看護師を経てオーストラリアで2年ワーホリを経験したわたし。
旅で出会った「ローカルな日常」「人との繋がり」「今この瞬間しかないこと」が、私の生き方を変えました。
この記事では、完璧な時を待つより、“今どうしたいか”で動くことで、想像以上の自分に出会えると旅が教えてくれたことを綴ります。
旅のはじまり、人生を見つめ直した瞬間
看護師として7年間働く中で、患者さんと人生を振り返る時間が多くありました。
「自分は何をしたいんだろう」「本当に大切にしたいものは何だろう」
そんな問いが心の中に芽生えたのが、旅のはじまりです。
そこで初めて海外へ。アメリカとカナダを旅した時、グランドキャニオンで見た壮大な景色に胸が高鳴りました。
「世界はこんなにも広い。自分はどこへでも行ける。」
その感覚が、私の人生を動かすきっかけになりました。
 夕陽にあたり鮮やかなグランドキャニオン
夕陽にあたり鮮やかなグランドキャニオン
ローカルな日常に息づく幸せ
「観光ではなく、その国の日常を生きてみたい」
そう思い、オーストラリアで2年間のワーキングホリデーを決意しました。
最初は知り合いもいない不安なスタートでしたが、友人を通じて出会ったホストファミリーとの暮らしが、私の旅の基準を変えてくれました。
 毎日のホストマザーとの散歩
毎日のホストマザーとの散歩
ホストファザーは毎朝4時半に起きてジャーナルをつけ、コーヒーを飲みながら1日を始めます。
朝が苦手なホストマザーは布団に包まっていて、その対照的な姿に思わず笑ってしまう日も。
早起きしてカフェへ行き、夜は早く休む。そんな自然と共に生きるリズムがとても心地よく感じました。
日本ではいつも忙しさに追われていた私に「立ち止まる時間の豊かさ」を教えてくれた経験でした。
 In Townsville
In Townsville
ホストマザーはタイ出身で、感覚的に作る料理が本当に美味しかったです。
レシピを聞いても“感覚”でしか伝わらないその味は、今でも恋しく思います。
遠い異国で出会った彼女のご飯が、私にとっての「母の味」になりました。
 パッタイ 今にも恋しい
パッタイ 今にも恋しい
人との繋がりが自分を育てる
オーストラリアでは、英語もうまく話せず、仕事もなかなか見つからず「自分には何もない」と落ち込む日々もありました。
けれど、看護師として培った“人と向き合う力”がありました。
言葉が通じなくても、相手を思いやることで少しずつ繋がりが生まれ、やがて仕事を紹介してもらえたり、助けてもらえたりするようになりました。
「自分の得意を活かし、苦手は誰かの力を借りる」
それが私にとっての“旅の学び”であり、“人との関わり方”の基本になりました。
 英語が話せない私が情熱だけで掴み取ったローカルカフェでの賄い(オーナーのユーモア)
英語が話せない私が情熱だけで掴み取ったローカルカフェでの賄い(オーナーのユーモア)
今この瞬間しかないから
旅で出会う人も場所も、同じ瞬間は二度と訪れません。
オーストラリアでは、安定を取るか、新しい挑戦をするか悩んだ時期もありました。
けれど、動くタイミングを逃していたら出会えなかった人たち、働けなかった場所がたくさんあります。
完璧なタイミングなんてない。
「今どうしたいか」を大切にすれば、未来は自分でつくれる、そう思えるようになりました。
 人脈でゲットできたローカルなベーカリー屋のクリスマスパーティー
人脈でゲットできたローカルなベーカリー屋のクリスマスパーティー
旅が教えてくれたこと
私にとって旅とは、特別な場所へ行くことではなく「人との繋がりを感じ、自分を見つめ、今を生きる」こと。
ローカルな日常のなかで、自分の感情や価値観が揺さぶられる瞬間こそが、旅の醍醐味だと思います。
この投稿を読んでいる誰かが、「旅をしてみたい」「環境を変えてみたい」と思っているなら、どうかその気持ちを信じて一歩踏み出してみてください。その先には、きっと想像もしていなかった自分と出会えるはずです。

All photos by REINA
 
         
         
         
     
				 
					
				 
					
				 
     
           
           
           
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
                     
                     
                     
                     
                    