旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。
POOLO JOB 公式サイト全4コースある中で、旅を仕事の1つにする「POOLO JOB」では、3ヵ月間、毎週講義を受けながら、旅先の経験をコンテンツ化する力と発信力を磨きます。プロの編集者の添削サポートを受けながら、ライティング課題・SNS課題をこなし、仲間とともに「トラベルクリエイター」を目指すコースです。
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今回は、POOLO JOB1期の卒業生であり、「そらとぶ薬剤師」として数ヶ月の就業期間と海外周遊を繰り返す、独自のライフスタイルを始めたあきさんにインタビューをしました。
あきさん photo by Aki
あきさんは、10代の頃に海外留学を経験し、新卒から約7年間に渡り薬剤師として活躍。ご自身の「本当にやりたいこと」や「理想の働き方」を模索する中、退職して海外へ行くことを決意します。
その直後に、POOLO JOBの存在を知り、SNS発信を学ぶために参加。
現在は、「そらとぶ薬剤師」という自分らしいライフスタイルを見つけたあきさん。
“人生の転機”ともいえる、POOLO JOBでの活動を通して得たものは何だったのか。ご自身の価値観の変化とともに、お話を伺いました。
見出し
旅は、私をもっと純粋にしてくれる。世界中を旅する経験を発信したくて、踏み出した一歩
photo by Aki
――薬剤師としてご活躍されているあきさんですが、POOLO JOBに入ったきっかけは何でしたか?
旅の経験を活かしたSNS発信を学べる、というのがきっかけでした。
私は新卒から、病院で正社員の薬剤師として働いていましたが、規定の休暇だけでは「世界中の行きたい場所を、周りきれない」というジレンマがありました。
年齢を重ねるにつれて、「先送りせず、体力がある今のうちに行きたい」と考えるようになり、「仕事を辞めて旅に出よう。もっと世界を見て周ろう」という目標を立てたんです。
photo by Aki
退職を決断した後に、ちょうどPOOLO JOBの存在を知りました。これから旅をするのであれば、旅の経験を活かしたSNS発信を学んでおこうと思い、参加を決めました。
――退職を決断してからPOOLO JOBを見つけ、参加するにいたったんですね。
職場環境にはとても恵まれていたのですが、働き始めて数年が経った頃から、「このまま定年まで働き続けるのかな」「本当は何がやりたいんだろう」と悶々とする日々を送っていました。コロナ禍で好きだった旅ができない時期が長く続き、閉塞感を感じたことも、退職の決断の後押しになりました。
過去の留学経験もあって、ずっと海外旅行が好きでした。もともと好奇心旺盛な性格なので、初めて英語が伝わったときの喜びや現地での刺激的な体験は今でも忘れられません。それが原体験となり、もっと世界を見て周りたいという気持ちが強いのだと思います。
photo by Aki
――退職後の具体的なプランはあったんですか?
大好きな旅やそこでの経験をもとに、少しずつ考えていこうと思っていたので、「退職してから1、2年は、とにかく自分がやりたいことをやろう」ということだけ決めていました。
私は人見知りをするタイプなのですが、海外へ行くとそれが緩和される気がします。とくに一人旅では、自分のことを誰も知らない土地に行くことで「完全に素の自分になれる」という感覚があるんですよね。
photo by Aki
家庭での自分。職場での自分。どれも私ですが、それ以上に旅をしている自分はもっと純粋になれる気がするんです。純粋な状態で新しい刺激が入ってくる旅は、私にとって欠かせないものなんです。
そんな私にとって欠かせない旅を、SNSで発信できたらと思い、POOLO JOBの参加を決めました。
薬剤師の仕事に誇りを。多様な価値観に触れる中で起こった心境の変化
photo by Aki
――実際にPOOLO JOBへ入ってみて、ご自身の中で何か変化はありましたか?
私が1番驚いた変化は、続けたいのか分からなかった薬剤師の本業を、さらに好きになれたことです。
それまでは、「私はこの仕事をこれからも続けたいのだろうか」と、仕事自体にモヤモヤしていました。POOLO JOBで、ライティングやSNS発信などの、これまで経験したことがない新しい分野を学んで体験するうちに、どちらの仕事にも魅力があり、薬剤師の面白さにもあらためて気づけたんです。
――具体的にどんな再発見があったんですか?
私は、ベクトルが「外側」に向く「薬剤師の仕事が好きなんだ」という発見です。
photo by Aki
薬剤師は、人と関わる機会が多い職種でもあります。患者さんとの対話で多様な価値観に触れることができたり、他の医療職の方々との関わりを通して、患者さんや病気に対して多くの視点があることを知ることができました。
「さまざまな視点を通し、多くの関わりがあって現場は成り立っている」という事実を再認識することができ、「薬剤師」という仕事に対してより、やりがいを感じるようになりました。
photo by Unsplash
向き不向きを判断したり、何かを比べるときは、比較対象がないと判断できないですよね。ずっと薬剤師の仕事しかしてこなかったので、初めて、ライティングやSNS発信といった、比較する仕事ができたんです。
ライティングの課題は、自分自身と向き合う「内側」に向く作業も多かったですが、対して薬剤師の仕事は、他者とのダイレクトな関わりが欠かせない「外側」に向くもの。
私は、ベクトルが「外側」に向く「薬剤師の仕事が好きなんだ」と気づけたことは、とくに大きな収穫だったと思っています。
――それは大きな心境の変化ですね!そんなPOOLO JOBでの活動の中で、思い出に残っていることはありますか?
実際に現地へ足を運ぶ地域取材が、最も心に残っています。
地域の魅力を、取材を通して伝えるという課題があるのですが、私は、近所のコーヒー屋さんを取材させてもらいました。慣れない中で、初めての取材を何とかやり終え、完成した記事をお店の方にお渡しした時、感動して泣いてくださって。
「良かった」と安堵したのと同時に、とてもやりがいを感じました。
沖縄に集合し、ダイビング後に行った飲み会でphoto by Aki
また、ダイビング好きの同期と一緒に沖縄へ行ったり、チームメンバーが立ち上げた、タイでのトライアルツアーに参加させてもらったこともありました。
POOLO JOBの同期は、今まで会ったことのない経歴や価値観の方も多く、参加していなければ出会えなかった仲間たちと、できなかった体験ばかりなので、どれもかけがえのない思い出です。
チームメンバーが立ち上げた、タイのチェンマイでのローカルツアーに参加photo by Aki
もっと自由にやりたいことをやろう。視野の広がりと、SNSの楽しさに気づけた
photo by Aki
――POOLO JOBを経て、今に活きていることは何だと思いますか?
SNSでの自己表現に抵抗がなくなったことです。それまでは、SNS上で「自分を発信すること」に少し苦手意識がありましたが、POOLO JOBでの活動を機に本腰を入れてからは、とても楽しめるようになりました。
とくに、Xで海外移住者や旅好きな方々のリアルな情報を日々受け取るようになってからは、視野が大きく広がりましたね。良い意味で自分の中にあったメンタルブロックが外れ、「もっと自由にやりたいことをやろう」と思えるようになりました。
photo by Aki
以前より、行動力も上がりました。今度、ヨーロッパ旅行の前にアイスランドでダイビングをする予定なのですが、特殊な場所ということもあって、必要な条件を満たすために新しくライセンスを取ったんです。
取得までの工程が多いので、以前の私だったら諦めていたかもしれません。メンバーから良い影響を受けて行動する基準が上がり、これまで以上に自分がやりたいと思ったことに対して、意識高く取り組めるようになったと思います。
仕事と旅を両立する短期薬剤師の選択を。やりたいことを叶えていく人生へ
photo by Aki
――あきさんの、今後のビジョンを教えてください。
今後は、やりたいことをひとつずつ叶えていきたいです。行きたい国へ行って、訪れた場所の魅力を伝える発信を続けていきたいですね。国内外どちらも楽しむ生活が理想です。POOLO JOBで発信に抵抗がなくなった今だからこそ、実現できるビジョンだと思っています。
当初の目標は、「仕事を辞めて海外へ行くこと」でしたが、個性豊かなメンバーと接していく中で、「仕事と旅を両立する」道もあるという新しい選択肢を見つけられました。
photo by Aki
私が旅を好きな理由は、「非日常を感じられる」からです。それをしっかり味わうために「日本での日常」も持っておきたいと思うようになりました。
そんな気持ちの変化もあり、地方の薬局で短期薬剤師をするという働き方を選びました。今は、あらかじめ就業期間を数ヶ月間で設定し、自由な時間を海外周遊やアウトドアに充てるという、新しいライフスタイルをスタートさせています。
お友達に名づけてもらった愛称は「そらとぶ薬剤師」photo by Aki
――今のご自身にとっての「ベストな生き方」が見つかったんですね。
当初は旅をしながら仕事がしたいとも考えていましたが、課題を進める中で「旅は旅で思い切り楽しみ、仕事は仕事で集中する」といった、オンとオフを分ける生活が今の自分には合っていると思ったんです。
自分の特性が分かったことで、自己理解も深まりました。私はもともと、自分のことを表現するのが得意ではなかったんです。ライティングの課題も、はじめは本当に何を書いていいか分からなくて……。
けれど、多彩な経歴をもつ同期との関わりや、インタビューで自分の想いを言語化する機会を頂いて、以前よりも自分のことが分かるようになりました。
同期と逗子でオフラインミーティングphoto by Aki
――素敵な発見ですね。
それに、POOLO JOBに参加して、もっと純粋に毎日を楽しめるようになりました。それまでは、日常の些細な出来事に対する気づきが浅かったように思います。気づかないうちに自分の感情に蓋をしていたというか――。
今はより喜怒哀楽を表現でき、日々の小さなことにも喜べるようになりました。
そして、“人の優しさ”に感謝することが増えました。
「もらった優しさに、今度は自分の分も足して次の人に渡そう」。
POOLO JOBでの日々を通して、そんなふうにも思えるようになりましたね。
photo by Aki
編集後記
「続けたいのか分からなかった本業を、また好きになることができました。」
インタビュー中、あきさんはそう笑顔で語ってくださいました。
ライフステージが上がるにつれて、誰しも一度は「このままでいいのだろうか」「自分が本当にやりたいことは何だろう」と悩んだ経験があるのではないでしょうか。
POOLO JOBに参加したことで、多様な価値観に触れ、ご自身の新しい一面や人生の選択肢を見出したあきさん。
個性豊かな仲間と過ごす密度の濃い3ヶ月間は、きっとそんな漠然とした想いを持つ方にとっても、人生に新しい風を吹き込んでくれるきっかけとなるはずです。
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