マチュピチュ・ウユニ旅行者必見!現役医学生が教える「高山病」の予防と対策

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4.高山病の薬

photo by pixta

定番の薬「ダイアモックス」とは

高山病の予防や治療として有名な薬にアセタゾラミド(Acetazolamid)があり、商品名はダイアモックス(Diamox)といいます。この薬は高地に登る前に事前に飲んでおくことで高山病の防止効果があり、また発症した後に飲んでも早急に症状が改善すると言われ、高地旅行者の間でよく見る薬となっています。

しかし本来は高山病のための薬ではなく、副作用的に高山病の症状に効果があるために使われています。そのため法律上高山病のためにこの薬を普通の医師が処方することはできないのです。

高山病の対策としてダイアモックスを処方してもらうには「旅行医」という専門的な資格を持った医師のいる病院に行かなくてはなりません。そして旅行医の資格を持っている医師は特に地方ではとても限られています。

こちらのサイトに地方ごとの旅行医がいる病院の一覧が載っているので参考にしてください。

 

ダイアモックスの入手方法

旅行医に処方してもらう他に、もう1つダイアモックスを入手する方法があります。それは現地で購入することです。私自身が南米を旅行した時は、ペルーのリマの薬局で処方箋もなく購入することができました。

ペルー、ボリビアでは市街地、空港など各地で購入情報があるので入手するのはそれほど困難ではないと思います。また日本では保険適用外なのですが、現地だと格安で入手することができます。

その際注意すべき点は、現地ではダイアモックスの商品名で売られていないため、ダイアモックスと言っても通じません。ペルーではアセタック(Acetak)という名称で売られていました。また成分名であるアセタゾラミド(Acetazolamid)は世界共通で通じると思います。

現地では薬の保存状態が悪い場合があります。私の友人が購入したものは薬を梱包している封が開いており、薬がカビているものもあったので、購入前に保存状態を確認してみることをお勧めします。

 

ダイアモックスを服用する際に気をつけること

photo by akihiro saito

一般的にダイアモックスは高地に行く直前から高地到着後2〜3日の服用が目安とされています。しかし、薬の効き具合や症状の程度には個人差が大きいです。ですので、少し多めに持っておくことをお勧めします。私も多めに購入し、余った分は薬を持ち合わせていない旅行者の方に譲ったりしました。

ダイアモックスの主な副作用として指先の痺れがあります。私自身も服用していた際は常に指先にピリピリと軽い痺れがありました。また利尿効果もあるためトイレの頻度も増えることが考えられます。薬についてさらに詳しく知りたい方は日本登山医学会のサイトに目を通してみてください。

 
そしてデキサメタゾン(Dexamethasone)も高山病のための薬ではありませんが、症状に効果があります。この薬は服用している間だけ症状を抑える効果があるので、薬が切れたら急激に症状が現れる危険があります。

そのためダイアモックスを基本として飲み、それでも激しい症状が続く時にその症状を抑える目的で飲むことが推奨されます。この2つが主な高山病の症状に効く薬です。

しかし、他に病気を抱えている方は別の薬が必要となる場合があるので、事前にかかりつけの医師に相談しましょう。また普段飲んでいる頭痛薬などは持っていると役に立つと思います。

 

5.その他の対策

薬の服用以外に高山病の対策としては以下のようなことが挙げられます。

■薬の服用以外の対策
1.登山の前に十分な睡眠をとっておく(高地に着いてすぐの長時間睡眠は危険な為、要注意)
2.ゆっくりとした旅程を組む
3.旅程では徐々に高度をあげていき急に高度を上げず体を順応させる
4.カフェイン、アルコールを控える
5.しっかりと水分を取る
6.消化されやすい炭水化物を豊富に含む食事(果物やジャム、スターチなど)を少量ずつとる

 

6.南米旅行の実際

photo by akihiro saito

私が南米旅行した時はペルーのリマから入り、リマ(0m)→クスコ(3400m)→マチュピチュ(2400m)→チチカカ湖(3800m)→ラパス(3650m)→ウユニ塩湖(3700m)といった南米南下ルートを辿りました。

クスコに行く前日からダイアモックスの服用を始めましたが、クスコに到着した当日から徐々に軽い頭痛などの症状が2〜3日ほど続きました。

このルートの場合、リマからクスコへ一気に標高が上がるので、ここで高山病のリスクが大きくなるのですが、クスコからマチュピチュへはかなり標高が下がるので高山病の症状が改善されることも多いと思います。

そして最高地点であるチチカカ湖、ラパスに着く頃には体も高地に順応し、ダイアモックスなしでも特に高山病の症状を感じることなく旅をすることができました。

 

7.最後に

photo by akihiro saito

天候などの環境は私たちにはどうすることもできず、旅の運に任せるしかありません。しかし高山病をはじめとした健康管理は事前の予防と対策ができます。

健康あってこその楽しい旅であり、最も大切なものは命です。どんな絶景も命に代えることはできません。しっかりと対策をし、高地の旅を最高に楽しみましょう!

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WRITER

斉藤聡大
南の島の旅する医学生
南の島の旅する医学生、あっきーです! 大学生をしながら日本中、世界中を1人でも友達とでも旅をしています。 何事もやってみたらなんくるないさ〜

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