御蔵島のイルカ
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

かつてミステリーハンターに憧れた、好奇心旺盛、タフさ、度胸、鉄の胃腸とフットワークの軽さ、何より悪運の強さが持ち味の女ひとり旅88カ国。秘境絶景地球のワンダー、日本人になじみの薄いマニアックなスポット、B級グルメに屋台飯が大好物。世界は驚きに満ちている、老いも若きも男女の別なく、"外に出たい"その一歩を後押しする何かを提供できたら嬉しいです。

とうとうご対面!野生のイルカに癒やされる

イルカの群れ(東京・御蔵島)Photo by Mayumi
いよいよ、お待ちかねのイルカたちとのご対面です!運がいいと、一度に20~30頭もの大きな群れに遭遇できることもあります。

しかし、相手は野生動物。なかなか出会えない日や、数頭の小さな群れしか見つからない日も。

それでも、一日かけて一頭も見られないことは”きわめて稀”といわれるほど、出会える確率は高いんです。

Photo by Mayumi
筆者のように素潜りが得意ではなく、水面でパシャパシャしているだけの人にも、好奇心をもって目の前まで接近してくれるイルカもいます。

「おまえ、泳ぎヘタだな」

と言われたかのような冷ややかな一瞥ですが、それでも、「キュイーッキュイィーッ」というあの超音波の鳴き声まで聴こえてきて、もう興奮が止まりません。

ご機嫌なときは遊んでくれるイルカたち(東京・御蔵島)Photo by Mayumi
水中ガイドやスキンダイビングが得意な人には、まるで一緒にダンスを踊るように楽しげにクルクル回って見せてくれるという、じつにうらやましい光景です。

イルカの糞(東京・御蔵島)Photo by Mayumi
ちなみに、この海中をフヨフヨ漂う黄色のゴミみたいなものは、イルカのフン。

御蔵島では、目視によるイルカの個体識別調査に加え、フンを採取してDNA解析し、イルカの生態調査を行っているとのこと。

イルカのフン、はじめてみました。

魚の群れ(東京・御蔵島)Photo by Mayumi
御蔵島の海には、もちろんイルカ以外にもいろいろな魚やウミガメなどが生息しています。

イルカが泳いでいる間は、魚たちはそれを避けて近寄ってこないことが多いのですが、このときは突如魚の大群が現れて銀色のトルネードが披露されました。

こんなミラクルに出会えるのも御蔵島ならではですね。

御蔵島はイルカだけじゃない!原生林でジャングル探検も

原生林ジャングルもある・御蔵島Photo by (公財)東京観光財団
御蔵島というとイルカにばかりが目が行きがちですが、じつは島中が原生林とジャングルに覆われた太古の森の島でもあります。

幹周り14m、推定樹齢1,000年を超えるといわれるスダジイの巨樹を筆頭に、島には幹周り5mを超える巨樹が500本以上も生息し、それは全国の巨樹総数の約5%に相当するのだそう。

現在はエコツーリズムの規定により、ほとんどの登山コースにはガイドが必須です。

興味がある方は、宿泊施設に相談したり、御蔵島の観光案内所でガイドの紹介をお願いしたりしてみてはいかがでしょうか。

行きにくいからこそ価値がある!御蔵島の大自然で感動体験を

東京・青ヶ島に次ぐ、もっとも上陸困難な島のひとつ、御蔵島。

観光地としてはとにかく不便で、コンビニはおろか居酒屋は1軒、小さな商店が数軒ある程度で、現金決済が未だ主流。

タクシーもなければ公共交通機関もなく、里は坂道だらけで、出歩くのもひと苦労です(自転車に乗るのも禁止)。

しかし、さまざまな不便を強いられてもなお「また行きたい」「行ってみたい」と思わせる魅力が、御蔵島には詰まっています。

行きにくいからこそ価値がある、何もないからこそ得られる体験がある。みなさんもぜひ、御蔵島を訪れて、感動体験を味わいませんか?

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

かつてミステリーハンターに憧れた、好奇心旺盛、タフさ、度胸、鉄の胃腸とフットワークの軽さ、何より悪運の強さが持ち味の女ひとり旅88カ国。秘境絶景地球のワンダー、日本人になじみの薄いマニアックなスポット、B級グルメに屋台飯が大好物。世界は驚きに満ちている、老いも若きも男女の別なく、"外に出たい"その一歩を後押しする何かを提供できたら嬉しいです。

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