海外旅行に行くときは、日本では見られない特別な景色を楽しむことが目的という方が多いと思います。日中の景色も素敵ですが、海外ならではの美しい夜景にも心惹かれますよね。
しかし、海外で過ごす夜は、道がわからなくなってしまったり、犯罪に遭うリスクが高まってしまうため、日本以上に注意が必要です。
今回は、そんなリスクに注意しながら、海外の夜景を堪能するための工夫や写真の撮り方について紹介します。
見出し
- 1海外で安全に夜景を鑑賞するための工夫
- 1.1人がたくさんいる場所を選ぶ
- 1.2夜景が見えるホテルを選ぶ
- 1.3マジックアワーの時間帯を狙う
- 1.4ツアーに参加する
- 2夜景撮影をする時の注意点
- 2.1三脚OKかどうかを事前に調べる
- 2.2都会の場合、平日を選ぶ
- 3三脚なしで夜景を撮影するコツ
- 4夜景写真レタッチのワンポイントレッスン
- 4.1色温度を青寄りに調整
- 4.2ハイライト・シャドウ・白レベルを調節
- 4.3露光量を限界まで上げる
- 5見惚れてしまうほど美しい、海外の夜景スポット
- 5.1ブルックリンブリッジパーク/ニューヨーク
- 5.2トップ・オブ・ザ・ロック/ニューヨーク
- 5.3 セラ・ド・ピラール修道院/ポルト
- 6リスクに気を付けて、海外での夜景撮影に挑戦しよう
海外で安全に夜景を鑑賞するための工夫
海外では「治安が良い」と言われているエリアであっても、夜は犯罪に遭う確率が上がることが多々あります。夜景を見に行く前に、危険を防ぐための工夫をしましょう。
トラブルに遭わないために、私がいつも実行しているコツを4つご紹介します。
人がたくさんいる場所を選ぶ
photo by pixabay
夜景を鑑賞する時は、できるだけ治安の良い場所を選ぶことが大前提。夜でも人や車がたくさん通る場所であれば、危険に巻き込まれるリスクが減ります。
自分で新しいスポットを探すのもわくわくしますが、慣れていない土地であれば人気の定番スポットが安全。
タワー上層部など、夜景の展望台として営業している場所も比較的安全です。お金はかかりますが、犯罪目当ての方に遭遇するリスクはグッと下がります。
夜景が見えるホテルを選ぶ
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できる限り治安の良い場所を選んで夜景を鑑賞する……とはいえ、女性の一人旅等で夜に出かけるのは不安という方もいると思います。
そんな方は、夜景の見えるホテルに宿泊してはいかがでしょうか?多少お値段は張ってしまいますが、ホテルから夜景を楽しむことができたら外に出る必要はないので、のんびり鑑賞することが可能です。
photo by Yuri
私はサントリーニ島で夜景の見えるホテル「Alta Mare by Andronis」に宿泊しました。ホテルのバルコニーから夜景がしっかり見えるので、日が落ちる様子をゆっくり眺めたり、三脚を立てて撮影したり、夜景を存分に堪能できました。
ホテルによっては、予約サイトに載っている写真を見ることで、部屋から見える景色を確認できるので、夜景が見えるホテルなのかどうかを事前に調べることができます。
写真を撮りたい方は特に、夜景の見える場所に宿泊することがおすすめです。
マジックアワーの時間帯を狙う
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マジックアワーとは、日の出や日の入りの前後約40分の時間帯の総称。太陽が傾くほどに空の色が変わるこの時間帯は、「もっとも空が美しく見える時間帯」と言われることも多いです。
そんな美しい時間帯に、魅力を発揮するのが夜景。夕日に照らされる景色から、徐々に明かりが灯っていく様子や、日が沈んだ後の明るさが残る青い空に、美しく映える夜景を味わうことができるのは、この時間帯の特権です。
美しさ以外にも、マジックアワーの時間帯は比較的安全なことも魅力的。時間帯が早く空も明るい上に、人も多い時間帯なのでリスク回避に繋がります。
ツアーに参加する
photo by pixabay
それでも「夜景を自分で見に行くのは怖い」という方は、夜景ツアーに参加してはどうでしょうか。アテンドが付きますし、集合・解散がホテル前ということも多いので、安全に夜景を楽しむことができます。
また、行きたい箇所が複数ある場合、効率的に観光するためにツアーを利用するのも良さそう◎
1つの滞在時間が短くなるのが難点ですが、複数エリアにまたがって夜に行動するのは危険が伴う上に効率が悪いので、一晩で完結できるツアーは良い選択でしょう。
夜景撮影をする時の注意点
次に、夜景撮影をしたい方向けに、海外で夜景撮影をする際の注意点をお伝えします。
三脚OKかどうかを事前に調べる
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美しい夜景を撮影するためには、できるだけ三脚を使って長時間シャッターを開けたいところ。しかし、三脚が禁止されている場所も意外と多いです。
ただ禁止であるだけなら使わなければいいのですが、厳しいところは没収されて、返してくれないケースも聞いたことがあります。三脚は高価なものも多いので、没収されたらショックですよね。
そうならないためにも、事前に情報収集をして、三脚を使わない日に夜景観賞をするなど、観光スケジュールを調整することが大切です。
特に、アメリカ・ヨーロッパのビルにある展望スポットは、厳しい持ち物検査や制約があることが多いです。
都会の場合、平日を選ぶ
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当たり前ですが、夜景の光源のほとんどは部屋の電気なので、部屋の中に人がいないと電気が点きません。
民家の場合は問題ないのですが、オフィスビルなどの場合は休日になると極端にビルにいる人が減ってしまうため、夜景も迫力に欠けてしまう結果に。そのため、夜景観賞はできるだけ平日を選ぶことがコツです。
三脚なしで夜景を撮影するコツ
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先ほど記載した通り、三脚が禁止されているスポットや、そもそも三脚を持っていないケースもたくさんあると思います。
そんな時は、まず平らな場所にカメラを固定しましょう。平らな場所がない場合は、何とか固定できそうな場所に置きます。私が以前撮影した時は、目の前にあった石にカメラを押さえつけて固定しました。
固定したら、できるだけブラさないように撮影します。
一眼レフ・ミラーレスカメラを持っている方は、ISO感度をブレない限界まで下げて、2秒セルフタイマー等を使い、シャッターを切る時にブレないように心がけたらいいですよ。
大きいレンズを使っていて、レンズが下を向いてしまう場合は、レンズの下にティッシュやハンカチを入れることでアングルを調整することも可能です。
いずれにしても、長時間同じ場所で撮影することは周囲の迷惑に繋がることが多いので、サクッと撮影を終えることを心がけましょう。