しかし、父自身は自分の声で何かを「教えてくれること」はほとんどありません。「肝心なのは、自分でその偉大さ」を感じ取る力です。
今だからこそ通じる「親子」を超えた友情
photo by Kazuki Kiyosawa
「再び父から教わる」そう話してきましたが、もちろんこの時代を「今ッ!」生きているのは、僕たち若者です。
目上の方の中には、「俺がお前の歳の頃にはな」と僕ら若者を否定するためにこの重く錆び付いた剣を振りかざす方もいますが、その方の上の世代はなんと戦争へ行っていました。
「この時代」を教えられるのは、僕たち「若者」です。今ある価値観や、新しくこの世に生まれたもの。
それを上の世代に、価値観を否定することなく、”経緯を払って”意見を交換し、教えて貰った分、父に教えてあげましょう!
例えば、僕は今ある「若者の価値観代表」として、父親と対等にぶつかることがあります。
しかし、こういった内容は日常の会話の中でなかなか出てこないと思います。「旅」を通じて、お互い新しい価値観に触れ合ったときにディスカッションが始まるわけです。
その行為にこそ、「父」と「息子」を超えた友情が存在します。僕ら「若者」はまだまだ未熟者だけど、しっかり「意見」を持っています。
自分の身の回りで1番近い「大人」。父にその意見をしっかりと、旅を通して伝えましょう!
男2人で旅することで感じる「人生学」
photo by Kazuki Kiyosawa
気付けば、僕は父が結婚した歳になっていました。この歳になると、父と飲む酒は格別にうまく感じます。男2人で話す内容は、いわゆる友達と話す内容とほとんど変わりません。ただ、父は彼の「人生の足跡」を僕に教えてくれます。
「〜歳の頃が、〜していて1番大変だった。」「こうなるためには、〜したほうが良いよ。」「〜は気をつけろよ。大変だから。」etc…
彼が今まで生きてきた「後悔」や「経験」、「本当に幸せだと感じる瞬間」「苦労話」は、まだ父になる前の僕にとって今後の人生の地図になってくれています。
僕は、その地図通りに生きるわけじゃないけれど、おおよその航路はどんな「旅」にも必要なものです。
「男には地図が必要だ。…荒野を渡り切る心の中の地図がな。」
(ジョジョの奇妙な冒険 スティール・ボール・ラン 第4巻より引用)
まとめ
photo by Kazuki Kiyosawa
父と「知らぬ地」に旅に出る。
すると、お互い「今まで見たことのなかった表情」を見ることができます。
そして、互いに「相手の成長」を感じ、世代の変化をも感じるはずです。
「良い」も「悪い」も意見を交換し、新しい価値観に触れることが大切なのです。
そして、男性ならば、今後あなたがなるであろう「父親とは?」というものを、もう1度感じてみるのことは非常に大切なことですね。
僕は早く「息子」と一緒に旅がしたいです!そして、世界一周の旅を通して感じた経験を、意志を、次の世代に受け継いでもらいたいです。
まだ「父親」と旅をしたことがないのであれば、誘ってみてはいかがでしょうか! 間違いなく笑顔で一緒に旅に出てくれるはずです!!