子どもが生まれたら海外旅行は無理ってほんと?!
「いつかはハワイに行ってみたいね」
「でも、子どもが大きくなるまでは無理かなぁ」
子連れ家族にとって海外旅行は夢のアクティビティ。長時間フライト、不慣れな食事、緊急時の病院、とんでもない円安……と不安は尽きません。僕たち家族もこのような会話をする一般家庭。
しかしなんと、そんな僕たちにハワイ旅行へのお誘いがあったのです。それがTABIPPOさん主催のあたらしいハワイの旅を提案する「Mālama Hawaiʻi Week 2022」というキャンペーンでした。
「ちょっと!大変!家族みんな集合!はーい聞いて!」
「突然だけど……ハワイ行っちゃう?!」
そんな感じで、緊急家族ハワイ会議が開催されたのでした。
「楽しみだね〜♡」ともう行く気になってる子どもたち……
「パパ、たった1人でハワイへ行く」の巻
ハワイ会議を繰り返すこと1ヶ月。僕たちは「家族全員で行く」と「パパ1人だけで行く」の2択で揺れていました。
もちろん行けるならば全員で行きたい。5歳の娘と2歳の息子もノリノリ(本当にわかってんの?)。
でも、たった2時間半の新幹線ですらジッとしてられない子どもと一緒に、約8時間のフライトを狭い機内でやり過ごせるイメージが湧きません。
うちの獣……じゃなくて息子
あとは円安。これも不安でした。
ハワイでは、今うどんを食べるだけで3,000円以上かかるとか言うじゃないですか。そうなったら、食べ盛りの子どもを連れていくと、何人の諭吉さんとバイバイするの?!と考えてしまいます。
というわけで、結果発表!今回は「パパ1人だけで行く」に決定!
ごめんよ娘と息子、そして妻。そんな選択を許してくれた家族には感謝が尽きません。
そして、せっかく行くからには、ハワイ旅行へ行くかどうか迷う多くの家族に役立つ情報収集をしてくることを決意しました。
そうと決まれば、寂しいけれどいざ出発!海外旅行初心者の、初のハワイ旅行の始まりです。
いざ、ハワイのオアフ島、5泊7日の旅へ。
検証[1]:飛行機代ってどれくらい?機内は狭すぎない?
さあ、ここから検証です。まずは、気になる飛行機編。
ここでクイズを出題したいのですが、みなさんは「大人2名・子ども2名」でハワイへ行くと、ざっくりどれくらい飛行機代がかかると思いますか?
ちなみに、わが家の予想は往復で約50万円でした。子どもがいてもゆったりと座れる飛行機となると、ANAやJALなどのいわゆる大手航空会社、だろう。そうなるとこれくらいかな、と。
しかし、その予想はいろいろと大きくハズれていました。
34歳にして空港で迷子になったことも予想外……
まず飛行機は「ZIPAIR」を利用したのですが、座席はまるで大手航空のような広々とした空間。Wi-Fiはサクサクで、機内販売もオンライン注文と使い勝手がとんでもなく良いことに驚きました。あとトイレがめちゃくちゃ綺麗。
僕と妻は、飛行機で子どもたちとストレスなく過ごせるか、を一番心配していたのですが、出発して10分ほどで「これなら一緒に行けたな?」と思っていました。
もっとギチギチの座席をイメージしてた
注文はすべてオンライン。セットが魅力的すぎる
そして気になるお値段。なんとこれだけの好環境なのに、金額は家族全員で往復20~25万円ほど。信じられませんでした。予想に比べて半額ほどのお値段で行けてしまうらしいのです。衝撃でした。
ほかの飛行機はどうか分かりませんが、少なくとも僕たち家族はかなり誤解をしていたようです。大手航空会社以外の飛行機=狭くて子連れ家庭には向かない、という印象はガラガラと崩壊。
すぐに妻に「ねえ、飛行機めっちゃ広いんだけど」とLINEをしたのでした。
・ZIPAIR公式サイトはこちら
検証[2]:食事は?あさいーぼーる?何それ美味しいの?
飛行機はどうやら誤解していた模様。しかしまだまだ不安は尽きません。次に気になるのが料理です。
わが家の家族は、全員いろいろとアレルギーがあります。そのため、日常から食べるものにはとても慎重。また子どもはまだ小さいので、そもそも口に合うものがあるのかも非常に心配でした。
そこで、この旅ではハワイをよく知る仲間に「ハワイといえば!な料理」をたくさん案内してもらうことに。シビアにジャッジするので覚悟しておいてください。
いざ、決戦です。
Round1:VS アサイーボール
うま。
え、うま。
何ですかこれ。
アサイーボールという名前は聞いたことありましたが、女性に人気があるくらいしか知りませんでした。驚愕の美味しさ。これフルーツパラダイスに改名すべきでしょ。
どっからどう見ても子どもが好きですやん。一口で負けを確信しました。完敗です。アサイーボールの勝ち。
Round2:VS ハンバーガー
忘れてました……
そうか、ハワイには君がいたのか……
見覚えがありすぎるフォルム……
もう検証するまでもないです。食べる前からめっちゃ美味しかったです。どっからどう見ても子どもが好きなやつですやん。
一応食べます。うま……なんじゃこりゃ。
肉汁に溺れながら完敗です。ハンバーガーの勝ち。
Round3:VS ポケ
こちらは完全に初耳。やっと勝てそうな勝負がきました。
ポケ?何それ?名前が弱そう。
頭に浮かんでたのは完全にトッポギ。これは勝てる!いけるぞ!子どもが絶対苦手なやつだ!
そして注文。しかし蓋を開けてびっくり。
いやこれ超美味しそうな海鮮丼ですやん。魚の種類も選べるらしい。マグロ、サーモン、タコ……いやいや最強かよ。
どっからどう見ても子どもが好きですやん。食べてみると海鮮市場で食べるやつくらい美味しかったです。もう完敗です。ポケの勝ち。
ということで、食には驚くほどに困りませんでした。
コンビニにはバナナとかスパムおにぎりがどこにでも売ってるし、美味しいステーキもめっちゃ大きいケーキもあちこちで食べられる。とにかく家族全員で楽しめそうなものばかりでした。口に合わないものがそもそも出てこなかった。
子連れの日本人家族にも出会ったため少し話を伺ったのですが、オアフ島は日本人に合わせたお店が多いので、基本的に食事に困ることはないそうです。
なるほど。これならわが家の食いしん坊たちも楽しめそうだ。
だんだんハワイを身近に感じてきました。
ちなみにハーゲンダッツは格安かつデカい
朝ごはんはバナナでちょっと節約して
その分、夜には贅沢してステーキ食べてた!
検証[3]:円安は?富豪しか外食はできないのでは?
飛行機もクリア。食事もクリア。
なんだかこれだけで家族でハワイへ行ける気がしてきました。
しかし、きっと多くの方が気になるのは円安の影響ではないでしょうか。実際にいくつか料金を調べてきたので、ご紹介したいと思います。
ビール。だいたい9ドル。ちょい高いか。
フライドポテト。16ドル。高いね。
さっきのアサイーボール。15ドル。高い。
ざっと1人あたり、朝ごはんで1,500~2,000円、昼ごはんで2,000~3,000円、夜ごはんで4,000~5,000円という価格帯でございました。お世辞にも安いとはいえないですね。
ニュースなどで報道されているとおり、やはり円安の影響はネガティブに作用していると感じました。子持ち家庭だと、なおさら細かな出費がかかると思います。
でも、ビールは15:00~18:00などのハッピーアワーに来店すれば4ドルとかで飲めるし、基本的に料理はすべて大きめなのでシェアしても十分な量があるし、そう考えると工夫次第でどうにでもなるな、という印象を受けました。
基本的にオアフ島ど真ん中のお店に行くとやっぱり高額。でもちょっと外れたところには美味しくて比較的安いお店がたくさんありました。これは日本と同じですね。
しっかりと詳しい人に教えてもらって、準備をすれば円安は怖くはない。
そう思えたことも収穫でした。
結論!ハワイは子連れで行きやすい場所だった!
検証の結果、子連れ家庭がハワイへ行くのは大賛成。
僕も帰宅後、妻と「近いうちにみんなで行こう」とすぐに話しました。
この記事では書きませんでしたが、ハワイにはほかにもバラエティ豊富なアクティビティ、息を飲むほどに美しい自然、日本語が通じる救急病院など、安心できる要素がたくさんありました。
ホテルも日本人仕様で使い勝手は最高だし
ほとんどのホテルには専用プールがあるから子連れも安心
あとハーゲンダッツがデカい(2回目)
また、ハワイでは1976年から「マラマハワイ」という言葉が提唱されていて、「思いやりの心」を大切にする文化が育まれています。
実際にほとんどの方がウォーターボトルを持ち歩いていたり、あらゆる場所で地産地消が謡われていたり、ハワイを大切に守っていこうという強い気持ちを日々感じました。
人生の夏休みを過ごすバカンス。そんな印象があるハワイですが、それだけではありませんでした。
そういったマラマなハワイを将来を担う子どもたちに伝えられることも、ハワイ旅行の醍醐味であるように感じます。
娘と息子に見せたいな〜と思ってた雄大な山
海は時間が止まってると感じるほど静かで綺麗だった
水は汲むのが当たり前。これはとても良い慣習だった
今回はハワイを代表するオアフ島を巡りましたが、次はハワイ島などの離島にも訪れてみたいです。ぜひここまで読んでくださった皆さまも、ハワイ旅行を検討してみてください。
Twitterのハッシュタグ「#あたらしいマラマなハワイ旅」では、参加者の方々のリアルなハワイ旅の様子や感想がたくさんつぶやかれています。また、以下特集でも、参加者の方々が詳細なレポートを書いてくれているので、ぜひそちらも合わせてお読みください!
おまけ
自然が気持ち良すぎて3日で30km走りました……(完)
All Photos by 松田佳大