ご当地麺を食べる無期限ひとり旅に出て早くも2ヵ月が経ちます。
ここまで韓国・モンゴル・中国・ベトナム・ラオス・タイと、6ヵ国のご当地料理を食べ歩いてきました。そして、記憶に残る一皿には法則があると気づきました。
さて、なんでしょう?
その答えは、友達と共に食べたご当地麺です。
一期一会の相手との食事でもなく、言語が通じなくてもなんとなく楽しい会でもなく、国籍を越えて、相手のために時間を使いたいと思える友達とすするご当地麺が極上です。
旅先で気が合う人とは、約束がなくても何度も再会することがあります。そんな運命的な出会いは稀でも、カフェに誘うなどして、共に過ごす時間と機会を重ねるほど、関係は自然と深まっていきます。
限られた旅の時間だからこそ、気が合わない相手からの誘いは互いに断ります。こういった背景もあって、本当に気が合う人と出会えるのかもしれません。
そして、そうしてできた友達と大好きなご当地麺を食べることで、最高の思い出としてパッケージ化されるんです!
「国籍を越えた友達を作りたい」「ひとり旅で最高の思い出を作りたい」
さあ、どうぞ奥へお進みください。
ハノイで再会。大阪の約束を果たす一杯
ベトナムでは、この旅で初めて日本にいるときからの友人に再会しました。といっても彼女は日本人ではなく、3ヵ月ほど前に日本のホテルでインターンをしていたハノイ出身のベトナム人です。
僕らは大阪で一度いっしょにブン・ボー・フエというベトナムの麺料理を食べ、「世界一周の途中でハノイに寄るね」と約束してバイバイしたのですが、ついに約束を果たすことができました。
友達のホームタウンを訪れられて本当に嬉しかったです。彼女の地元ということもあり、隠れ名店をいくつも案内してくれます。
ここでひとつご安心ください。写真のように麺料理以外もしっかり楽しんでおります(笑)。
これは手羽先と鶏足を炭火で焼いた料理で、ベトナムの大学生に流行っているそうです。ストリートフードのように屋台で食べることができるのも、ベトナムを感じることができて嬉しいポイントですよね。
ベトナムでは本当に外で食べることが好まれます。カフェやレストランでも店内よりも外の席を選ぶ人が多いです。外といっても日よけのブルーシートがあるので雨や日差しはしのげますが、僕にとっては暑かったです(笑)。
日本では冷房が効いた店内を選びがちですが、ストリートフード文化の延長で、外で食べることが普通というベトナム文化を体験できてよかったです。

友人の原付の後部座席に乗せてもらい、向かったのは地元民行きつけの麺屋さんでした。
メニューはベトナム語のみで、旅行者の僕にはなにがなんだかさっぱり分からないというプレミア特典付きです。こういうお店で食べられるのは、現地の友達がいるからこその特権だと感じます。
注文する際に、友達がいくつか料理名を挙げてくれるのですが、ベトナムの麺料理が多すぎて覚えきれない……ってことで必殺「同じものでお願いします」。
運ばれてきたのがカタツムリ入りブン・ボー・フエでした(カタツムリを食べるのが、ベトナムの若者に流行っているそうです)。
おいしいーーーー!!
たまらんおいしかったです。
この日は友達の友達も合流し、3人でご飯をともにしました。僕はこの「友達の友達は、すでに友達」という広がりが好きです。
不思議なことに、気が合う友達の友達も、気が合うことが多いんですよね。日本でも海外でも、これは共通だと感じます。
大阪でいっしょに食べた麺料理を、今度は本場ベトナムで再会して、またいっしょに食べる。このストーリーも含めてなんとも感慨深く、最高の思い出になりました。
さらに、その日に出会った友達の友達がごちそうしてくれました。時給150円でバイトしている大学生がですよ!
なんて心優しいんだろう……
僕は特定の出来事で「〇〇人は優しい」という主語の大きな一般化は好きではありません。日本でも、僕自身が海外からきた友人におごることはよくありますし、そうでない日本人がほとんどだと知っているからです。
ただ、気持ちのよい人の周りには、気持ちのよい人が集まる。そこに国境は関係ないと実感ができて嬉しかったです。
「次のカフェ屋さんは僕が出すよ」とおごり合いになるのがいいですよね。割り勘もいいですが、Giveの気持ちを往復させるほうが、互いの心は満たされていく気がします。
こうして友達とご当地麺を食べることで、おいしかっただけでなく、心地よさ・優しさ・温もり・笑い・楽しさといった、ひとりで食べると出会いにくい感情までが、友達とご当地麵を食べることで味わうことができるんです。
ルアンパバーンで「おそらくカオソーイ」をいただく
バックパッカーに大人気のラオスには、大阪万博で出会った友達がいて「ラオスでいっしょに飲もうね」と約束していましたが、スケジュールが合わず再会は叶いませんでした。
たとえ日本で仲良くなったとしても、再び会うことの難しさを痛感しました。だからこそ、海外で友達と再会できた時の感謝や喜びが倍増するのだと思います。
自分でコントロールできない部分は、運にゆだねるしかないですよね(笑)。
ちなみに上の写真はビエンチャンのナイトマーケットで見つけて、もう「全部お願いします!」って言いかけたのをグッとこらえて、2つだけ注文しました。もちろんおいしかったんですが、ちょっとインスタントっぽかったです。
インスタントラーメン+50円で野菜まで接種できるので、全然いいんですけどね。
ラオスは観光立国で、現地の人よりも旅行者と仲良くなる場面が多かったです。
国籍もさまざまで、近隣のタイや中国はもちろん、スリランカ、イギリス、イスラエル……ラオスの人気具合を肌で感じました。
残念ながら、ここでは麺を友達といっしょに食べる機会がなく、めちゃくちゃ思い出に残っている食事シーンがないです。バンビエンでタイ人と3日連続で酒を酌み交わして仲良くなり、「タイに行ったときにホームタウン行くよ」と約束したくらいですかね。
学校の授業でも、興味ある科目やトピックの話はスッと入ってくるけど、そうでないと頭に残りにくい現象と近いかもしれません。
ラオスではGoogle マップやTripAdvisorの口コミが少なかったので、自転車でルアンパバーンの街をぐるぐる回っておいしそうな麺料理屋さんを探していました。
すると、地元客で約40席が満席になっているカオソーイ屋さんを発見!
英語メニューはなく、ラオ語のみで、お客さんや店主に英語で質問しても伝わりません。
これは期待大!プレミア感満載ということで入店しました。
注文時はカオソーイと連呼したら、伝わったのか「おそらくカオソーイ」が運ばれてきました。だって本当にカオソーイかは分からないからね(笑)。
うますぎーーーーーーー!!!!
しかも現地値段で、英語メニューのあるレストランのほぼ半額でした。
ラオスでは、地元で満席の店を足で探すことが肝になってくるかもしれません。
見つけたお店の位置情報を掲載しておきます(営業時間は信じすぎないように)。店名からしてカオソーイ愛が伝わるお店ですよね(笑)。
ルアンパバーンに行くことがあれば、ぜひ極上のカオソーイをどうぞ。
・名称:Serious Khao Soy Noodle Shop
・都市:ルアンパバーン
・値段:カオソーイ25,000キープ(約175円)
・地図: