ライター

現在タイはチェンマイにて在住2年目。日本の博士課程(グローバルヘルス)に在籍し現地ボランティアとして活動。病の写真家: 診療放射線技師でもある。旅の中で一番好きな時間は、「車窓を眺めながらぼーっとしている移動時間」合間の読書時間も大好物。そんなことから人より少し陸路移動の多い旅を40ヶ国近く徒然と続けている。座右の銘:「袖振り合うも多生の縁」

再び、自由に、旅の話をしよう

こんにちは、いよいよ始まりました。TABIPPO CARAVAN。

初めまして、TABIPPO CARAVANメンバーの熊谷優季と申します。

現在はタイはチェンマイという場所で暮らしていて、これまでに約40カ国と400以上の街を旅してきました。

タイ北部に位置するチェンマイ コムローイ祭り 昨年の様子
僕がCARAVANメンバーに応募した理由を少しお話ししようと思います。

僕はこれまでにたくさんの旅をしてきたけれど、どこかに自分の旅の軌跡を「辿れる形で残す」ということができていませんでした。

いつかはどこかに旅路の思い出を残したい。

なぜならそこには知ってほしい場所や人がいて……と想像は膨らむばかりで、思い出を残したいと思ってはいたけれど行動はできていませんでした。

そんな時、出会ったのがこのTABIPPO CARAVANでした。

今回の募集を見た時、僕の手は勝手に応募フォームの入力へ向かっていました。今思えば、TABIPPO CARAVANへの想いにとても共感したことが大きな後押しになったのだと思います。

ライターや編集者に限らない。旅について書きたい、旅について発信したい人。

そう、TABIPPO CARAVANの募集記事にあった一説「再び、自由に、旅の話をしよう」というフレーズ、これに惹かれました。

オープンさ、自由さ。誰しもが旅のことを語れるように。

その言葉に後押しされ、TABIPPO CARAVANに応募をしてみた僕は、こうして自由に思うがままに旅への想いを綴り始めることができました。

これをきっかけに、僕は1人でも多くの人に、もっと自由に旅していいし、自由に言葉にして、自由に繋がりあって、素敵な旅のご縁が循環する。そんな世界を一緒にみにいきませんか?という爽やかな風を届けていきたいと思っています。

旅のきっかけはいつも。

旅の記しのはじまりに。

僕が「あたらしい旅」を始めたきっかけの話を今回は書き綴っておきたいと思う。

ちょうど5年前、2019年8月。

社会が閉ざされる少し前の夏休み。僕は、あるご縁から、ノートづくりのワークショップに立ち寄った。

そこで、思い立ち作ったのが”Motto Book”。ご縁と言葉を繋いでいく旅のノートだ。

真ん中に”What is your motto” と活版印刷されている.
その日は、友人に誘ってもらい、新潟で開催される日本三大花火大会の一つ「長岡花火大会」へ足を運んだ時のことだった。

そしてさらにその友人の繋がりから、ワークショップのお手伝いをしているという知り合いを紹介してもらい、立ち寄ったのが“Motto Book”が生まれるきっかけとなったオリジナルノートブックづくりのワークショップであった。

好みの紙を選ぶところもこだわり深い
偶然の出会いではあったものの、このときに作った“Motto book”はそれ以降の旅に彩りを与えていくきっかけとなり、大切な出会いを紡ぐキーとなっていく。

そう、「縁」が旅を色濃くしてゆくのだ。

“Motto Book” ご縁を紡ぐノートを片手に。

“Motto Book”を携えた旅は思いつきと勢いではじまった。

この旅のコンセプトは、「言葉がご縁と想いを繋ぐ旅。」

“Motto book”には「その時」に出会った、お世話になった人に、座右の銘を書き記してもらう。

実際に旅の途中で書いていただいた座右の銘たち①

座右の銘たち②(右ページ:海外でも!)

この旅のルールを少しご紹介しようと思う。ルールはすこぶるシンプルだ。

What:何をしていくのか?

ご縁があった人のモットー(座右の銘・大切にしている言葉)を集め、自分だけの“Motto book”を紡いでいくプロジェクト。

How:どのようにやるのか?

旅の道中に出会った人とお話する機会が生まれ、自然と“Motto book”を紹介できる雰囲気が整ったときにふわっと依頼をしてみる。

「いま〇〇といった旅をしていまして……もしよかったら“Motto book”に座右の銘を書いてくれませんか?」

このような感じでお願いをしてみて、OKをもらえたら書いてもらう。

無理に、会った人すべての人にお願いしていくという訳ではなく、“書いてもらえるような機会”ができることもご縁。という考えを大事にし、あくまで無理にではなく「そんな雰囲気が漂ってきたら。」お願いしてみる。

この雰囲気がとても大切だと思っている。

座右の銘たち③文字と言葉に旅と人生が宿っていく。

Why:なぜやるのか?

“Motto book”に書かれた座右の銘や、それを書いてくれた人それぞれの「言葉」や「ひととなり」から多様な生き方を学べるのではないか。

そしてその学びは自分のこれからの人生やこれからの日本社会に活かせるのではないか。

学びを活かすことができれば、自分が関わる範囲の世界からでも少しずつ平和にしていくことができるのではないか。

そう考えています。

言葉は違えどご縁が心を通じさせる。
大切な言葉で繋がっていくことによって、SNSや近しい友達とはまた違う新たな繋がりができた人たちとゆっくりと信頼関係を築き、ゆったりと気ままに語りあう。

そしてゆるやかにお互いを応援しあえるそんな関係を紡いでいけたら。そんな世の中になったらいいなと。

やってみなければ、わからないのだからと。

思い込むようにとりあえず一度、自分なりに世界へ向けた新たな一つの挑戦の形であったのが“Motto book”を携えて巡る僕の「言葉がご縁と想いを繋ぐ旅。」。

旅は続いてしまうもの。

南アフリカはケープタウン,Lion’s Headの峠の端で地球が繋がる。
僕がこれからTABIPPO CARAVANという場で旅を綴っていくにあたって読者の皆さんにいちばん初めに伝えたかったことがあります。

それは、人との出会いがあるから、あたらしい旅がはじまっていく。

出会った人々、旅の物語、旅先で見つけた居場所との出会いのすべてが「ご縁」であり「旅」であり「人生」であること。

僕は一生かけて人生を旅していくし、死ぬまで「世界地球一周」現在進行形であると。

ふとした瞬間に旅はある。
そっとした瞬間に旅は無くなってしまう。そんな、奇跡の刹那に出会える喜びを、これからも噛み締めながら健やかに生きていきたい。

みなさんも、あたらしい旅、はじめてみませんか?

これをきっかけに。

“Motto book”というノートづくりというきっかけから、旅の心得を手に入れてしまった僕は、これから、様々な旅と出会っていくことになる。

旅人へのパスポート青春18きっぷを片手に旅ははじまる。

旅人のバイブル深夜特急全6巻と浪漫をバックに詰め込んで
それらを一つずつ、徒然なるままに。

記憶とご縁を書き起こしていきたい所存です。なので、今後の記事にもゆったりと、すこーしだけのご期待を添えていただけると嬉しいです。

そして旅のどこかでお会い出来たら嬉しい限りです。

そして、いつか、出会えたときには、ぜひ、あなたの”Motto”も、私に聴かせてください。

こうして、旅が平和を紡ぐと信じて。

では、また会う日まで。

All photos by Yuki Kumagai

ライター

現在タイはチェンマイにて在住2年目。日本の博士課程(グローバルヘルス)に在籍し現地ボランティアとして活動。病の写真家: 診療放射線技師でもある。旅の中で一番好きな時間は、「車窓を眺めながらぼーっとしている移動時間」合間の読書時間も大好物。そんなことから人より少し陸路移動の多い旅を40ヶ国近く徒然と続けている。座右の銘:「袖振り合うも多生の縁」

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