ライター

東京都出身、大自然に憧れるギャップ系女子。「1度きりの人生、世界を見てから死にたい!」という想いから20歳で初めての海外旅行へ。2ヶ国目のタイではタクシーで爆睡し、3ヶ国目のフランスでは列車で爆睡して待ち合わせに2時間遅刻してしまうほど大雑把で大胆な一面も。憧れの旅人はスナフキンで、将来は気の向くままに世界を放浪しながら仕事をして、自分の旅本を出すのが夢。

こんにちは、TABIPPO編集部のキタトモミ(@tbp_tmp12)です。突然ですが皆さん、日本昔話の「桃太郎」ってご存知ですか?桃から生まれた桃太郎が、イヌ・サル・キジを仲間にして鬼ヶ島へ鬼退治に行くというあの有名なお話です。

そんな鬼の巣窟である鬼ヶ島が実際に存在すると知ったら…あなたは鬼退治へ行きますか?もちろん、行きますよね?

今回、私は編集部の阿部サキソフォン(@mnooooom)と一緒に鬼退治をするべく、香川県高松市の「女木島」を訪れました。実はこの女木島、桃太郎伝説が残る”鬼ヶ島”と呼ばれている島なんです…!


 

女木島へのアクセスは高松港のフェリー乗り場から

photo by Tomomi Kita

高松駅から女木島へ行くには、まず20分ほど歩いて高松港へ向かい、そこからフェリーに乗って20分ほどで到着します。フェリーのチケットは指定の窓口で大人片道370円です。スマートに帰れるよう、行きに往復分を買っておくといいでしょう。

photo by Tomomi Kita

高松港から女木島への運行スケジュールは全部で6便。一番早い便は朝の8時で、最終が夕方の18時10分発の便です。詳しい時刻表は公式サイトをご確認ください。

ちなみに今回向かう鬼退治の舞台は、女木島にある「鬼ヶ島大洞窟」という洞窟。鬼退治へ挑めるのは朝の8時半〜17時までなので、便にご注意を!
 

島内バスに乗って、いざ鬼ヶ島大洞窟へ!

photo by Tomomi Kita

女木島に着いたら、フェリー乗り場の目の前に観光案内所「おにの館」があるので、そこの窓口で島内バスのチケットを購入しましょう。洞窟の入場料は500円です。

レンタサイクルもあるので時間に余裕があれば島を周りながら向かうことも可能ですが、鬼ヶ島大洞窟があるのは女木島の中腹に位置する鷲ヶ峰の山頂。かなり厳しい坂道が待ち受けているので、時間短縮の意味も込めてバスをおすすめします!

バスの運行状況や時刻表は公式サイトに記載がないため、直接下記の電話番号へお問い合わせください。

■詳細情報
・名称:鬼ヶ島観光自動車(株)
・電話番号:087-873-0277
・料金:往復で大人800円、小人400円
・所要時間:片道10分ほど

 

バスに揺られること10分…ついに到着!

photo by Tomomi Kita

ついに、決戦の地「鬼ヶ島大洞窟」の入り口へ到着しました!

「こっちだよー!」「遊びにおいでよー!」なんて可愛らしい声が聞こえてきそうな看板が見えますが、きっと私たちを油断させる作戦に違いありません。油断せずに行こう。

photo by Tomomi Kita

停留所に帰りのバスの時刻表もしっかり載っているので、洞窟から帰してくれる気はあるようです。なんとしても、時刻を守って生きて帰りましょう!…鬼退治にかかる時間は約15分、早めに決着をつけねば!

退路を確保したところで、さっそく階段を登っていきます!ゆっくり、ゆっくり…いつ鬼に襲われてもおかしくありませんからね。油断せずに行こう(2回目)。

photo by Tomomi Kita

!?

出た〜〜〜!すごく強そうなラスボス級の鬼が、さっそく出た〜〜〜!展開早くないですか?もう最終局面ですか?まだ心の準備が、なんならイヌ・サル・キジも仲間にしていないですけど、大丈夫ですか?しいて言うなら、ネコ好きの阿部サキソフォンならいますけど…。
 

鬼の奇襲からなんとか逃れ、冷んやりとした洞窟内へ

photo by Abe saxophone

決戦を前にのんきにピースしていますが、ここからが鬼退治本番です!いざ、敵の本陣へ乗り込みます。予想以上の洞窟らしい洞窟に、緊張とワクワクで胸がいっぱい。

photo by Abe saxophone

私たちの行く手を阻もうとでもいうのか、入り口からは天井の低い道が続きます。きっと中腰にさせて体力を消耗させようという作戦でしょう。

photo by Tomomi Kita

しかし、鬼も考えが甘かったようですね。洞窟内は夏にも関わらず驚くほど冷んやりしており、こちらの体力は回復していくばかり…。相棒のネコソフォン(怒られる)も、余裕の表情です。

photo by Tomomi Kita

ビクビクしながらも奥へ進むと、やっと思いきり体を伸ばせるポイントに到達しました!これで対等に戦える…!
 

桃太郎伝説はひとりの皇族からはじまった

photo by Tomomi Kita

実はこの鬼ヶ島大洞窟、紀元前100年頃に人の手によって掘られたのだそう。え?それじゃあ桃太郎伝説は嘘?と勘ぐってしまいますよね、安心してください。

香川には、しっかり桃太郎のモデルになった吉備の国の稚武彦命(わかたけひとのみこと)という古代日本の皇族の方がいらっしゃいます。

▲鬼たちの宝物を発見!

昔々、讃岐の国に住んでいた人々が鬼(海賊)の度重なる出現に苦しんでいることを知った稚武彦命は、岡山県の備前にある犬島、香川県綾南町にある陶の猿王、同じく香川県にある鬼無町の雉ヶ谷に住む勇士を連れ、鬼退治をしたのだとか!これが桃太郎伝説のはじまりです。
 

リアルな桃太郎と鬼がシュール

photo by Tomomi Kita

どんな恐い鬼が登場するのか…と洞窟内を探索していくと、立体の桃太郎と鬼に出くわしました。シュール。鬼はまさに鬼の形相で桃太郎を睨みつけているにも関わらず、桃太郎は上の空です。ねぇ、鬼退治する気…ある?

そうか、もしかしたらここの鬼たちは桃太郎が鬼退治をためらうほど優しい鬼なのかもしれない!という疑惑が筆者の脳裏をよぎり、とある鬼に近づいてみると…

photo by Abe saxophone

バッチリカメラ目線。たしかに昔話で青鬼は優しいと言うけれど…なんだこれ。あの…鬼退治される気、ありますか?

ライター

東京都出身、大自然に憧れるギャップ系女子。「1度きりの人生、世界を見てから死にたい!」という想いから20歳で初めての海外旅行へ。2ヶ国目のタイではタクシーで爆睡し、3ヶ国目のフランスでは列車で爆睡して待ち合わせに2時間遅刻してしまうほど大雑把で大胆な一面も。憧れの旅人はスナフキンで、将来は気の向くままに世界を放浪しながら仕事をして、自分の旅本を出すのが夢。

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