の工法を用いて建てられた貴重な建築物なのです。

建物も素晴らしいですが、その国にちなんだ展示品やその国に関する資料もあることで、その国についてより深く知ることができます。

訪れたことがある国の施設であっても、初めて知ることや初めて触れる文化がきっとあるはず。

世界中を実際に旅した人であっても楽しめること、間違いなしです。

リトルワールドで体験できる「異文化」とは?


初めて食べたワニのタン
リトルワールドでは、エリアごとにレストランがあり、その国の食事を味わうことができます。

私も初めてワニ肉を食べたのは、リトルワールドのアフリカンプラザでした。

とくにおすすめなのが民族衣装体験。500円で民族衣装を着ることができ、その国をもっと身近に感じることができます。

「サリーって長い1枚の布でできてるんだ!」「アオザイ着たら、なんだかスタイルが良く見える気がする」……など、実際に着てみると新たな発見も。


民族衣装を着て写真を撮れば、海外に来ている気分……
屋外の展示に目が行きがちですが、個人的に見所は本館の展示スペース。

約6,000点もの民族資料を展示しており、ヒトが二足歩行を始める頃からの進化に関する展示、世界の言語を体験できるブース、世界の儀式や宗教、芸術など、多岐に渡って知ることができる見応えのある展示場は必見ですよ。


世界のお土産を買えるショップもありますし、その時々で違ったイベントも開催されており、老若男女誰もが楽しむことができる施設です。

■詳細情報
・名称:野外民族博物館 リトルワールド
・住所:〒484-0005 愛知県犬山市今井成沢90−48
・地図:
・アクセス:岐阜バス:バス停「リトルワールド」下車すぐ
・料金:大人2,200円(窓口発売チケット)
・公式サイトURL:https://www.littleworld.jp

週末は日本で異文化体験を

海外に行くことだけが異文化を体験する手段ではありません。

近年は本場さながらの味がいただける外国料理のレストランも多くあります。バルやバーなどに行けば、外国出身の人と交流することもできます。

さまざまな方法で異文化に触れてみる経験も、自分をアップデートしていく旅のスタイルのひとつになりそうですね。

ぜひこの週末は、日本にいながら異文化体験をしてみてはいかがでしょうか。

ライター
川波 恵子 旅する臨床検査技師

旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は43ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、カナダに住んでみたり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。

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