旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。
POOLO JOB 公式サイト全4コースある中で、旅を仕事の1つにする「POOLO JOB」では、3ヵ月間、毎週講義を受けながら、旅先の経験をコンテンツ化する力と発信力を磨きます。プロの編集者の添削サポートを受けながら、ライティング課題・SNS課題をこなし、仲間とともに「トラベルクリエイター」を目指すコースです。
POOLO JOB 公式LINE
今回は、POOLO JOB3期の卒業生であるたーぼーさんにインタビューをしました。
大学2年生の頃から始めたヒッチハイクは、200回超!ヒッチハイクで身につけたコミュニケーション力を武器に、現在は、ゲストハウスのコミュニティーマネージャーとして活躍されています。
「ゲストハウスに来た人には、一人残らず全員に楽しんで欲しい」
この想いの背景には、大学時代に内定を辞退し、縁もゆかりもない沖縄に飛び立った過去がありました。
参加時は家なき旅人だった彼が、POOLO JOBで得たものとは?朗らかに今について語る彼に、POOLO JOBで学んだことや将来の展望についてお伺いしました。
見出し
行き先のない、やりたいことを探す旅で見つけた、ワクワクの原点。素敵なヒトやモノを広めたいんだ
–POOLO JOB参加前は、“ワクワクを探す旅”に出ていたとか。なぜそのような旅に出ようと思ったのですか?
大学時代にヒッチハイクでいろんな人と出会い、さまざまな生き方を知ったことで「本当にやりたいことって何だろう?」と思ったことがきっかけです。
沖縄ではフリーマーケットのリーダーとして活躍
大学4年生の頃に、ドラッグストアからの内定を辞退して、縁もゆかりもない沖縄に移住しました。
だんだんと生活に慣れてきた頃、「今後何をしていきたいのか?」「何にワクワクするのか?」がわからなくなり、旅に出ることを決意。キャリアについて考えるキャンプに参加したり、ヒッチハイクをしながらゲストハウスに泊まったりしていました。
娘さんと同年齢のたーぼーさんを見て、興味を持ってくれた
1ヶ月くらい旅をしていると、だんだんと自分のワクワクする原点が見えてきて、「Web系の仕事のスキルを身につけて、旅で出会った素敵なヒトやモノをもっと広めたい!」という目標が見えてきました。
–そんな時にPOOLO JOBの存在を知ったんですね。
そうなんです。POOLO JOBの「トラベルクリエイター」という言葉に興味をそそられました。元々0→1を作るのが好きなのもあって「クリエイター」という言葉が刺さりましたね。
POOLO JOBを知る前に書いていたメモ
沖縄ではライターとしても活動をしていたのですが、ライティングの知識や業界全体を具体的に学んだ経験はなかったんです。自分の率直な想いや伝えたいことを、飾らずにわかりやすく伝えるスキルを身に付けたくて参加を決意しました。
POOLO JOBで「家」が見つかっただけでなく、記事のタイトルへの意識が変化
–実際に参加してみていかがでしたか?
ヒッチハイクでその日暮らしをしているような旅だったので、時には野宿をすることもあり、そんな環境の中で課題をこなすのは大変でしたね。
警備員さんに許可を取って港で野宿@鹿児島
でも、じつはPOOLO JOBに入ってすぐに、僕は定住先を見つけることができたんです!
–家が見つかったんですか?詳しく聞かせてください!
POOLO JOBのオンライン交流会で「ゲストハウスで住み込みの仕事がしたい」という話をしたら、参加者のひとりが、Xで「この人は家を探しています」とつぶやいてくれたんです。
そのポストをたまたま見たゲストハウスのオーナーが声をかけてくれて、湯河原でゲストハウスの住み込み生活が始まりました。おそらく後にも先にも、POOLO JOBで家が見つかった人なんて、僕くらいだと思います(笑)。
POOLO JOBは、沖縄に次いで、またもや縁もゆかりもない湯河原に移住するという、人生の転機になりました。
ゲストハウスに移住した初日はベッドの組み立てから
–Xで家が見つかるなんて!知らない人とも繋がることができるSNSの可能性を感じました。POOLO JOBではどんなことを学びましたか?
約50人の同期がいたのですが、同じテーマで記事を書いても、読者からのいいね数が人によって大きく異なっていました。中には200以上のいいねがついている人もいて、どうしたらより多くの人に見てもらえるのかを考えるきっかけになりました。
同期とともに販売者としてコミケに参加。たーぼーさんが執筆した文章入りの本も販売 photo by takeshi
POOLO JOBでは、プロの編集者さんに添削をしてもらい、直接質問をすることができる「メンタリング会」があるのですが、「もっとユニークなタイトルにした方がいい」とアドバイスをいただきました。読者が、最初に記事を読むかどうかを判断するのはタイトルとサムネイルのインパクトだと気づき、その後は、ここにすごく力を入れるようになりましたね。
–文章の入り口を見直したのですね。
それまでは、結構ありきたりなタイトルを付けていたんですよね。伝わるけど心惹かれないタイトルというか、すぐに忘れてしまうような……。インパクトが足りなかったんです。
「ゲストハウス八百富」からタイトルを工夫し始めた
たくさんのいいねをもらっている記事は、どんなタイトルとサムネイルを作っているのかを見て学ばせてもらいました。同期にはいろんなスタイルの記事を書く人がいたので、すごく勉強になりましたね。
–実際にどんな工夫をされたんですか?
たとえばこの記事の場合、タイトルで【旅する勇気がない人必見!】とターゲットを明確にし、どんな記事なのかを具体的にイメージしやすくなるような言葉選びを意識をしました。リード文では、女性の旅人に対して世間から思われそうな意見を入れて、共感を誘いました。
工夫を凝らしたことで、この記事はきっと、すぐには忘れられない、記憶に残る記事にできたのではないかと思っています。
ゲストハウスや湯河原の魅力を発信・執筆する際に、POOLO JOBでの学びが活きている
–そのような気づきは、現在のお仕事にどのように活きていますか?
ゲストハウスのイベント告知のチラシや、Instagramの投稿画像を作る際のデザイン業務に活きています。
ゲストハウスの宿泊者と。この日は仲間の主催したコーヒー会に参加
デザイン系の仕事は、いかにして人の心を動かすかが問われるスキルだと感じています。パッと見て、「これちょっと面白そう」とか「今の言葉は心に響いた」みたいな感覚ですね。そういった「心を動かすためにはどうしたらいいのか?」「どうやって人の目を引くのか?」という点を意識できるようになりました。
読者目線で必要な情報を厳選してデザイン
–ライターとしては、活動されていますか?
POOLO JOB卒業後は、湘南エリアの魅力を発信する「湘南人」というメディアで、ライターを始めました。
このメディアの対象地域に、ちょうど今住んでいる湯河原も入っているんです。当分は湯河原に住み続けたいくらい気に入っているのですが、まだまだ世間には、このまちの魅力が伝わっていない気がしています。
自然豊かな湯河原では、時々野生の猿と遭遇
個人として湯河原の魅力を発信していくよりは、メディアで発信した方が影響力が大きいと感じたため、ライターへ応募しました。今は業務委託として携わり、湯河原についての記事を書いています。その際も、POOLO JOBの学びを活かし、タイトル付けやサムネイルにもこだわっています。
人生、なんでもあり。枠にとらわれずに歩み出したら、世界が変わる
–今後やっていきたいことはありますか?
人生に迷っている人や、すごく落ち込んで動けない人が湯河原に来た時に、どうやったら輝けるのかを考え、楽しめる場所を作っていきたいと思っています。
湯河原の住民との交流会では老若男女が集った
湯河原は、大学卒業後に新卒で就職せずに、イベンターやライターを少し経験しただけの僕のような人にも優しいまちでした。「アルバイト先を紹介するよ」と言ってくれたり、偏見を持たずにありのままの自分を受け入れてくれるので、自分の心の赴くままに、直感にしたがって過ごせています。
–そのような場づくりをしたいと思うようになったきっかけはありますか?
大学の就職活動の時期には、卒業までに自信を持って「これをやりたい!」という就職の軸が決められず、精神的に辛い1年間でした。でも、思い切って縁もゆかりもない沖縄に移住したら、いろんな感覚の人と出会って人の優しさを知ったり、生き方の視野が広がって「もっと面白く生きてみたい」と思うようになったんです。
今でも相談をする人生の師匠のような先輩にも出会えました。
先輩に撮ってもらった思い出の写真 photo by hikaru
僕の話を聞いて、気持ちを受け止めた上で共感し、アドバイスをくれるような方です。そのとき欲しかった言葉をくれて、精神的に支えられました。だから、自分も悩んでいる人に寄り添って、力になってあげたいと思うようになりましたね。
そして先輩が、「同じ空間にいるのに楽しめていない人がいるのが嫌だ」と言っていた言葉がすごく心に残っています。僕も先輩のように、ゲストハウスにきた人には一人残らず全員に楽しんで欲しいという想いで場づくりをしていこうと思いました。
現在住んでいるゲストハウス
–沖縄での数々の素敵な出会いがたーぼーさんを変えてくれたんですね。POOLO JOBでは、何か場づくりをされましたか?
「みんなのお困り事を解消する」というテーマでもくもく会を主催し、約10名が参加してくれました。 場づくりとしては、必ず全員が話す時間を作ることを意識しました。
たーぼーさんが主催したもくもく会
どんなコミュニティにも言えることだと思いますが、集まった人たちはある程度勇気やエネルギーを使って来ているはずです。けれども、「一部の人たちだけが盛り上がって楽しめなかった」という状況は、少し繊細な見方をすると対人関係にズレを作ってしまう行為だと思っています。そのため、その場にいる全員を「集団」ではなく「個人」にフォーカスして、全員が主体性を持って参加できるように意識しました。
–素敵なお話をありがとうございます。最後に、POOLO JOBに興味のある方に一言お願いします。
僕のモットーは「人生、なんでもあり」です。
これまでの経験を通じて感じたのは、なんだか生きにくいと感じる時は、身を置いている環境が合っていない時でした。自分を受け止めてくれる場所は、必ずどこかにあります。
一歩を踏み出すのは怖いけれど、勇気を振り絞って踏み込んでみると、意外とあっさり受け入れてくれたみたいなことも多いです。自分で枠を決めずに歩み出せば、世界は変わると思っています。
僕もPOOLO JOBに飛び込んでみて、家が見つかり、縁もゆかりもない湯河原へ移住することになって世界が変わりました。そして、POOLO JOBで身に付けたスキルは今の仕事に活きています。現状を変えたいとか、ちょっと勉強してステップアップしたいと思ったら、気軽に飛び込んだら、みなさんの世界も変わるかもしれません。
編集後記
「大学卒業後は、就職をせずに自分の直感に従って生きてきた」
行動だけを聞くと、気の向くままに生きている自由人だと思われるかもしれません。でもじつは、誰よりも自分の将来について考え、行動をしてきた結果だと知ることができました。
POOLO JOBに入ったことで、記事への意識が変わり、デザインの楽しさや大好きなまちを見つけ、進むべき道が見えてきたたーぼーさん。何事にも真剣に、自分の納得いくまでこだわり続けるたーぼーさんなら、新しく見つけた夢もきっと叶えてくれるはず。
30代の自分を創るのは20代の自分。40代の自分を創るのは30代の自分です。将来の自分が後悔をしないように、心からやりたいことをPOOLO JOBで見つけてみてはいかがでしょうか?きっとそこには、心が弾む未来が見えてくるはずです。
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