ライター
ムカサ ユウト 旅暮らしライター

1998年鹿児島生まれ、鹿児島育ち。スナフキンのように旅をしながら、地域の魅力を伝える文章を書いて暮らしています。2024年は、3カ国と24都道府県に滞在しました。将来の夢は海の見える町でホテルと本屋を始めること。

TABIPPOが運営する、「旅と人生をつなぐ、大人の学び」がコンセプトのオンラインスクール「POOLO LIFE」。旅を切り口に仲間と学び合い、心から納得できるライフデザインを描くことを目指します。

今回は卒業生取材と題し、POOLO LIFE5期として活動していたあおいさんにインタビューしました。あおいさんはPOOLO LIFEの活動中にフリーランスとして海外生活を始めることを決断したそうです。

もともとはやりたいことを口に出せなかったというあおいさんのお話を通じて、POOLO LIFEの魅力を紐解きます。

やりたいことに正直になりたくて入ったPOOLO LIFE

−−まず、あおいさんのキャリアについて簡単に教えてください。

あおい:大学を卒業後、旅行会社に就職しました。ところが、旅行業界全体が新型コロナウイルスの影響を大きく受けてしまい、仕事がなくなり、出社することさえできなくなってしまったのです。

仕事をしなくても毎月給料はもらえるものの、いつ解雇宣言されるかわからない状況に怯えていて、当時はとてもしんどかったことを覚えています。結局会社には一度も出社することなく、入社後10ヶ月ほど経ったとき、知人に紹介してもらった別の旅行会社に転職しました。1日でも早く”社会人”になりたかったんです。

2社目では、営業や教育を担当した後、新規事業立ち上げチームの一員として働きました。ただ、消極的な理由で選んだ会社だったこともあり、働く環境を変えたいと思い、2023年の11月に退職してフリーランスになりました。

−−POOLO LIFE LIFEでの活動中に仕事を辞める決断をしたのですね。そもそもPOOLO LIFE LIFE 5期に入った理由は何だったのでしょうか?

あおい:自分の環境を変える決断を後押ししてほしくてPOOLO LIFEに入りました。

社会人1年目の経験で、会社員なら”普通”の生活を送れるだろうという根本的な考えが崩されたので、企業に所属するのではなく、自分の力で仕事ができるようになりたいと思っていました。ただ、他の人と違う道を選んでもいいのかと迷いましたし、すごくこわかったんです。

思い返すと、小さいときは絵を描くのが好きで、漫画家か画家になりたいと言っていた記憶があります。しかし、夢物語だと言われることもあり、いつの間にか口に出さなくなりました。否定されるかもしれないという恐怖心が蓄積されて、自分のやりたいことを考えなくなったように思います。

だから、環境を変えたいという思いはある一方、「何がしたいの?」と聞かれるのは苦手だったんです。POOLO LIFEには「自分のやりたいことを見つけて、その道に進む決断がしたい」という気持ちで入りました。

poolo-aoi_1「POOLO LIFEに入ってフリーランスになる決断ができた」と笑顔で話してくれたあおいさん

POOLO LIFEで気づいた、深く考えないで行動することの大切さ

−−POOLO LIFEに入ってみて、考え方に変化はありましたか?

あおい:いい意味で深く考えなくなりました。もともと慎重派な性格で「こうなったらどうしよう」「本当に大丈夫かな」などと考えてしまうタイプでしたが、起きてもいないリスクを恐れて時間が経っていくほうがこわいと思うようになりました。

「深く考えすぎず、まず一歩踏み出してみよう」と思えるようになったのは、POOLO LIFEでの出会いがきっかけです。

POOLO LIFEには、かっこいい大人と刺激をくれる同年代がたくさんいました。私は学生でもないし、今さら新しいことを始める勇気も元気もないと思っていたのですが、いざPOOLO LIFEに入ってみると、私より年上の方でも、長年勤めた会社を辞めてやりたいことを始めていたり、日本一周の旅をしていたり。恐怖心や不安があるはずなのに、それらを打ち破って行動している様子がかっこよく、キラキラして見えました。

チャレンジし始めたばかりの同年代に会えたのも大きかったです。自分と同じような悩みを抱えていて、友だちには相談できないような深いことまで話せる仲間と出会えたことこそ、私が変われた要因だったと思います。

−−すてきな出会いですね。POOLO LIFEでは、参加者同士の交流があるのですか?

あおい:はい。講義のほかに、3〜4人でのチーム活動があります。

チームに与えられた課題は「豊かな世界を実現するために自分たちができる小さなことは何か」を対話を通じて考えることでした。それぞれのビジョンを明確にしたうえで、豊かな世界とはどのようなものか、そのためにできることは何かを話し合うのです。

最終的に「私たちにできるのは、旅をきっかけに人に変化をもたらすことだ」という結論に至りました。今はチームメンバーそれぞれが、SNSやメディアでの発信を始めています。

また、カリキュラムにはないものの、メンバーと1対1でじっくり話す機会も多かったですし、みんなで旅行に行くこともありました。そういったところでもお互いのことを深く知れたなと思います。

poolo-aoi_2メンバーと行ったしまなみ街道ツーリングの様子

対話と学びで知った自分の価値観とやりたいこと

−−交流といっても楽しいだけでなく、自分に向き合えるものでもあるのですね。

あおい:そうですね。例えば、自分一人で考えていたら、「旅行は好きだけど、その先で何がしたいのか」というところまでは深掘りできなかったと思うんですよ。同じようなビジョンを持っている人たちとの対話を重ねることで、初めて見えた世界がありました。

何をしたいかを考えるのが苦手だった私も「海外で生活してみたい」「海外の良さや旅行の楽しさを伝えたい」と、素直にやってみたいと思えることを見つけられました。POOLO LIFEに入っていなかったら、やりたいことは見つからなかっただろうし、言葉にするタイミングもなかったと思います。

POOLO LIFEは自分のやりたいことを探している人が多いし、多様な考えを認めてくれる場所でした。そんな環境だったからこそ、周りの人の視線は気にせず、自分もやりたいことを口に出していいんだと思えるようになりましたね。

−−安心して自分のことを話せる環境だったのですね。講義での学びも教えてください。

あおい:私はけっこう安定志向なのですが、その一方で、変化のない毎日がすごく嫌いなんです。これって矛盾しているじゃないですか。理想を追い続けたい自分と現実主義すぎる自分がいて、二重人格なのではと思っていた時期もありました。

そんなとき、価値観を考える講義で「大切にしたい考え方が複数あり、それらが矛盾するのはおかしなことではない。ただ、土台にある一番大事な価値観を満たさないと、心から納得することはできない」と言われたんです。私の価値観を棚卸ししてみると、土台となっているのは成長や変化でした。「成長できないなら安定はいらないな」と気づけたことも、海外でフリーランスとしてやっていこうという決断の後押しになりました。

poolo-aoi_3POOLO LIFEに入ってすぐの発表資料。卒業時には自分の好きなことを口に出せるようになった

目的はなくてもいい、ちょっとの好奇心で飛び込んでみて

−−新しい一歩を踏み出す決断ができたのですね。あらためて、今後やりたいことを教えてもらえますか?

あおい:2024年1月からは半分留学・半分フリーランスという海外生活を始めます。ワーホリや単なる移住も検討したんですけど、やりたいことを全部実現させようとした結果、この形になりました。学校に通って、自分の仕事も向こうでする、さらには現地生活もしっかり経験しようと欲張りました。

将来的には、日本の若い世代に対して、海外の魅力や旅行の楽しさを伝えていきたいと考えています。海外には、これまでの価値観が壊される感覚や、日本では見られない景色がたくさんあると思うからです。

具体的にどんな事業にしていくのか。その結論にはまだたどり着いていませんが、私が本当にやりたかったことを具体的な仕事に落とし込んで、「あ、 これだ」って思えるものに出会えるまで考え続けようと思ってます。私は考えることをやめてしまったら充実感を得られないタイプだと気づいたので、しんどくても逃げずに探し続けていきたいですね。

−−欲張りと言うほどやりたいことが見つかっていてすてきです。昔のあおいさんのように、やりたいことを口に出すのがこわくて一歩踏み出せない方に向けて、メッセージをもらえますか。

あおい:最終目的はなくても、少しの興味だけで飛び込んでいいんだと伝えたいです。その結果として、自分の変化やいい経験になった部分を見つけられたら十分じゃないかなと思いますね。

ただ、振り返りは必要です。日々の積み重ねの先で「あの経験から得た学びはこれだった」と気づくときがくると思います。

もし「何か変えたいかも」「探してみたいかも」と思っているんだったら、ぜひ一歩踏み出してほしいです。POOLO LIFEに飛び込んでみると、人の数だけ刺激があって、新しい自分に出会えると思います。きっと何かしら変化が起きるので、ちょっとした好奇心だけで飛び込んでみてもらえたらなと。

poolo-aoi-4出会いが人生を動かす後押しになった

編集後記

POOLO LIFEに入るまでのことを振り返るとき、「こわかった」という言葉が多かったあおいさん。「今ではやりたいことがたくさんある」と笑顔で話してくれたのが印象的でした。きっとこれからも自分のやりたいことに正直に、夢を叶えながら生きていくのでしょう。

あおいさんのお話を聞いて、「明確な目的はなくても、POOLO LIFEに入ったことを後から正解にすればいい」と感じました。あなたも、変わりたいという気持ちが少しでもあるなら、思いきって飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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[PROFILE] あおい
1997年京都生まれ京都育ち大阪在住。POOLO LIFE5期卒業と同じタイミングで会社を退職し、2023年12月よりフリーランスに。2024年1月からオーストラリアで生活予定。POOLO LIFE6期のコミュニティマネージャーとして活動した。
▶︎ SNS:X(@ao82_ao
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ムカサ ユウト 旅暮らしライター

1998年鹿児島生まれ、鹿児島育ち。スナフキンのように旅をしながら、地域の魅力を伝える文章を書いて暮らしています。2024年は、3カ国と24都道府県に滞在しました。将来の夢は海の見える町でホテルと本屋を始めること。

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