編集部

三重県うまれ、気づいたら住民票は茨城県。旅をこよなく愛し、放浪するあまり「どこにいるかわからない」と聞かれる始末。2023年にTABIPPOへジョイン。Instagramでは#miiitrip_〇〇というオリジナルハッシュタグで旅情報を発信中。さつまいもとカヌレ、きらきら光る水面が好き。

「もう今回で4度目なんです」

そう話してくれたのは、偶然、旅の途中で出会った方。

「ニューカレドニアは家族や親友、自分の周りの人たちにとにかくおすすめしまくっている大好きな場所です。自然が本当に綺麗で……。今年は初めて1人で来ました」

今年は1人で1週間ほど、ニューカレドニアの首都ヌメアから飛行機で約30分程度の離島「イルデパン(île des Pins)」に滞在するとのこと。

周りの人たちにおすすめし、大切な人を連れてきて、さらにはひとりでも訪れたくなるというニューカレドニアの離島、イルデパン。訪れた人を癒やし、魅了するイルデパンの秘密を探す旅のはじまりです。

首都ヌメアから飛行機で約30分、「海の宝石箱」と呼ばれる美しい島イルデパンへ。

今回利用した空港は、国際空港であるトントゥータ空港とは打って変わり、こじんまりとしたローカルな雰囲気が漂うヌメア・マジェンタ空港。クニエ(現地の言葉で「海の宝石箱」)と呼ばれるイルデパンへ向かいます。

ヌメア・マジャンタ空港荷物を一つひとつ手作業で飛行機に運び入れるスタッフさん

ヌメアからイルデパンへの飛行機は1日2-4本のみ。曜日によって就航本数が異なり、午前と午後に1本ずつしか便がない日もあるので、イルデパンへ行く際は事前に予定を立てておきたいところです。

上空から見たニューカレドニアの海の景色上空からのニューカレドニアの海の景色

上空から眺めるイルデパンはフランス語で「松の島」という名の通り、松のように見える背の高い木々「ナンヨウスギ」が鬱蒼と茂っていて、その景観はおよそ30分前まで首都ヌメアで見ていたものとはまるで違います。

イルデパン空港こじんまりとしたイルデパン空港

こじんまりとした可愛らしい建物というのが第一印象のイルデパン空港。

イルデパン空港荷下ろしをしてくれている陽気なスタッフさん

スタッフの方が荷物を一つひとつ丁寧に飛行機から下ろし、空港内へ運び込んでくれている様子を見て、小さな離島へ来たという実感がじわじわと湧いてきます。
イルデパン空港日本語がちらほらと
待合室から見える景色

空港内へ運ばれた荷物は、ターンテーブルに載せられるのではなく、スタッフさんから乗客へと手渡されます。無事に自分の荷物をゲットして、車に揺られること約20分、今回の旅で宿泊するル・メリディアン・イルデパンへ向かいます。

ホリデーモードを海辺のル・メリディアン・イルデパンで満喫

まずはレセプションでチェックイン

Le Méridien Ile des Pinsレセプションまでの間にぽつぽつと建っているヴィラたち

別世界への入り口のような橋を車で渡り、到着したのは今回の滞在拠点、「ル・メリディアン・イルデパン(Le Méridien Ile des Pins)」。

ここは本当にホテルなのだろうか……?と半信半疑で森の小径を歩いていくと、ふいに視界が開け、海の前に佇むレセプションが私たちを出迎えてくれます。

海まで徒歩1分!贅沢リトリートヴィラ

Le Méridien Ile des Pins窓が多く西陽がたくさん入り込むお部屋
Le Méridien Ile des Pins寝室の窓辺から見える海

「うわぁ!海!」

部屋の扉を開けた瞬間に感じる優しい西陽、窓の奥に見えるのはきらめく海。

お部屋は窓がたくさんあって開放的な雰囲気で、贅沢にもテラス付きです。
こちらは寝室

寝室の窓辺のチェアに腰掛けてゆっくりと本を読みたいし、リビングの大きなソファで横になってお昼寝したい。海で遊んでテラスで日向ぼっこするのもいいし、夜は星空観察するのもいいかも。

Le Méridien Ile des Pinsリビングには大きなソファが

どうゆったり過ごそうかとあれやこれや考えを巡らせつつ、やはり気になるのは窓から見える海。

テラスから外へ出て、海へ散歩に行きます。

私たちだけのプライベートビーチ

Le Méridien Ile des Pinsお部屋から見えていた景色。ここを歩いて海へ向かう

ヤシの木の間を通り抜け、1分足らずで到着したのは、宿泊者の特権、プライベートビーチです。
ニューカレドニアの海透き通る海
Le Méridien Ile des Pins日没間近

透き通る海の色と青空は、刻一刻と沈んで変化していく西陽によって淡い色に。対岸には少しずつ影を落としていくナンヨウスギが見え、ふわふわとあわいを彷徨うかのように海に浮かぶひとつの舟も。その景色はまるで桃源郷に迷い込んだかと錯覚するほどに穏やかで美しい世界でした。

普段がんばるわたしたちだもの、こういう時くらい少しだけ日常からはなれて、ヤシの木の木陰にあるハンモックで昼寝したり、ビーチにあるデイベットでゆるゆると時間に身を任せて過ごしたっていいですよね。

太平洋の真ん中で楽しむフレンチディナー

Le Méridien Ile des Pins日没、ポツポツとあかりが灯る

陽が落ちて、ナンヨウスギがみるみると闇へ溶けてゆく時間帯。

レセプション横にあるレストランではディナータイムがはじまります。
Le Méridien Ile des Pins夕食に出てきたフレンチの定番料理、エスカルゴ。イルデパンの固有種なのでニューカレドニアでしか食べることができません。

ニューカレドニアの食文化は、南太平洋ならではの食材とフレンチが融合していてとてもユニーク。メラネシアンチックなフレンチを、ヤシガニや「天使のエビ」と呼ばれるブルーシュリンプなどといった南太平洋の海の恵みとともに楽しめます。もちろん「フランス料理といえば」なエスカルゴも、イルデパン固有種のものをいただけます。

一方で、先住民カナックの料理も体験したいところです。
ニューカレドニアの伝統料理ニューカレドニアの伝統料理「ブーニャ」

タロイモや調理用バナナ、肉や魚とココナッツミルクをバナナの葉に包んで蒸した、カナックの伝統食である「ブーニャ」。
ニューカレドニアの伝統料理包んであるバナナの葉をほどいて食べる

包まれているバナナの葉をほどくと、湯気とともにふわっとココナッツの香りがたちのぼります。

この日にいただいたブーニャの中身はお魚。ブーニャのメイン食材は家庭やレストランによって異なります。食べ比べをしてみるのも楽しいかもしれません。

ル・メリディアン・イルデパンでの食事は、フレンチの大定番であるエスカルゴとニューカレドニア料理のブーニャをどちらも欲張れる、大満足のものでした。

南半球ならではの星空を楽しむ

南半球と北半球では見える星空が全く違います。

日本で有名な北極星や北斗七星は、私たちが住んでいる北半球では見えますが、南半球では見ることができません。

ということは、南半球でしか見られない星もあるということになります。
ニューカレドニアでの星空
南半球で見られる星として有名なのが「サザンクロス(南十字星)」。

南十字星は、大航海時代に正確な方角を知るための道標とされてきた星です。南半球に住む人たちにとって、日本でいう北極星のような存在の星です。

残念ながら、今回夕食後に星空を観察しに行った時には、すでに地平線への彼方と消えてしまっていました……。

サザンクロスを見たい方は事前に星空の情報を調べておいたり、星座のアプリなどをスマートフォンに入れたりするのがおすすめです。

たとえサザンクロスが見えなかったとしても、ル・メリディアン・イルデパンのビーチで見上げる空には文字通り降り注ぐような星が。流れ星を探しつつ、明日のお天気でも祈りましょう。

明日は天然プール、ピッシンヌナチュレル「Piscine Naturelle」へ行くのだから。

■詳細情報
・名称:Le Méridien Ile des Pins
・住所:Baie D’Oro Bp 175, Ile Des Pins, 98832 ニューカレドニア
・地図:
・電話番号:+687265000
・料金:公式HPをご覧ください。
・公式サイトURL:https://www.marriott.com/ja/hotels/ilpmd-le-meridien-ile-des-pins/overview/
編集部

三重県うまれ、気づいたら住民票は茨城県。旅をこよなく愛し、放浪するあまり「どこにいるかわからない」と聞かれる始末。2023年にTABIPPOへジョイン。Instagramでは#miiitrip_〇〇というオリジナルハッシュタグで旅情報を発信中。さつまいもとカヌレ、きらきら光る水面が好き。

RELATED

関連記事