静岡県にある東口本宮富士浅間神社は貞観の大噴火のおり鎮火祭をおこなった斎場跡地に建てられ、江戸時代には東表口として富士講の人々で賑わいました。参道の石の大鳥居の扁額には「不二山」と刻まれています。
山梨県には富士吉田市に武田信玄が戦勝祈願をした北口本宮富士浅間神社があり、河口湖の近くに河口浅間神社、富士御室浅間神社があります。これらの中から五社を選んで巡るのを富士五社巡りといって人気があります。
富士五湖は山梨側です
山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖の五湖は富士山の噴火でできた堰止湖です。静かな湖面にうつる逆さ富士が見られますが、特に本栖湖の富士山は千円札の絵柄になっているので有名です。
澄み切った伏流水の湧く忍野八海
富士山の雪解け水は地下の溶岩の間を流れ、伏流水として麓を潤しています。山梨県にある忍野八海は伏流水の湧泉群で、湧き出す水の豊かさ、神秘的な水の色を見せる深い泉など富士山の神秘を見せてくれます。
富士の豊かな水が滝になった白糸の滝
静岡県の伏流水は白糸の滝となって流れ落ちています。たくさんの糸のように流れ落ちるさまは日本の滝百選にも選ばれています。
すぐ上にある岩窟には「お鬢水」と名付けられた湧水がありますが、源頼朝がこの水で鬢のほつれを直したからだそうです。
浮世絵で見たような三保の松原からの富士山
富士山は独立峰で山体は駿河湾まで続いているそうです。三保の松原は美しい松林とともに富士山が麓から見られる絶景ポイントです。
まとめ
富士山の噴火は現代の私たちにとっても想像すると怖いものですが、科学の発達していなかった昔の人にとっては神の怒りであり身を慎んで祈るより、ほかなす術がありませんでした。富士信仰は自然への恐れの表れとして今に伝えられています。
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