PM2.5で起こる症状
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PM2.5はその小ささゆえ、気管支や肺の奥まで侵入しやすく、呼吸器系疾患や循環器系疾患への影響が心配されています。特に、高齢者や呼吸器疾患を持っている方、喫煙者は悪化する恐れがあるため、注意が必要です。PM2.5がもたらす健康被害について、具体的な例をご紹介します。
気管支炎・喉の痛み・ぜんそく(呼吸器疾患)
小さな粒子が肺や気管支に付着することで、炎症がおこり痛みが生じてしまいます。炎症により気管が狭くなることで、気管支炎やぜんそくなど呼吸器疾患に繋がるおそれがあります。
目の乾燥・痛み、鼻水などのアレルギー症状や皮膚疾患
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PM2.5に含まれる有害物質が、目や花の粘膜に付着することで炎症が起こり、痛みやかゆみなどの症状を引き起こします。皮膚に付着した場合は洗い流さずにいると沈着し、炎症や肌荒れの原因となる可能性があります。
ひどい場合には循環器系疾患(不整脈や心不全など)や肺がんになるおそれも
PM2.5が肺に到達すると、血流に直接侵入してしまう場合もあります。血流に乗るとさまざまな臓器に到達するリスクがあり、不整脈や心不全などを促進する可能性もでてきてしまいます。
また、PM2.5の成分が化学反応をおこすと、発ガン性物質へ変化することも。その物質を吸い込むことで、肺での炎症や、肺がん発症につながるおそれがあります。動悸や不整脈など、自分の体に対して何か違和感を覚える場合は、早めの診察を心がけましょう。
大気汚染「PM2.5」の対策
上記にて、PM2.5濃度が高い国名を挙げましたが、「どうしても行きたい」「すでにその国にいる!」なんて場合もありますよね。ここでは、PM2.5濃度が高い地域での屋外の対策、室内の対策について紹介していきます。
屋外の対策
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まずは、屋外でのPM2.5濃度が高いかチェックしておきましょう。おすすめはAir Visualというアプリ。リアルタイムで手軽に、世界中の大気の質を確認できます。
不安な方は、屋外に出る際は「N95」と記載のあるマスクを使用することがおすすめです。「N95」と記載してあるマスクは、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格に合格しており、PM2.5の吸引を減らす効果があります。通販にて購入できるので、持っておくと安心できるかも。
目の炎症を防ぐ対策として、コンタクトでなくメガネを使用して外出することもおすすめです。
室内での対策
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室内では、換気する際に窓は開けず、空気清浄機を利用しましょう。通販にて小さいサイズを購入する、または現地にて購入するなどの方法があります。
また、外から帰った際は、手洗いうがいを忘れないように。室内に粒子を浮遊させないためにも、洗濯物は外に干さない、コートにはコロコロをかけるなどの対策をしておきましょう。
対策をして、海外旅行をもっと楽しもう!
現地では、呼吸する空気を選ぶことはできません。私も東南アジアに行った際、咳や目の痛みで十分に楽しむことができなかった経験があります。症状や予防法を知り、予め対策しておくことで、現地での思い出が変わってくるのではないでしょうか。
しっかり対策をして、海外旅行を存分に楽しんでくださいね!