TABIPPO社員
小井詰 さちよ 社員 / デザイナー

HOLA!チリ育ちの日本人、トリリンガルです。TABIPPOで雑貨や書籍の企画や制作、全体のクリエイティブを担当するデザイナー。言葉やデザインで旅の良さを広げたい。リモートワークを駆使しながらフルタイムで働く2児の母。旅も仕事も自分のことも、自由で欲張りに、好きなことをして生きてます。

 

06.コンセプトに対してこだわる

「ひよこ」と「足跡」という最終的な決定ができたのですが、ここからコンセプトからブレないように意思決定をしていきます。

よく見るとTABIPPOの「O」文字はたまごの形に見えませんか?ヒヨコの黄色い丸を「O」と重ねることで、殻から飛び出したヒヨコを表現しています。そして、「TABIPP」の文字とは違い、「O」の形とヒヨコの形は整いすぎていない形を目指しました。かちっとしすぎない遊び心やあたたかみを出したかったのです。

「O」の文字を、どこまで卵のカタチに近づけるかも悩み続けましたが、最終的によりたまごに近い下のデザインに決定しました。細かいかもしれませんが、こだわったポイントです。

07.最終調整をして、完成

いよいよ、最終段階となります。ロゴマークが決まり、色をいれたところで、最後の最後まで細かい調整を行っていきました。

特に、どんなロゴタイプ(フォント)にするべきかを妥協せずに決めきるのが、大変でした。ロゴタイプとロゴマークを並べたときに、微妙な違いが生まれるのです。

わずかな違いですが、A〜Hでは、ロゴタイプ、TABIPPOのOの形、黄色いひよこの形が微妙に違います。ロゴタイプは「B案」「C案」「D案」で使われているのがいいねと一致したのですが、その3つの「O」と「ひよこ」の形で最後まで悩みました。

何度もロゴを見て議論を重ねているので、自分たちでは違いをしっかり理解しています。しかし、一般の人たちは初めてロゴを見た時にどんな印象を受けるのか?を、チェックするために、たまたまオフィスにきていた学生支部スタッフの子たちにも見て意見をもらいました。

そして、TABIPPOの名前の由来でもある、「旅への一歩を踏み出す」という言葉を表現するのに、D案のよりたまごらしい形の「O」から、丸いひよこが飛び出ているデザインをロゴにすることに決断しました。

08.ロゴパターンとカラーバリエーションを作成

いよいよ大詰めです。ロゴマークが完成したあとに、ロゴの使いやすさを求め、複数のロゴのバリエーションをYOPPYさんに作ってもらいました。さらにTABIPPOで最初にイメージしていたブランドカラーを元に、ロゴに合う色決めと展開づくりに入ります。

▼自由自在なアイデンティティとしてのロゴパターン
新しくなったロゴは1つのロゴだけでなく、用途に合わせて選べるように複数のパターンになっています。「一歩を踏み出すひよこ」、それさえ守れば、使い方に縛られない自由自在なアイデンティティです。

 

事業が多く、SNSも活発なTABIPPOとしては、7種類もロゴがあることはとっても嬉しいこと。メインとして使うロゴと別に、アイコンにおさまる比率のもの、足跡が2つに増え遊び心が見えるロゴなど、TABIPPOであることが伝わるけど、使い分けができる便利さ。用途にあわせて自由に使える使いやすさに、メンバーはみな大満足です。

 

▼カラーバリエーション/ルール
ロゴの裏ではリニューアルされるメディアの制作も進んでいたので、ここで決まったカラーも反映されていくので慎重に決めていきます。社内にも展開をしながら微妙な色の違いを見極め、最終的に下記の色になりました。

白を基調にし、サブカラーで遊び心を取り入れられるような配色になっています。背景色や文字の色は黒に近いネイビー。重くなりすぎない色なので、白やサブカラーとも相性がいい。

TABIPPOの良さでもある、クールすぎない楽しい雰囲気を取り入れるために赤青緑を取り入れ、遊びを入れれる配色になっています。今までなかったカラーが決まり、これからデザインされるアウトプットにより統一感ができ、TABIPPOらしさが表現できます。

今までははっきりとブランドカラーも決まっていなかったので、いたるところで様々な色が使われてきたのですが、これだけ色が決まっているので、さまざまな資料、バナー制作、グッズ展開など、多くの場所でこれらのカラーを使ってデザインをすることができます。

さらにモノクロのロゴ使用パターンも作りました。1色で表現が必要な時にも困りません。場面に応じて使い分けることができるので、当初の目的にもなっていた他社とコラボレーションした時の馴染みやすさ、グッズを作った時にかっこいい!と思えるデザインにしやすくなります。

▲いままでは出来なかった白と黒でもロゴが使えるルール作り

こうして、TABIPPOのリブランディングにおける重要なデザインが出来上がりました。(長かった・・・)

 

愛されるロゴになるように

今回、協力してくれたYOPPYさん、そしてもりゆかさんには本当に感謝しています。お二人のおかげでようやく完成したロゴは、自分たちはもちろん、旅好きのみなさんに愛されるロゴとして広めていけるようにしていくのが、次の私たちのお仕事です。

一緒に創り上げた新しいTABIPPOのブランドデザインを元に、旅の価値がさらに広まるために、新しいTABIPPOのデザインを表現していきたいと思います。

 

TABIPPOの次なる変化

これからのTABIPPOは、次の時代に向けて、「旅で世界を、もっと素敵」のビジョンを実現するために、ただ旅の楽しさを広めることだけでなく、新しい旅の価値を提案していきます。

そのために、まずは自分たちが大きく変わることを決断しました。

来月には月間200万人に読まれている旅のメディア「TABIPPO.NET」がらっと変わります。もちろん、今回新しく作成したブランドルールを基準にデザインされています。

デザインはもちろん、旅の価値を高め、より人生が豊かになるコンテンツも増えていきます。これを読んでくださったあなたの日々の生活をプラスにしていけるメディアを目指しているので、楽しみにしていてください。

 

最後に・・・


10年間、いろんなことがありましたが。この10周年のタイミングで、たくさんの人に感謝の気持ちを伝えたいです。

今月末からはクラウドファンディングも募集開始しますが「TABIPPO10周年の特設サイト」も、ぜひご覧いただければと思います。

みなさんとこれからの未来も一緒に旅を広めていければと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。

2020/01/20
株式会社TABIPPO
デザイナー 小井詰祥予

▼Special Thanks
YOPPYさん https://twitter.com/yoppy445_26
もりゆかさん https://twitter.com/morin_yuka

TABIPPO社員
小井詰 さちよ 社員 / デザイナー

HOLA!チリ育ちの日本人、トリリンガルです。TABIPPOで雑貨や書籍の企画や制作、全体のクリエイティブを担当するデザイナー。言葉やデザインで旅の良さを広げたい。リモートワークを駆使しながらフルタイムで働く2児の母。旅も仕事も自分のことも、自由で欲張りに、好きなことをして生きてます。

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