GoToキャンペーンなど、旅を後押ししてくれる企画は増えたものの、心のどこかでまだ感染の不安を感じている人は多いのではないでしょうか。
そんな「旅に出たいけれど、あまり密な場所には行きたくない」と考える方におすすめしたいのが、島旅。比較的人が少なく、自然あふれる場所でゆったりと過ごせる島旅は、安心できる旅のスタイルの一つです。
今回は、福岡市内からフェリーで10分とアクセス抜群な、能古島(のこのしま)に行ってきました。
お花畑や美しい海を存分に楽しむことができる、都会からすぐ行けるプチリゾート。そんな能古島で過ごした半日をレポートします。
見出し
フェリーで10分!福岡市内から気軽に行けるロケーション
能古島は、福岡市西区に位置する、周囲約12kmの小さな島。離島ではあるものの、福岡市内にある姪浜渡船場から約10分で到着します。
都会から気軽に行ける離島ということで、女子旅やカップル、ファミリーなど、幅広い層からの人気を誇る場所。
いっぱいの自然に出会えることを楽しみに、早速私たちも船に乗り込みます。
姪浜港から能古島まで、フェリー代金は往復460円。1時間に1〜2本運行しているため、非常にアクセスしやすいです。
青空が広がる撮影日和。どんどん離れていく福岡市の街並みを眺めていると、あっという間に到着しました。
・名称:姪浜渡船場
・住所:〒819-0013 福岡県福岡市 西区愛宕浜3-1-1
・地図:
・アクセス:地下鉄姪浜駅からバスで約15分・徒歩約25分
・電話番号:092-881-8709
電動自転車を借りて、能古島の探検へ出発
わずか10分間の船旅とはいえ、島に降り立つと、福岡市内とはまったく別の世界が広がっています。のどかな島時間と美しい海の青さに心を躍らせながら、観光案内所近くのレンタサイクル店に向かいます。
のこのしまアイランドパークや海水浴場といった、メインの観光スポットはバスでも行けますが、島をゆっくり巡りたかったため、私たちは自転車を選択。
電動自転車をレンタルし、早速島の探検を開始します。
まだ夏の暑い時間帯。正直、自転車を選んだことを最初は後悔しましたが、緑や海を眺めながら走っていると、だんだん気持ち良さを感じてきます。
木漏れ日が降り注ぐ道を駆け抜けて、気になった場所は自転車を止めて歩いてみる。田舎で夏休みを過ごしているような道のりに、童心に返ったような気分になりました。
最初の目的地である「のこのしまアイランドパーク」へは、自転車で約20分。電動自転車のおかげで、思ったよりも疲れずにたどり着くことができました。
かわいいお花と動物が迎えてくれる、のこのしまアイランドパーク
自転車を止めて、のこのしまアイランドパーク内をのんびり散策します。
約15万平方メートルにも及ぶ自然公園とあって、パーク内は想像以上の広さ。慣れるまでは、地図を見ないと、どこを歩いているのかすぐにわからなくなってしまいます。
ひまわりや百日草、ノウゼンカツラなど、美しいお花たちが出迎えてくれます。写真を撮りながらだと、なかなか前に進みません。
広場に行くと、かわいいポニーが。とても大人しくて、一緒に写真も撮ってくれました。
ヤギやうさぎなど、かわいい動物にもたくさん会えたので、子供連れのファミリーでも楽しめそうです。
木漏れ日あふれるカフェで、サイダーを飲みながらひとやすみ
すっかり歩き疲れてしまったので、カフェで休憩することに。
選んだのは、かわいいブルーの外観に一目惚れした「喫茶夢路」。まるで絵本の中から現れたような佇まいにときめきながら、扉を開けます。
バタフライピーなどドリンクから、おいしそうなケーキ、アイスなどをいただける、アットホームなカフェです。
今回はせっかくなので、「のこのしまラムネード」を。愛らしいイラストが素敵なサイダーが、疲れた体を癒やしてくれます。
クーラーの効いた店内の席もありますが、光がきれいなテラス席をチョイス。キラキラ輝くグリーンを眺めながら、島の空気を存分に感じましょう。
カフェの前には、なんと駄菓子屋が。昔懐かしいおやつに出会えて、ほっこりした気持ちになります。
おもちゃで遊べる古民家風のスペースもあり、昔の世界にタイムトリップした気分に。けん玉や紙飛行機など、レトロな遊びについつい夢中になってしまいます。
海の見えるブランコに乗りながら、風を感じるひととき
お店が並ぶゾーンを抜けると、海の見えるお花畑へ。
残念ながら、ひまわり畑の見頃がちょうど終わってしまったタイミングだったよう。それでも、海とお花畑の共演はなかなか見られるものではなく、その美しさに見惚れてしまいます。
ここは、ひまわり以外にも、コスモスや菜の花など、季節ごとのお花畑が見られます。次は絶対に見頃のシーズンに来ようと、心に誓いました。
お花畑のすぐ近くには、海を一望できるブランコが。おとぎ話に出てくるようなシチュエーションに、気分が高まります。
久しぶりのブランコ。なによりも、一面の海を見渡しながら乗るなんて、初めての経験です。
スリルもありましたが、それ以上に楽しい気持ちが勝り、何度もチャレンジしました。
「普通の大きな公園」というイメージだった「のこのしまアイランドパーク」ですが、飲食店や動物との触れ合いなど、遊ぶポイントが思った以上にたっぷり。
充実した時間を振り返りながら、次の目的地に向かいます。
・名称:のこのしまアイランドパーク
・住所:〒819-0012 福岡県福岡市西区能古島
・地図:
・アクセス:能古島渡船場よりバスで約13分
・営業時間:月~土・冬季の日・祝(9:30~17:30)、冬季以外の日・祝(9:30~18:30)
・定休日:なし
・電話番号:092‐881-2494
・料金:大人1200円 こども(小・中学生)600円 幼児(3歳以上)400円
・所要時間:約2時間~3時間
・公式サイトURL:http://nokonoshima.com/
海外リゾートに来たような気分を味わえる海水浴場
次に向かった場所は、海水浴場。密を避けられる場所ということもあって、家族連れの方が何組も訪れていました。
ヤシの木が生えるビーチ沿いの通りは、海外リゾートに来たみたいな景色。思わずカメラを構えます。
青々と輝くビーチの先には、都会のビル群がくっきり。のどかな能古島との対比がおもしろく、改めてこの場所が福岡市内からほど近いことを実感します。
・名称:能古島キャンプ村・海水浴場
・住所:〒819-0012 福岡県福岡市西区能古島
・地図:
・アクセス:能古渡船場よりキャンプ村の無料送迎バスで約5分
・所要時間:約2時間~3時間
・公式サイトURL:http://camp.nokonoshima.com/
空と海が混ざったような、美しい青に出会えた帰り道
そろそろ帰りの船の時間。ということで、港まで戻ります。自転車を走らせていると、開けたスポットを発見。思わず自転車を止めて、歩いてみることに。
美しい海が広がる場所なのに、海水浴場ではないからか、誰もいません。広い砂浜を歩いたり、青空と写真を撮ったりと、開放感あふれる場所を存分に堪能しました。
海に向かって伸びる岩場から見える景色は、空と海が混ざったような、一面の青。のどかで美しい島旅の締めくくりにぴったりな景色に出会えました。
童心に戻って楽しめる!心がやすらぐ能古島旅へ
福岡市内からわずか10分で行けるとは思えないほど、ゆるやかな時間が流れる能古島。次の休みは都会の喧騒を忘れて、充実した島時間を過ごしてみませんか?
お花畑に海、動物とのふれあいなど、たっぷりの自然が心を癒やしてくれるはず。ファミリーやカップル、女子旅など、童心に戻れる島旅に、ぜひ訪れてみてください。
All photos by Yuri
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