半袖にサンダル、テラスで過ごす休日が待ち遠しくなってきた7月。夏はもうすぐそこです。
お気に入りのTシャツを着て、ビールを片手にくつろぐ。そんなとき、いつものスーパーで買えるビールに混じって、日本の離島のブルワリーから届く個性的なビールがあったらどうでしょう。
いつか行ってみたいあの離島。あの島でつくられるビールは、どんな味わいなのだろう。
そんな風に思いをはせながら、島々の醸造所をブルワーと一緒にめぐるオンラインツアーに参加してきました。
離島びーる倶楽部とは
 photo by 離島びーる倶楽部
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全国の離島のクラフトビール情報を収集し、その魅力を紹介しているWEBサイト「離島びーる倶楽部」。
今回参加したのは、クラフトビール配送サービス「オトモニ」と、離島のクラフトビールのファンサイト「離島びーる倶楽部」がコラボして実現したオンラインイベント「ブルワーと行く!離島オンラインツアー vol.2」です。
今回届いたビールは、全6種類。東京から沖縄まで、各地の離島ブルワリーからのビールが一度に届いて、イベント当日まで待てるかしら……と思うほど。
・大根島醸造所(島根県 大根島&江島) 「松江安納芋ブラウンエール」
・奄美はなはなエール(鹿児島県 奄美大島) 「AMAMI GARDEN パッションリッチエール」
・Catch the Beer(鹿児島県 屋久島) 「SENJU」
・AMAKUSA SONAR BEER(熊本県 天草下島)「 DEDICATION」
・宮古島マイクロブルワリー(沖縄県 宮古島) とぅりばエール
 photo by Hinako Morino
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6ヶ所のブルワリーのビールがギュギュッと一つの箱に入って届きます。今すぐ冷蔵庫に入れて飲んでしまいたい気持ちをぐっとこらえて、イベント当日を待ちました。
オンラインツアー、はじまりはじまり!

「ブルワーと行く!離島オンラインツアー vol.2」のイベント当日、参加者全員Zoomで集合しました。
「まず1か所目は、宮古島マイクロブルワリーさんです」と、司会のしま彦さん。私たちはGoogleマップ上で宮古島までビュンとひとっ飛び。
 photo by Hinako Morino
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この日の宮古島は梅雨であいにくの曇り空。真っ白な醸造所が私たちを出迎え、宮古島マイクロブルワリーの高橋さんが中へと案内してくださいます。
いつもは見られないブルワリー内部が見られると思うと、オンラインとはいえワクワクがとまりません。
 photo by Hinako Morino
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と、宮古島マイクロブルワリーさんの工場を見せてもらう前に、お待ちかねの乾杯タイム。
Zoom画面の前で、参加者は宮古島マイクロブルワリーの「とぅりばエール」を片手に、今か今かとそわそわしていました。
 photo by Hinako Morino
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みんなが揃ったところで、「乾杯〜!」。
チャット欄は「うまい!水がいいのがわかる!」とコメントで埋め尽くされ、参加者の「ビール好き度」の高さがうかがえました。
宮古島マイクロブルワリーの工場に潜入!
 photo by 宮古島マイクロブルワリー
photo by 宮古島マイクロブルワリー
宮古島マイクロブルワリーには、6名ほどが座って飲むことができる併設パブが。
今回宮古島マイクロブルワリーから届いたのは、「とぅりばエール」。ラベルを昨年リニューアルしたそうで、ご夫婦で営んでいるイメージをシーサーで表現しているのだそうです。
 photo by Hinako Morino
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「とぅりば」は宮古の方言で、「おだやかな場所」という意味。宮古島マイクロブルワリーのある場所も「とぅりば」という地名なので、そう名付けたと言います。
宮古島マイクロブルワリーのビールの特徴は、サンゴの水仕込み。島が隆起サンゴによってつくられているため、宮古島の水はサンゴ礁でろ過されているのです。そのため、島の水はミネラル分が多く、ビールに複雑な旨味を与えてくれるのだと、高橋さん。
 photo by Hinako Morino
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しかし、複雑な味をつくりだしてくれる一方で、ホップから嫌な苦み成分が出やすくなる傾向もある。高橋さんは、「ホップ選びから仕込みの方法を工夫して、宮古島の水に合わせたビール造りをしている」と言います。
「とぅりばエール」をひとくち飲むと、ふわりとホップが香り、やさしい口当たり。高橋さんの研究の賜物です。
「とぅりばエール」に合うおつまみは?
 photo by 宮古島マイクロブルワリー
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高橋さんおすすめの「とぅりばエール」に合うおつまみは、スモークソーセージやハーブの入ったソーセージ。宮古島マイクロブルワリー併設パブでは、その時々でチョイスされたソーセージがいただけるのだそう。
チーズの盛り合わせや、プルドチキン、豚肉の黒ビール煮など、ビールのおともにぴったりな一皿が。
 photo by 宮古島マイクロブルワリー
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 photo by 宮古島マイクロブルワリー
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さらにさらに!パブでは、運が良ければ女将が焼いた自家製パンにも出会えることも。女将のパンと宮古島マイクロブルワリーのビールは、きっと相性ばつぐんです。
離島でビールをつくるということ
 photo by 宮古島マイクロブルワリー
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トークタイムには、宮古島マイクロブルワリーの女将さんも登場。ご夫婦でビールを作られているのがわかり、参加者一同ほっこりです。
ご夫婦ともに島外出身で、宮古島に移住。島でビールをつくって11年目です。宮古島に何度か旅行で来るうち、島でクラフトビールをつくりたいと決心し、移住。最初は酒造免許を取得するところから大苦戦したそうです。
10年前、まだ「クラフトビール」という存在がまだ盛り上がっていなかったころ。ビール造りの技術を学び、宮古島でブルワリーをはじめたいという思いはありつつも、酒造免許の取得に2年を費やしたと言います。毎月税務署に通い、ブルワリーの土地や設備も用意してはじめて、真剣に話を聞いてくれるようになったのだとか。
「沖縄県外の方に、『宮古島と言えばビールがおいしいらしいね』と言われるブルワリーにしたいです」と、島でのビール造りのパイオニア、高橋さん。高橋さんご夫婦のつくる、島の味。ぜひ現地のパブでも飲んでみたい!と参加者の誰もが思わされました。
宮古島から島根へ、ブルワーめぐりの旅はつづく
 photo by Hinako Morino
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宮古島を離れ、続いて向かったのは島根県・大根島、大根島醸造所。
神津島、奄美大島、屋久島、天草下島とブルワーめぐりは続きます。各地のブルワーさんの貴重なお話を聞くことができ、島の魅力とビールの魅力、どちらも堪能することができました。
 photo by Hinako Morino
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オンラインのブルワー見学って、どんな雰囲気になるのだろうと思っていました。でも、しま彦さんとブルワーさんのやりとりはゆるやかながらも学びがあり、生番組を見ているような感覚。
みんながおいしいビールを片手に過ごす午後のひとときは、オンラインながらも、旅先でその土地のひとや旅行客と輪になって話しているときのような時間でした。
今回のオンラインツアーも好評だったため、第3弾も準備中とのこと。皆さんもぜひ、参加してみてくださいね。離島びーる倶楽部のサイトを要チェックです!
 
         
         
         
     
				 
					
				 
					
				 
		     
           
           
           
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
                     
                     
                     
                     
                    