6位 シンガポール
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有給休暇利用率93%、有給休暇支給日数15日、有給休暇消化日数14日
シンガポールには2種類の有給休暇制度があり、日本と同じ普通の有給休暇の他に、Medical Leaveという休暇も認められています。
医師の診断書を会社に提出すれば有給で休めるもので、この診断書は病院に行くだけで簡単に発行してもらえるため、かなり気軽に、そして大っぴらに利用されているようです。
そういうことが許されるムードが、シンガポールならではといったところでしょうか。
7位 メキシコ
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有給休暇利用率86%、有給休暇支給日数14日、有給休暇消化日数12日
メキシコの有給休暇は、休暇中、出勤する1日分の給料よりも多い、1.25倍のお給料が支給されます。
休んだ方がお給料が増えるなんて、すごい法律!それはみんな、休みたくなりますね。
8位 アメリカ
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有給休暇利用率80%、有給休暇支給日数15日、有給休暇消化日数12日
あれだけいろいろな面で世界を牽引する先進国のイメージがあるアメリカですが、実は労働者に有給休暇を保証する法律がないと知ると驚いてしまいます。
12月にはバケーションが認められていない企業も多いという、もしかしたら日本より悪いかもしれない休暇環境です。
アメリカにも病気専用の有給休暇があり、こちらは取りやすいようで、12月には病欠の人が急に増えるそうです。
9位 イタリア
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有給休暇利用率75%、有給休暇支給日数28日、有給休暇消化日数21日
8月が1か月丸ごと休業、という会社も多いイタリア。それは、8月15日の前後の週が日本のお盆休みのような休暇になることと、そこに合わせて前後に有給休暇を使って、長期休暇を取る人が多いからです。
社長自らがこういう休み方をするので、会社全体が休みになるそうです。8月のイタリアは、何も機能しなくなるとまで言われています。
10位 インド
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有給休暇利用率75%、有給休暇支給日数20日、有給休暇消化日数15日
国として公式に定められている祝日が年間3日しかないインドにおいては、企業や州が自主的に年間で最低7日の休日を設定しするように規定されています。
さまざまな宗教が入り混じるインドでは、各宗教のお祭りの日を祝日と設定するところも多いようです。それと有給休暇を組み合わせて、しょっちゅう「お祭りだから休み」と有意義な休暇を過ごす人も多いようです。
まとめ
結果を見ると、「日本の常識は、世界の非常識」な気がしてきますね。アメリカを除くと、休暇を取るのは働く者に取って当然の権利。それが世界の常識のようです。
ちなみに日本の有給取得率は最下位で、有給休暇利用率50%、有給休暇支給日数20日、有給休暇消化日数10日との統計が出ています。個人的にはけっこう多いなと感じました。しかし、この「10日」には確実に病欠での利用も含まれています。
仕事の内容の濃さよりも、ただただ職場にその場にいることだけを求められる。上司の顔色を伺いながら、恐る恐る有給休暇申請を出し、時には却下されることもある。日本は休暇後進国です。考えさせられますね。
休暇先進国の仲間入りができるのには、もう100年ぐらいはかかるかもしれません。