もうすぐそれが現実になるのですから、直感とはスゴイものですね。
安曇野を観光中、ダーリンが「君と出会って、日本がホームのように感じられるようになった気がする」と言ってくれました。
控えめでちょっと人見知りなところもあるダーリンですが、私には急速に心を許してくれていました。
田園風景の中を走っているだけで、気持ちよくて、楽しくて…
前を走るダーリンがときどき後ろを振り返って私の様子を確認します。そうすると、ずっと年下のはずのダーリンがなんだか男らしくみえてくるのです。
恋愛が、理屈で止められないとわかったとき
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私は思っていました。
「この人のこと好きになったらまずいな…でも、もう遅いかも。」
「19歳のドイツ人を好きになっても、この先苦労しそう」と思っていて、ダーリンのことを好きになるのが恐いという気持ちがあったのです。
でも、人が恋に「落ちる」とき、それは理屈では止めることができないもの。安曇野を後にするころにはお互い相手に惹かれる気持ちを自覚し始めていたと思います。
再び松本に戻って夕食を共にした後、「また東京で会おう」と約束して松本駅で別れました。
その時にはもう、お互いが特別な存在になっていて、再び会わずにはいられないことがわかっていました。
約束通りその2日後に東京で再会し、相性ぴったりだった私たちは急速に関係を深めていきました。
ダーリンの大学進学のタイミングで私もドイツに移住し、今に至っています。
あの一泊が人生を変えた
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一人でふらっと長野に行ってゲストハウスに泊まったあの一泊が、私たちの人生を変えました。
突然決めた長野行き。
しかも当初は伊豆に行こうと考えていたものの泊まろうとした宿が満室で断念、そして長野のゲストハウスも満室で宿泊日をずらしたという経緯がありました。
あの日、あのゲストハウスに泊まらなかったら、宿泊日が一日でもずれていたら、私たちは出会うことはなかったのです。
それを思うと、もともとリアリストで「運命」というものに懐疑的だった私ですら、これを「運命」と言わずして何と呼んでいいかわかりません。
私たちにとって一生忘れられないかけがえのない一日、運命の出会いに心から感謝しています。
おわりに
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私たちのストーリー、いかがでしたか。
実際に自分が経験してみるまで、あっという間に恋に落ちるなんてことが本当にあるなんて思いもしませんでした。
ダーリンと出会って初めて、「恋に落ちる」という言葉の意味が腑に落ちた気がします。
出会いは時にまったく予期しない形でやってきます。あなたも明日、どこかで恋に「落ちる」かもしれません。