ライター

28歳でひとり旅の楽しさに目覚めた30代会社員。もう昔のような無茶はできないけれど、ちょびっと冒険したいという思いで毎年ひとり旅へ出かけている。旅のモットーは「安全・清潔・ほどよく便利」。好きなものは夜景と船と電車。

私が海外旅行で楽しみにしているのが街歩き。日本とは違う建築や、その土地の人たちの生活を肌で感じながら、ただブラブラと歩くのが楽しい。

そんな私が今まで行ったなかで、とくに街歩きが楽しかったのがフランス・パリ。

美しい建築が多く、都会なのにいたるところに緑があり、どこを切り取っても絵になる街だった。

今回はそんなパリの街のなかでも、無料で楽しめるスポットを5つご紹介。高くつきがちなヨーロッパ旅行の参考になると嬉しい。

凱旋門


言わずと知れたパリの名所、凱旋門。高さ約50メートル、幅約45メートル、奥行き約22メートルで、実際行ってみると想像よりかなり大きく、その迫力に圧倒された。

シャルル・ド・ゴール広場の真ん中にあるため、門をくぐるには地下通路を通る必要がある。地下通路を抜けて門の真下にたどりつき、そこから見上げてみると、その大きさを実感するとともに、繊細な装飾の多さに驚いた。

これまでの戦いの様子を表した絵柄と関わった人たちの名前が刻まれている
アーチ部分までびっしりと装飾が施されている
少し離れたところから門全体を眺めると、周囲に高い建物がないこと、街路樹の緑と相まってたたずまいは美しく、しばし見とれてしまった。

正直、パリの名所だからという理由だけでなんとなく訪れたのだが、その迫力と繊細な装飾に見入ってしまい1時間近く滞在していた。ちなみに展望台に登る際は有料なのでご注意を。

■詳細情報
・名称:エトワール凱旋門
・住所:Pl. Charles de Gaulle, 75008 Paris, フランス
・地図:
・アクセス:メトロ1,2,6番線、RER A線 Charles de Gaulle Etoile駅よりすぐ
・営業時間:<4月~9月>火曜:11時~23時 火曜以外:10時~23時 <10月~3月>火曜:11時~22時30分 火曜以外:10時~22時30分
・公式サイトURL:https://www.paris-arc-de-triomphe.fr/en

プティ・パレ

凱旋門からシャンゼリゼ通りを抜けた先にあるのが、パリ市が運営する美術館、プティ・パレ。広大な敷地の中にどっしりと存在感を放つその姿を見ると、外観だけで「ここがほんとに無料なの?」と疑いたくなる。

外観からして圧巻
じつはパリでは市営の美術館と博物館の常設展は入場無料。

さすが芸術の都、パリ。外観だけでなく展示も充実しており、セザンヌやモネの名作、アールヌーヴォーの工芸品などがある。

もちろん展示品の数はルーブル美術館ほどではないだろうが、アートにそこまで詳しくなく、見たい作品が決まっているわけではない人は、こちらでも充分すぎるくらい楽しめるだろう。

内部は天井が高く広々としている

また、雰囲気バツグンの中庭があるのでここで少し休憩するもよし。ちなみにカフェも併設されている。こんな素晴らしい場所が無料だなんて、パリに住んでいる人が羨ましすぎる。

歩き疲れたら素敵な中庭でひと休みしてみては

■詳細情報
・名称:プティ・パレ
・住所:Av. Winston Churchill, 75008 Paris, フランス
・地図:
・アクセス:メトロ1,13番線、Champs-Élysées–Clemenceau駅より徒歩2分
・営業時間:10時~18時
・定休日:月曜
・公式サイトURL:https://www.petitpalais.paris.fr/

ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン

パリでは有名なデパートであるギャラリー・ラファイエット。デパートなのでショッピングがメインの楽しみ方ではあるが、じつは無料で楽しめるスポットが2か所ある。

そのひとつが、ネオビザンチン様式の丸い天井。まるで巨大なガラス細工のようで、見上げているとここがデパートだということを忘れてしまう。

通常モードの撮影では入りきらないほどの規模
そしてもうひとつの見どころが屋上。展望スペースが無料で解放されている。

もちろんエッフェル塔などの展望台ほどの高さはないが、充分にパリの街が一望できるし、屋外ということもあって解放感がある。

私が行ったときは良く晴れていたので、風に吹かれながら美しいパリの街を眺める、という最高に贅沢な時間を過ごすことができた。

屋上からの景色。左手にはオペラが見える
ちなみにギャラリー・ラファイエットにはパリ土産のコーナーもあるし、すぐ近くにあるグルメ館ではフランスの様々なグルメやスイーツを買うことができる。天井のドームとパリの景色を楽しんだあとは、お土産探しをしてみるのも楽しい。

■詳細情報
・名称:ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン
・住所:40 Bd Haussmann, 75009 Paris, フランス
・地図:
・アクセス:メトロ7,9番線、Chaussée d’Antin — La Fayettee駅よりすぐ
・営業時間:月曜~土曜:10時~20時30分 日・祝:11時~20時
・公式サイトURL:https://haussmann.galerieslafayette.com/?utm_medium=FIchegmbhsm&utm_source=gmb

サクレ・クール聖堂周辺


モンマルトルと呼ばれるエリアの高台に立つのがサクレ・クール聖堂。

白い外壁とドームの上に十字架が立つフォルムが美しく、いつまでも見ていたくなる。

内部はステンドグラスが美しく厳かな雰囲気
ドームは有料だが上ることができ、ここからの眺めは最高らしい。ただしこの聖堂自体が小高い丘の上に建っているので、ドームに上らなくても充分景色を楽しむことができる。

聖堂の前には、ここが丘の上にあることを感じる景色が広がっている
サクレ・クール聖堂に行ったらぜひテルトル広場にも行ってみてほしい。元々モンマルトルの中心で静かだったそうだが、今では画家たちが絵を売る場所になっている。

レストランが並び緑が溢れるなか、石畳の道の上にキャンバスを立てて絵を描いている人たちがいる風景は、なかなか他では味わえないだろう。

このままポストカードにしたい
また、このあたりは坂道が多くどこを切り取っても絵になるので、写真を撮る手が止まらなくなる。パリ中心部から少し離れたところにありこじんまりとしたエリアなので、落ち着いて街歩きができる、おすすめスポットだ。

■詳細情報
・名称:サクレ・クール聖堂(サクレ・クール寺院)
・住所:35 Rue du Chevalier de la Barre, 75018 Paris, フランス
・地図:
・アクセス:メトロ2番線Anvers駅、12番線Abbesses駅より徒歩10分
・営業時間:6時30分~22時30分 ドーム:10時30分~18時30分(夏~20時30分)
・公式サイトURL:https://www.sacre-coeur-montmartre.com/

セーヌ川


パリの風景に欠かせないのがセーヌ川。遊歩道が整備されているエリアも広く、散歩している人や座っておしゃべりをしている人で賑わっている。

私が特におすすめしたいのは夕暮れどき。先ほどご紹介したギャラリー・ラファイエットで買ったキッシュをいただきながら、川の向こうの美しいパリの街に夕日が落ちていく様子をボーっと眺めるのは至福の時間だった。

水の流れに癒されつつ、ゆったりとパリに流れる時間を感じて1日を終えるという体験を、ぜひあなたもしてみてほしい。

歩いているだけで楽しい街、パリに行こう!

無料で楽しめるパリのおすすめスポットを5つご紹介した。

ルーブル美術館やベルサイユ宮殿など、有料で素晴らしい場所ももちろんたくさんあるけれど、パリはとにかく美しい街。とくに何もせずただ歩いているだけで優雅な気持ちになれた。

パリ旅行に行く際は、ぜひこの記事で紹介した無料スポットも織り交ぜてみてほしい。

ライター

28歳でひとり旅の楽しさに目覚めた30代会社員。もう昔のような無茶はできないけれど、ちょびっと冒険したいという思いで毎年ひとり旅へ出かけている。旅のモットーは「安全・清潔・ほどよく便利」。好きなものは夜景と船と電車。

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