ライター
鈴木 直哉 旅するデザイナー

旅するデザイナーの鈴木直哉です。リモートで仕事をしながら世界を回っています。現在グアテマラに在住しています。

3.現代のマヤの先住民事情

アティトラン湖周辺では、多くのマヤの先住民が今も昔ながらの生活を営んでいますが、それでもインターネットやグローバル化の影響により変化があるようです。

ここでは、現地の先住民の方々との会話の中でわかった先住民生活の変化を、言語・衣類・食生活の面から紹介したいと思います。

 

言語について

家族三代において、祖父母はマヤ先住民の言語のみを話し、父母の世代はマヤの言語とスペイン語を話し、子供の世代はマヤの言語を少々、スペイン語、英語を少々話すといった感じです。

生活圏内の拡大に伴い、他のマヤの言語を話す民族とコミュニケーションをとる必要が生じたためスペイン語を習得し、さらに観光業が盛んになるにつれて、ビジネスチャンスを得るために若い世代は英語を習得し始めています。

 

衣類について

かつてマヤの先住民の方々は、前述の通り女性はウイピルとコルテ、男性も民族衣装を老若男女問わず着用していました。

しかし現代では、インターネットや外国人観光客の影響などにより、若い世代は先進国の若者と同じような格好をしています。

先住民の民族衣装は外国人の我々から見ればとても魅力的なものなので、なんとかこの伝統は残って欲しいと思います。

 

食生活について

マヤの先住民の間では、今も変わらずトウモロコシのトルティーヤとフリホーレスと呼ばれる豆の煮込みが主食です。

それでもお隣のメキシコにおいて、アメリカの食品会社の進出によりアメリカ式の食生活が浸透しているように、このグアテマラにもハンバーガーや冷凍食品などの影響が徐々に見え始めています。

 

4.マヤの先住民のお宅にホームステイをした体験談

All photo by suzukinao

ここからは筆者の個人的なホームステイ経験に基づいて、マヤの先住民のリアルな姿を紹介したいと思います。

筆者がホームステイをしているのがツトゥヒル族系のセバスチャン・ロサ夫婦のお宅。夫婦には24歳の弁護士見習いのアレックスと17歳の高校生のイバンの二人息子がいます。

伝統的にマヤの先住民の家庭では、男が外で力仕事を行い、女は家で家事を行うと言われていますが、この家庭も例外ではなくセバスチャンは電気技師として自営業を営み、ロサは専業主婦をしています。

夫婦間ではマヤ言語のツトゥヒル語で会話し、筆者や息子たちと会話をするときはスペイン語を使用しますが、そんな彼らも元々はスペイン語を話すことができず、10代後半に勉強をして習得したとのことです。

食事は前述の通りトルティーヤとフリホーレスが中心でそれに鶏肉や野菜を添えていますが、外国人のホームステイを多く受け入れているので、都度各国料理を出しくれます。

セバスチャン曰く、「昔はトルティーヤと茹でたまご1つで十分健康的だった。最近の若者はトルティーヤをあまり食べないから体力がない」と嘆いていました。

しかし、トルティーヤって栄養面から見てどうなんでしょうか?今後、マヤ式健康法なんてものが流行るかもしれませんね。

そして息子二人とも弁護士を目指しており、夫婦は彼らに非常に大きな期待を抱いています。

サンペドロ村には一つの私立学校とその他無数の公立学校があるそうですが、そのクオリティには大きな差があるらしく、夫婦は高い学費を払い、息子二人を私立学校に通わせました。

グアテマラは教育による格差が大きく、十分な教育を受けられない子供はトゥクトゥクの運転者や薪割りになるしかないため、多額の教育費用を払い高等教育を受けさせて、将来は弁護士や医者などの職に就かせるのが多くの親の夢だとのことです。

 

最後に

以上、マヤ文明の基本的情報から、マヤの先住民の伝統及び現代の先住民の生活をシェアさせて頂きました。

華やかな民族衣装を見るのも楽しいですが、実際に先住民の方々と会話をしたり、一緒に生活をしてみると、ガイドブックだけではわからない生活の実態を知ることができ非常に興味深いです。

ぜひグアテマラに旅行する際はマヤの家庭にホームステイをしてみることをお勧めします。

きっとグアテマラについて、より深い理解を得ることができ、有意義な時間を過ごすことができるはずです。

ライター
鈴木 直哉 旅するデザイナー

旅するデザイナーの鈴木直哉です。リモートで仕事をしながら世界を回っています。現在グアテマラに在住しています。

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