編集部

三重県うまれ、気づいたら住民票は茨城県。旅をこよなく愛し、放浪するあまり「どこにいるかわからない」と聞かれる始末。2023年にTABIPPOへジョイン。Instagramでは#miiitrip_〇〇というオリジナルハッシュタグで旅情報を発信中。さつまいもとカヌレ、きらきら光る水面が好き。

世界遺産のラグーンが生み出した天然プール、ピッシンヌナチュレル(Piscine Naturelle)

Le Méridien Ile des Pins朝のル・メリディアン・イルデパンのビーチからの眺め

冒頭でご紹介した、ニューカレドニアへ訪れるのは4度目だとお話ししていた方を覚えていますか。

彼女が真っ先におすすめしてくれたのがピッシンヌナチュレルでした。

ニューカレドニアの6つのラグーンは2008年、他に類を見ない海洋生物の多様性における聖域として世界自然遺産に登録されました。

そんなラグーンに囲まれる、イルデパンには、手つかずの自然が生み出した天然プール「ピッシンヌナチュレル」があります。

ル・メリディアン・イルデパンから歩いても行けるピッシンヌナチュレルですが、冒険気分を味わえる「ピローグ」(伝統的な帆掛け船)がおすすめ。ピローグはル・メリディアン・イルデパンを南下したウピ湾から出発します。

今回、私はピローグに乗ってピッシンヌナチュレルを目指すコースにしました。

ピローグに乗ってウピ湾を渡る

ピローグピローグという帆掛け船に乗ってウピ湾を渡っていく

ピローグに乗り込み、90分程度かけてウビ湾を渡ります。目指すは天然プール、ピッシンヌナチュレル!
ウピ湾ウピ湾に浮かぶピローグ

ニューカレドニアの海遠くに見える木々は「ナンヨウスギ」

浅瀬では限りなく透明に近い青だった水の色が、舟が動き出し深瀬へ向かうにつれて変化していきます。深さや陽のあたり具合によって色彩が変わる海や、遠くの方に浮かぶピローグを眺めながら舟に身を任せます。

ウピ湾を渡りきったら陸に上がり、次は森の中を歩いていきます。

まるで獣道のような道を行く森林ウォーク

イルデパンの森森の中を歩いていきます

そこには鬱蒼とした南国らしい森が。40分-45分ほどかけて、舗装されていない道を進んでいきます。

私が訪れたのは9月でしたが、驚いたことに虫がぜんぜんいませんでした。念のために虫除けも持ってきていたものの、かけ忘れていた私は虫が全くいないことに感動しました。
ニューカレドニアの森木々の間から差し込む木漏れ日
ニューカレドニアの森
イルデパンの森箒にできそうなくらい大きなヤシの葉っぱの上を歩いていく

箒のようなヤシの葉をザクザクと踏みしめつつ、シダ植物の大きさに目を見張りつつ、歩みを進めていきます。
ニューカレドニアの森こんな開けた場所も
ニューカレドニアの森たまに見かける看板を頼りに歩いていく
ニューカレドニアの森の中森から抜け出し開けた場所に。遠くにはさらなる看板が

森を通り抜けると水辺が広がっていました。

到着かと思いきや、遠目に「Piscine Naturelle」とかかれた矢印の看板が。

どうやら森の次は水の中を歩いていくらしい。

きらめく透明の水の中を歩く

ピッシンヌ・ナチュレルへの道のり水辺を歩いていく
ピッシンヌ・ナチュレルへの道のり場所によって水の色が全く違う

水の中を歩いていくといっても比較的浅く、浅いところだと足の甲から足首程度。深くても腰の位置くらいまでです。
ピッシンヌ・ナチュレルへの道のり透き通る水面

水の底がはっきりと見えるほど透明度の高い水の中をジャブジャブと歩いていきます。ほんの少しの深さの違いや、底に草が生えているかどうかで、水の色が全く違って見えます。
ピッシンヌ・ナチュレルこの水の美しさとナンヨウスギの景色がニューカレドニアに来たことを実感させてくれる

草地の中にはウミヘビがたくさん眠っているので要注意。ウミヘビは本来おとなしい生物なので人を攻撃することはほとんどないそうですが、間違って踏んづけてしまうと噛まれる可能性があるので気をつけたいところです。

ウミヘビに注意を払いながら水の中を進んでいくと現れました、目的地「ピッシンヌナチュレル」です。

自然が創り出した神秘の天然プール

ピッシンヌ・ナチュレル目的地のピッシンヌナチュレル

たしかにこれは天然のプールだ。

岩礁(サンゴが隆起したもの)が囲んでいることによって波が立たない、まさに自然が生み出した天然のプールです。
ピッシンヌ・ナチュレル戻れなくなっているわんちゃん

不思議なほどに透明度の高い海水は、深さが増すにつれてその青みもスカイブルー、コバルトブルーへと変化します。透明度の高い海水にぷかぷかと浮かびながらシュノーケリングを楽しんでいる人や、がっつり潜って海中を楽しんでいる人、浜辺でこんがり日焼けをしている人、楽しみ方は人それぞれ。
ピッシンヌ・ナチュレルこんがりと日焼けしながら寝ているカップル

ル・メリディアン・イルデパンに宿泊している方は無料でシュノーケル用のゴーグルとタオルを借りられるので、出発前に借りておくのがおすすめです。

一時期、日焼け止めや化粧品などによって水質が落ちてしまい入場制限がかかったこともあるそう。自然の中で遊び、過ごさせてもらえることに感謝して、化粧は落としてから水の中に入る、海に優しいリーフセーフ処方の日焼け止めなどを使うなどといった工夫をして、少しでも環境負荷に配慮した行動をとれるよう意識したいものですね。

たくさんの熱帯魚が悠々と泳ぐ海の中にあなたもひとときお邪魔してみては。

■詳細情報
・名称:Piscine Naturelle
・住所:CG8H+C62, Yuate Tremwatre, ニューカレドニア
・地図:
・営業時間:24時間営業
・料金:なし

まるで映画のような世界。「スナック・ル・クニー(SNACK LE KOUGNY)」で海辺ランチをしよう

LE KOUGNYピッシンヌナチュレルから歩いて15分ほどにあるレストラン「スナック・ル・クニー(SNACK LE KOUGNY)」

ピッシンヌナチュレルから歩いて15-20分程度、ランチにやってきたのは「スナック・ル・クニー(SNACK LE KOUGNY)」。
LE KOUGNY木に吊るされている手作りのランプがかわいらしい

木々には貝殻や手作りのランプが吊るされ、大きな木製のテーブルには品良く並べられたカトラリーたちが。バックにはニューカレドニアの綺麗な海が広がります。

映画かおとぎ話のワンシーンから抜け出してきたかのような景色に癒やされつつ、エスカルゴやロブスター、セミエビなどをいただきます。
エスカルゴ料理最後にエスカルゴバターとごはんを一緒に混ぜて食べるのがおいしい
LE KOUGNYセミエビやロブスターなども

ガーリックがしっかりときいたエスカルゴは、中身を食べたら、貝の中に残っているエスカルゴバターをごはんに絡めて食べるのがおすすめ。

お休みなのだから何食べても、飲んでもおっけー。波音に耳を傾けつつ心ゆくまで食べて、飲んで、ニューカレドニアの食事を楽しんでみてください。

■詳細情報
・名称:SNACK LE KOUGNY
・住所:Rte d’Oro, 98832 ニューカレドニア
・地図:
・営業時間:11:30~15:00
・定休日:月曜日
・電話番号:+687956562
・公式サイトURL:http://www.kougny.com/

【番外編】ピッシンヌナチュレルに行くときの服装・持ちもの

海を渡り、森の中を歩き、水の中も歩いてやっと辿り着くピッシンヌナチュレルへの道。目的地に着けば半日~1日過ごす人もいるでしょう。番外編として、ピッシンヌナチュレルに行くときのおすすめの服装と持ちものをまとめました。

いったいどんな服装で、どんなものを持っていけばいいんだろう……と思った方、参考にしてみてください。

服装

ピッシンヌナチュレルへ行く際は次のような服装がおすすめです。

◎動きやすく濡れてもいい服(水着)
◎サンダル

洋服は濡れてもいいものを着ていきましょう。森の中や水の中を歩くので、膝上くらいまでたくし上げられるパンツやショートパンツなどがおすすめです。水着を最初から着込んでおくのもいいでしょう。

ビーサンだと水の中は歩きづらいのでおすすめしません。KEENのユニークTEVAのサンダルなど、ストラップつきの靴がおすすめです。

持ちもの

【マストアイテム】
◎お水
◎動きやすく濡れてもいい服装
◎着替え
◎タオル
◎日焼け止め(リーフセーフのものがおすすめ)

【あるといいもの】
◯ゴーグル、シュノーケル
◯水着
◯水中カメラやスマートフォンを入れる防水ケース
◯食べもの
◯レジャーシート(大きめのタオルなどでも代用可)

海が綺麗なのでせっかくなら海に入りたいですよね。海の中を覗けるゴーグルやシュノーケルはぜひ持っていってほしいですし、スマートフォンの防水ケースなどがあると思い出を形に残すことができておすすめです。

ピッシンヌナチュレルの周りはコンビニはもちろんお店はひとつもありません。歩いたり泳いだりすることを考え、お水は必ず持っていきましょう。お腹が空くことを考慮して、軽食やおやつなどを持っていくのもおすすめです。ピクニックができますよ。

南太平洋の楽園ニューカレドニアへ

「天国に一番近い島」「ハネムーン」といったイメージがあったニューカレドニア。

実際に足を運んでみると、直行便があってアクセスしやすく、治安がいいので過ごしやすい。離島にも行きやすく、夢のようなビーチにトロピカルな森や山と、私たち大人の冒険心をくすぐるような場所でした。

ぜひ、行ってみてください。

Supported by ニューカレドニア観光局/ エアカラン

All photos by miii

編集部

三重県うまれ、気づいたら住民票は茨城県。旅をこよなく愛し、放浪するあまり「どこにいるかわからない」と聞かれる始末。2023年にTABIPPOへジョイン。Instagramでは#miiitrip_〇〇というオリジナルハッシュタグで旅情報を発信中。さつまいもとカヌレ、きらきら光る水面が好き。

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