栃木県日光市にある世界文化遺産日光山2社1寺のうち二荒山神社と輪王寺は奈良時代に勝道上人によって開基され、神仏習合の時代に関東の山岳信仰の中心として重きをなしてきました。
徳川家康が日光山に葬るように遺言したことから3代将軍家光が東照宮を豪華絢爛なものに造営し、自らも輪王寺大融院に墓所を定めたことで江戸時代は幕府の厚い庇護のもとにありました。
そんな世界遺産に登録された寺院を持つ日光をご紹介します。
日光見ずして結構と言うなかれ
nikkoと kekkoの語呂合わせですが、東照宮だけでなく日光山全体を最高に豪華で美しいものとして人々が憧れてきた事がわかります。英語でいう 「ナポリを見てから死ね」と同じですね。
日光を象徴する東照宮陽明門は、1日中見ていても飽きないからと「日暮の門」とも言われている国宝です。陽明門には、霊獣と呼ばれる想像上の動物が194体彫刻されています。
見ざる聞かざる言わざる
東照宮には数多くの彫刻が飾られていますが、中でも有名なのは3体の猿の彫刻です。古来猿は馬を守るものと言われていたことから境内の神厩舎にあります。
「見ざる聞かざる言わざる」は小さい子供には悪い事や怖い事は見せたり聞かせたりしない方が良いという教えだと言われています。
この猫がネズミ退治?
奥宮に行く手前には名人左甚五郎作と伝えられている眠り猫の像があります。眠っていても足を踏ん張って、曲者が来たら飛び掛かって、徳川家康の霊廟を守っているそうです。