ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

かつてミステリーハンターに憧れた、好奇心旺盛、タフさ、度胸、鉄の胃腸とフットワークの軽さ、何より悪運の強さが持ち味の女ひとり旅88カ国。秘境絶景地球のワンダー、日本人になじみの薄いマニアックなスポット、B級グルメに屋台飯が大好物。世界は驚きに満ちている、老いも若きも男女の別なく、"外に出たい"その一歩を後押しする何かを提供できたら嬉しいです。

いざ!水連洞ケイビングへ

いよいよケイビングにチャレンジです。

今回ご紹介するケイビングは、上級コースにあたる「水連洞」(所要時間約3時間)です。

沖永良部島のケイビングというと、初級コースでいえばリムストーンケイブ、上級コースでいえば銀水洞が注目されがちなのですが、この水連洞、その名の通り水場(滝・地底河川・湖)が多く、しかも白亜の聖堂のような一面真っ白な世界が地底に広がっているんです。他では味わえない絶景ケイビングが楽しめますよ。

かつて観光洞窟だった水連洞

Photo by Mayumi Kawai

水連洞は、実はかつて一般に開放された観光洞窟でした。しかし、いつしか廃道となり、荒廃したその洞窟を近年再整備して復活させたのが水連洞のケイビングコースです。

観光洞窟の当時の名残が、スタート地点の草むらにひっそり隠れていました。

Photo by Mayumi Kawai
廃れた水連洞とともに道もほぼ失われ、すっかりジャングルに溶け込んでいます。ガイドなしでは迷ってしまう、そんな道なき道を進んでいきます。

ちなみに、沖永良部島には奄美や沖縄で恐れられる猛毒ハブは生息していないので足元は心配しなくて大丈夫です。

入口からすでにスゴイ!

Photo by (一社)沖永良部島ケイビングガイド連盟

スタート地点から6~7分ほどで水連洞入口に到着。

見てください! 入口にしてこのヤバい圧巻の光景! これから待ち受ける洞窟探検に期待が高まりますね。

這って、登って、潜って、泳ぐ!かつてないアドベンチャー体験

水連洞コースのサバイバルでアドベンチャラスなワンシーンを披露していきましょう。

Photo by Mayumi Kawai
あるときは水に浸かった洞窟を潜り……

Photo by Mayumi Kawai
あるときは、大人一人くぐれる程度の狭い穴をよじ登り……

Photo by (一社)沖永良部島ケイビングガイド連盟
あるときは、15cmほどの隙間を身をよじらせて這いくぐり……

Photo by Mayumi Kawai
あるときは、足のつかない地底湖を向こう岸まで泳ぎ渡ります…。

幼い頃見て興奮した川口浩探検隊そのもの。スリルと興奮、エキサイティングな地底探検が味わえますよ。

ガイドのライティングスキルは必見!地底洞窟で最高の一枚を

Photo by (一社)沖永良部島ケイビングガイド連盟
すでにご説明したとおり、沖永良部島ケイビングツアーには、基本的にガイドによる写真撮影サービスが含まれています。

洞窟を知り尽くしたガイドが、大量のLEDライトと磨き抜かれたライティングスキルをたずさえ、最高の一枚を演出してくれます。この幻想的な風景、これも水連洞特有の真っ白な鍾乳石だからこその魅せる技。

Photo by (一社)沖永良部島ケイビングガイド連盟
ライトを水中に置く位置、角度、座るベストポジションなど、ガイドの的確な指示、こだわりがまさに光ります。

ぜひガイドにすべてお任せして、忘れられない一枚を撮ってもらいましょう。

水連洞ならではのこの絶景!鍾乳石が織りなす白亜の聖堂

Photo by (一社)沖永良部島ケイビングガイド連盟
広い空間に出ると、そこには純白の鍾乳石がゴージャスに広がります。泥に汚れず、これだけの規模で白さを保った鍾乳洞は国内でも珍しいとか。

シャンデリアのようなつらら石、パイプオルガンのようなドレープ状の鍾乳石など、まるで天然白亜の聖堂のよう。思わずうっとり見とれてしまいますね。

Photo by (一社)沖永良部島ケイビングガイド連盟
こちらは「バースデーケーキ」と名付けられた巨大な鍾乳石の石柱。確かに生クリームがたっぷり盛られたケーキのようで、甘いものに目がない筆者はお腹が空いてきます。

ハイライトは滝のある地底湖!プカプカ浮かんでベストショットを

Photo by (一社)沖永良部島ケイビングガイド連盟
水連洞のハイライトは白い鍾乳洞に囲まれた地底湖と滝。キャニオニングのごとく、滝の上からジャンプしたり、地底湖を泳いだりして遊ぶこともできます。

Photo by (一社)沖永良部島ケイビングガイド連盟
せっかくなのでプカプカ浮いてみました。なんだか異世界感漂う神秘的な仕上がりに大満足です。

地底湖の水温は20℃とひんやり冷たく、火照ったからだをクールダウンしてくれます。

ちなみに、地底湖の中央は水深が深く足がつかないので、泳ぎが苦手な方は注意しましょう。

非日常体験を求めて、ぜひ地底探検を楽しもう

Photo by Mayumi Kawai
現在、全ツアーは1ガイド1組貸切(銀水洞のみガイド2名)体制で、予約時間をずらすなどしてコース内で別グループとかぶらないようコロナ対策を万全に取り組んでいます。

天候にも左右されず、密にもならない地下洞窟での地底探検は、このご時世では最高に贅沢な大人の遊び。そして、スリルとワクワクは日頃のストレスを発散させてくれます。

非日常体験ができる冒険の旅へ、ぜひ今度沖永良部島へ出かけてみませんか。

■ 詳細情報
・名称:一般社団法人 沖永良部島ケイビングガイド連盟
・住所:鹿児島県大島郡知名町大字知名520 おきえらぶフローラル館内
・地図:
・アクセス:沖永良部空港から車で約40分、和泊港から車で約30分。
・営業時間:8:00~20:00(電話受付)
・年中無休
・電話番号:0997-84-3335(代表)/080-1756-9087(直通)
・料金:初級各コース1名16,000円(税込)、水連洞コース1名26,000円(税込)、銀水洞1名50,000円(税込、2名から受付可)
・所要時間(目安):初級各コース約2~3時間、水連洞コース約2~3時間、銀水洞コース約4~5時間
・公式サイトURL:http://caver.jp/

 

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

かつてミステリーハンターに憧れた、好奇心旺盛、タフさ、度胸、鉄の胃腸とフットワークの軽さ、何より悪運の強さが持ち味の女ひとり旅88カ国。秘境絶景地球のワンダー、日本人になじみの薄いマニアックなスポット、B級グルメに屋台飯が大好物。世界は驚きに満ちている、老いも若きも男女の別なく、"外に出たい"その一歩を後押しする何かを提供できたら嬉しいです。

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