旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。
POOLO JOB 公式サイト全4コースある中で、旅を仕事の1つにする「POOLO JOB」では、3ヵ月間、毎週講義を受けながら、旅先の経験をコンテンツ化する力と発信力を磨きます。プロの編集者の添削サポートを受けながら、ライティング課題・SNS課題をこなし、仲間とともに「トラベルクリエイター」を目指すコースです。
POOLO JOB 公式LINE
今回は、POOLO JOB1期の卒業生であり、沖縄の海とウミガメの保全について発信するしおんちゅさんにインタビューをしました。
山崎 志緒さん
しおんちゅさんは、横浜出身であり、コロナ禍を機に沖縄に移住。本業は会社員として、訪問理学療法士の仕事をしています。
POOLO JOBは課題も多く、決して楽なコースではありません。その課題をやり遂げただけでなく、最も活躍したMVPに選ばれたしおんちゅさん。
「人生は死ぬまで恩返し。」
そう語るしおんちゅさんは、柔らかな雰囲気の中に、コツコツ努力する継続力と常に挑戦する向上心を秘めています。
会社員とPOOLO JOBを両立させ、MVPを獲得するほどの活躍をみせたしおんちゅさんの原動力とは。
沖縄への想い、「死ぬまで恩返し」について紐解いていきます。
見出し
僕を救ってくれた沖縄の海へ、恩返しを
ーまず、POOLO JOBに入ったきっかけを教えていただけますか。
沖縄の海やウミガメの保全について、Instagramでの発信をしています。POOLO JOBは、SNS発信力を高める講義や課題があり、発信力をより強化して「沖縄の海へ恩返しをしたい」と思ったことがきっかけですね。
また、ライティングも学べるということで、ライターとして副業をし、旅をする経済的自由をより得たかったこともきっかけの一つです。
沖縄の海をモチーフにした「しおんちゅカレンダー」を毎年作成・販売
ー「沖縄の海に恩返し」とのことですが、原体験はどこにあるのでしょうか?
僕は中学時代にバスケ部に所属していました。バスケ部時代、怪我をしたときにお世話になった理学療法士さんに憧れて、その職に就いたものの、2年目の時に激務で休職したんです。
疲れ果てた僕は、「僕のことを誰も知らない遠くへ行きたい」と思いました。そして辿り着いたのは、日本最南端の有人島・沖縄の波照間島でした。
そこにあるのは、どこまでも透き通る穏やかなニシ浜の海。波照間島でのんびり過ごすなかで、もっと適当に生きてみよう、会社を変えよう、と思えてすごく楽になったんです。
ーそこから沖縄が好きになり、コロナ禍を機に移住されたんですね。
満員電車に揺られて何かに追われ続ける毎日を抜け出し、「自分のために、もっと豊かに生きてみよう」と人生を見つめ直して、30歳で沖縄に移住しました。
社会人になってからずっと仕事が忙しく、「働くために生きる」という生活が続いていましたが、沖縄に移住してからは、休日はすぐに海に泳ぎに行ける環境。生きている充実度が都会と全く違い、自然に触れることで心が豊かになることを実感しました。
元々アトピー体質だったものの、海のおかげで体質も改善され、海に生かされていると日々感謝しています。
休日は海へ
沖縄で過ごす日々を送るなかで、沖縄が抱える観光や環境問題を知りました。そして、沖縄の海とウミガメの保全に関わろうと思ったきっかけは、ウミガメの赤ちゃんの孵化を見る機会に立ち会えたことでした。
ウミガメの赤ちゃんが孵化した瞬間
真っ白に続く白浜の大地で、命が誕生する瞬間をこの目で見たとき、「生命」の尊さを心の底から感じたんです。
海は好き、でもその「好き」は人並みだった僕が、沖縄の海とウミガメを守りたいと「自分ごと化」されたあの日は忘れられないですね。
ー恩返しへの揺るぎない想いが伝わりました。POOLO JOBに入るにあたっては、迷いはなかったですか?
POOLOは初めてですが、TABIPPOのイベントには過去何度も参加してるんです。だからこその「絶対的な信頼感」がありました。TABIPPOが主催するなら絶対楽しい、絶対大丈夫だろうって。
家族旅行しか経験がなかった僕が初めてTABIPPOを知ったのは、休職期間中に参加した「旅祭り」というイベントでした。周りはバックパックを背負って1人で世界に出ている。僕はいかに狭い世界で生きてきたか気付かされたんです。世界の広さを知り、その後転職や旅に出るという新たな一歩を踏み出せました。
普段は石橋を叩き過ぎてしまうほど慎重な僕ですが、POOLO JOBへの参加は全く迷わなかったですね。
トランスジェンダーの僕にとって、人生は死ぬまで恩返しだから
ーPOOLO JOBでは、多くの課題が出されます。期間中の3ヶ月は、いかがでしたか?
予想通り、本業と海のライフワーク、課題の両立は楽ではなかったです。ただ、得られたものがとにかく大きくて。
メンターさんによるライティング添削は、かなり細かくフィードバックをもらえます。僕はライターの経験はありませんでしたが、書くことが得意だと人生で初めて気付かせてもらえ、自信にも繋がりました。フィードバックを次に活かしていくことでどんどんスキルアップした手応えもあります。
うるま市教育委員会からSNS経由で仕事の発注
Instagramの方向性やブランディングを、再確認できたことも大きな成果でした。
それまでInstagramのプロフィール欄には、自分が出来ることや仕事に繋がることは記載していませんでした。POOLO JOBで講義を受け、プロフィール欄の重要性を知りブラッシュアップしたところ、なんとうるま市教育委員会から、講演のお仕事を頂いたんです。
ー市からの講演会依頼!まさにSNSから、やりたい仕事の依頼がくる代表例ですね。
最初は、自分にはスキルがないと思いプロフィール欄への記載も躊躇していました。しかし、「出来ることは躊躇なく伝える」「動かないと仕事は回ってこない」という、自分で仕事を獲得するマインドがPOOLO JOBで培われたことが僕にとっては大きな収穫でした。
僕のような会社員は、会社に属していれば受動的に仕事がふられます。でも、副業やフリーランスの場合は、自分から伝えて動かなければ、スキルをもっていても宝の持ち腐れなんですよね。副業をしたことがなかった僕は、ここに気付けたことが転機となりました。
コミュニティサポーターと
この「出来ることは自ら伝える」「仕事は自ら創る」というマインドは、会社員以外の働き方をする参加者やコミュニティサポーターの方から影響を受けました。
POOLO JOBには、講師・メンターの方以外に、コミュニティサポーターという僕たちの活動を支援してくれる方が複数います。課題の進捗を支え激励してくれ、決して楽ではない課題をこなすにあたり、心の支えでしたね。
ー精力的に活動され、MVPにも選ばれたしおんちゅさん。その継続力とエネルギーの原動力は他にもありますか?
最も盛り上げた人に贈られる「MVP」賞
頑張っているつもりはなく、ただ楽しんでいるだけなんです。「人生死ぬまで恩返し」だと思っているからこそ、楽しもうという気持ちはいつも意識していますね。
じつは僕、トランスジェンダーなんです。つまり、今は男性として生きていますが、元々は女性の身体として産まれてきています。葛藤はもちろんありましたが、両親や周りの人たちのおかげで、今がある。
しおんちゅさんの大切な仲間
ありがたいことに、今までトランスジェンダーであることをカミングアウトして、誰一人離れていった人はいなかったんです。支えてくれる周りの仲間、色んな葛藤があるはずの両親、みんなへの恩返しは、僕が楽しんで生きることだと思っているんですよね。だからこそ、POOLO JOBもすごく楽しんでいました。
会社員しか知らなかった僕に起きた、自分で稼ぐためのマインド変化
ーPOOLO JOB卒業後の今は、どんな活動をされていますか?
今は、POOLO JOBで得られたライティングスキルを活かし、本業の会社で現場に立つことに加え、採用広報の仕事もしています。これもPOOLO JOBで培われた「出来ることは自ら伝える」「仕事は自ら創る」マインドで、社長に直談判したんです。
ライティングスキルはライターだけのものではない、どこにでも活かせるスキルなんですよね。
副業としては、TABIPPOのメディアからもお仕事を頂きました。そして、とにかく応募するチャレンジ精神がつきました。憧れのサステナビリティのメディアに企画書を提出し、ライターとして採用されたんです。
最初は断られることもある、でもずっと行動し続けるマインドもPOOLO JOBにより変化しました。
発信することで、新たな仕事を獲得できる
SNSで自分のスキルを掲載することにより、動画関連の仕事もいただけるようになっています。
元は、ただただスキルを学びたくて入ったけど、スキル以上に重要なのは「マインド」だと気付かせてくれたことが、本当に大きいですね。
ーPOOLO JOBでの変化がすさまじい!あらゆる分野で大活躍ですね!
POOLO JOB1期を7月に卒業した後、8月からはライフデザインコースのPOOLO LIFE6期、1月からはローカルコーディネーターコースPOOLO LOCAL1期にも入りました。
POOLO JOBでスキルとマインドを得られ、今度は深い自己理解と共に、働き方を見つめ直したくなったんです。沖縄の海へ恩返しするために、他の地域の取り組みも学びながら、視野や価値観を広げていきたいとも思っています。僕、POOLOが大好きなんですよね。
POOLO JOBの仲間とダイビング
POOLO JOBの仲間との繋がりや絆も、大きな財産です。POOLO JOBは、旅を仕事の1つにしたいという同じ志をもった仲間が50人も集まります。そんな仲間たちと切磋琢磨できたことは最高の思い出ですね。
他にもいくつかコミュニティには入っていますが、ここまで設計されたコミュニティを他には知りません。設計されているからこそ、課題も乗り越えられ、仲間との絆もうまれると思います。
僕は、楽しいことを積み重ねて未来を創っていく
ー既に大活躍のしおんちゅさんですが、今後の目標を教えてください。
want to、つまり楽しさをより大切にすることです。今まで、小さな海の活動家という名の元でInstagramを発信していました。ただ、海の保全やサステナビリティを重視するあまり、お肉を食べてはいけない、ペットボトルを使ってはいけないなど、自分ががんじがらめになり、have toに傾きかけていたのも事実です。
僕は、「沖縄が大好きで、旅と海についていつも楽しそうに語る人」になりたいんです。海を守りたい想いも変わらないし、伝え続ける活動も変わらないけれど、発信の方向性を少し変えるつもりです。
写真展やお話し会も、しおんちゅさんの楽しいwant to
また、SNSだけでなく、取材ライターとしての場を広げて沖縄の海の魅力を伝え続けていきたいですね。
目の前にある楽しいことを着実に積み重ねれば、きっと報われる。POOLO JOBでそう実感したからこそ、大丈夫だと思えています。
ーしおんちゅさんにとって、楽しく生きることがみなさんへの恩返しですもんね。
正直、自分の性について悩み、命を絶ちたいと思ったことも過去あります。それでも僕は、みんなのおかげで、海のおかげでこうして生きていられる。自分が自分らしくいられるのは、自分の才能なんかじゃない。周りの人々や環境にいかされてるんです。
特に、絶望のあの頃を知っている両親には、僕は楽しく生きてるよって、ずっと伝え続けられるような人生を歩んでいくことが目標ですね。
POOLO JOBは、慎重で怖がりな自分に、伝える重要性や進み続けるマインド変化をもたらしてくれました。大切な仲間やスキルとともに。今度は僕が、POOLO JOBに恩返しをしていきたいです。
僕のモットーは、「人生は死ぬまで恩返し」ですから。
編集後記
トランスジェンダーの葛藤を明るく話す姿。インタビュー中に何度も登場する「恩返し」「感謝」のワード。
きっと1人きりの辛い葛藤があったにも関わらず、周囲に、海に、常に感謝できる優しさにインタビュー中、思わず涙しました。
周りを大切にして素直に生きられるしおんちゅさんは、吸収力もすさまじく、スキル向上だけでなくマインド変化を自ら起こし、大活躍されたのでしょう。今後さらに躍進する姿が目に浮かびます。
目の前の「楽しさ」を積み上げながら、成果を残しているしおんちゅさん。みなさんもきっと、旅が楽しくて好きなはず。POOLO JOBで、そんな楽しい旅について積み上げてみませんか。
好きこそ物の上手なれ。きっと3か月後には、しおんちゅさんのようにスキルやマインド変化もついてくるはずです。
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POOLO JOB 公式サイトPOOLO JOBは、コンテンツ制作力を高め、SNS発信力を強化することで、「旅を仕事の1つにする」が叶う場所です。みなさんもぜひ、50人の旅好きな仲間と出会い、切磋琢磨して「トラベルクリエイター」になりませんか。
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All photos by Shio Yamasaki