編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

自身のライフスタイルの中心は仕事であり、髪を切るのであればやはり東京のど真ん中で勝負したい。それが海外に興味がないと言い切れる理由であり、窮屈だと感じなかった理由でしょう。

一方で旅をするうちに高級店を開くという気持ちが消え、帰国後に店長として働いたお店を買い取り、自身のお店として独立したのが「Broccoli playhair」です。

 

旅と自分について<太田尚樹>

実はそんなに旅の経験がない、と話し出す太田さん。幼少期からエリートになりなさいと育てられ、自身もそれを信じて走ってきた中で、ゲイであることも「カミングアウトするときが死ぬ時」と思っていたそう(詳しくはコチラ)。

転機が訪れたのは、ピースボートで100日間世界をまわった大学在学中。ベトナムで仲良くなった女の子にお金をあげようとしたところ、失礼だと言われたことがショック療法になったとか。

「良かれと思ってやったことだけど、相手の気持ちを全然理解できてなかったんですよね。それが、自分にとっては結構大きかったです。

それからなぜかニカラグアについて調べることにハマって、現地の辞書とか使ってひたすら調べてました、船で。」

いつの間にか、目的を探すより考える経過に夢中に。そんな時、ふとゲイであることを言いたいという気持ちが芽生え、エジプトに着いた夜、信頼している女の子に絞り出すようにカミングアウトします。

その時言われた、「マジ悔しいよね」という一言が太田さんの人生の岐路になったそう。 帰国してからも受け入れられることが続きますが、社会人になってつまずきを感じた時に始めたのがやる気あり美です。

 

ハリスさん、社会のレールを外れるへの不安はなかったのですか?

ハリスさん「あまりなかったね」(ハッキリ)

1960年代はクレイジーな人が多く、勉学に励んでいたと思ったら居酒屋の店長になっちゃったり、旅に出ちゃったり。将来に対して不安を持つ人は少なかった上に、なんとかなるよという雰囲気だったそう。

特にハリスさんは日本語と英語のバイリンガルという強みを生かして、どこでも生きていけるという自信があったといいます。

 

ハリスさんはそもそもレールが無かったんじゃないですか

40代前半まで続く海外生活では、ブックショップ経営やセラピスト・ラジオDJ・映画翻訳・ギャンブラーなどを経験。帰国後日本のバブルが弾けて失業し、ゲーセンに通うような毎日を送っていたところラジオDJの話が舞い込みます。そ

れがきっかけとなって、自身の子供時代からブックショップ閉店までの半生を描いた自伝を書き上げました。 「ヒッピーだったし、社会からドロップアウトしてフリーに生きることが普通だったのね。大事なのはどうやって生きていくか。それが僕にとっては作家という職業だった」

 

藤川さんは、社会のレールから外れることについてどう感じていましたか?

藤川さん「俺、今でもレール乗ってると思ってんねん」(ハッキリ)

あまりビジョンや夢を持たないという藤川さんは、今やりたいことをやる、そのスピードは誰にも負けないという自信こそが自分の後ろにレールを作っているのではないかといいます。

前には何もないかもしれないけど、やっていくうちにレールは出来ていると。 例えば、Broccoli playhairでは宣伝広告を出さずに口コミだけで運営されています。接客はしない お客様はいない美容室というのも、つまりお客さんをお客さん扱いしないということ。

気心知れている連れとして接することが、彼が美容師として、また世界一周を経験したからこそ生まれた、東京のど真ん中で勝負するスタイルになったのでしょう。

 

太田さんはどうでしょうか?

太田さん「僕はもう、めちゃくちゃレール外れたと思ってますね。」

世界一周をしたことで、エリートを目指したり自分をよく見せることにあまり価値を感じなくなっていった太田さん。それでもやはり、今までの頑張りに対して思いを断ち切れない。その思いを成仏させるべく一旦大手企業に就職しようと決意し、大手リクルート会社の最難関といわれるグループに配属されます。

 

太田さん「八重洲の37階のビルで仕事して、六本木で飲むみたいなことしてました。でも、3ヶ月したら飽きましたね。月9の嘘つきっ!」

なんだかんだ仕事が楽しくなり2年間続けた末、もういいと感じて辞職。現在はブランディングの仕事をしながらやる気あり美も活動中。自分のキャリアをどう作っていくかや目的を探す思考のクセは中々抜けないといいますが、「大手」や「セレブ」などには全く興味がなくなったといいます。

 

“What”ではなく ”How”を探そう

藤川さん「多くの人は、職業や何をするかに目が行きがちなんですよね。でも本当に大事なのは、自分がどうありたいかってことだと思うんですよ」

旅の良いところは、たくさんのHowに出会えるところ。例えば美容師だったらみんな知っているけど、世界にはこんな美容師(How)やあんな美容師(How)がいるんだということを知ることができる。そうすると英樹さんのように、接客はしない お客様はいないといった唯一無二のレールを敷いていくことができたりするのでしょう。

 

ハリスさんが勧めるのは、人生やりたいこと100のリストを作ること。机に座って将来何をしたいかを考え込むよりも、単純にやりたいことを並べて書いてみるだけで方向性がなんとなく分かってくるとか。

「ハリスさん、今何個くらい達成してるんですか?」

「今?80個くらいだね。達成すると死んじゃうから、常に書き足してる」

 

 

自分にとっての「正しい」道を作ろう

遠い未来の自分がどう在りたいか。そのためにはどんな道を通ったっていい。私たちは、お金がなくても生きられるしあってもいいかもしれないし、結構なんでもアリの世の中に生きています。 世界の人がどんどんミックスされていく中で「なにが正しいか」なんて価値観がなくなってきていること。

それは、昔この先に良い未来しか待っていないと信じた人達よりも、実は厳しい時代に生きているということかもしれません。一人一人が、自分の前に自分だけの道を作っていくことが「幸せ」を見つける作業でもあるのですから。

悩んでいるあなた!WhatよりHowを探してみよう。そうだ、旅に出よう!(ハッキリ)

Licensed material used with permission by Tabidaigaku

 

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「旅を学ぶ、旅から学ぶ」をコンセプトに、旅人が講師となり、年間100種類以上の旅の講座や交流会を行っています。人数は毎回30-50人くらいなので、 仲良くなるのにピッタリです。

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