こんにちは、TABIPPOのロイです!
日本人にとって最も馴染み深い国の一つ、オーストラリア。日本からの直行便も多く、時差も少ないことから毎年多くの方が渡航しています。
毎回ビーチや都市部に訪問していて、オーストラリアはもう満喫した…なんて思っているそこのあなた!!
今回はまだ見ぬオーストラリアの魅力をお届けするために、オーストラリア最長の河川マレー川をバンタイプのキャンピングカーで旅してきました!
こちらの記事は前回の記事(こんなオーストラリアあったんだ!1週間のバンライフで分かった、新しいオーストラリアの魅力。)でもご紹介したとおり、普通のオーストラリア旅はもうし尽くしたという方にこそ読んでいただきたいものになっています。
メンバーは現代版よろず屋「便利屋ギルド」代表 シャンディさん(@Shandy_Life)、ノマド×留学×エンジニアのかりん(@okarin0720)、そしてカメラマン/ライターの私ロイ(@roy_world81)の3名でお送りします〜!
今回の旅のルート
日本から比較的行きやすい、かつオーストラリアの大自然を感じられるスポットはここ、マレー川にありました。
飛行機でシドニーへ渡り、そこからキャンベラを経由し、マレー川に沿ってビクトリア州を横断します。最後はマレー川の河口であるクーロン国立公園を通って南オーストラリア州のアデレードに向かいます。
今回の旅の見どころは、オーストラリアの壮大な自然と、マレー川沿いにある小規模でノスタルジックな街並み、そこでの地元の方との出会いです。では、1週間 約2,000kmのバンライフの始まりです!
日時 | 移動 | 車移動距離 |
7月4日 | 羽田空港→シドニー国際空港 | × |
7月5日 | シドニー→キャンベラ | 290km |
7月6日 | キャンベラ→オルベリー | 340km |
7月7日 | オルベリー→エチューカ→スワンヒル | 360km |
7月8日 | スワンヒル→ミルデューラ | 230km |
7月9日 | ミルデューラ→レンマーク→クーロン国立公園 | 400km |
7月10日 | クーロン国立公園→アデレード | 180km |
7月11日 | アデレード空港→成田国際空港 | × |
オーストラリア旅はキャンピングカーがおすすめ
旅の醍醐味といえば自由さですよね。キャンピングカーなら宿泊場所を気にせず自由に旅が楽しめます。
料理はバッチリ!
電気、水道、ガス、冷蔵庫や電子レンジまでもが完備していますので車の中で調理をすることもできます。
キャンピングカーの設備でも、しっかり料理できるので張り切りすぎに注意です。
実は結構自炊してたので、意外と料理できる系男子です。
今回の旅はROY’s kitchenをオープンして振舞ってました。
料理って食べてくれる人がいると頑張っちゃうよね。
食べたい人いたらリプください。笑#こんなオーストラリアあったんだ pic.twitter.com/mU9RrDYkea
— チャリ旅グラファー ROY🚲TABIPPO (@roy_world81) July 9, 2019
宿泊もバッチリ!
また、RVパークキャラバンパーク(キャンプサイト)や、無料で車中泊ができる道の駅のような休憩所も多いです。その日のコンディションや進度に合わせて自由に移動ができるようになるのもメリットの一つです。ちなみに、参考になればと思い今回の宿泊場所を冒頭のGoogle Maps上でピン打ちしているので、是非ご覧ください。
旅の始まりは、キャンベラから。
キャンベラからマレー川の始まるオルベリーまで向かいます。今回の旅の醍醐味である、オーストラリアの大自然を堪能しながら移動です。
見渡す限りの雄大な自然を前に、言葉を失いました。自分たちの暮らしている世界がいかに小さいかを実感します。
飛べない鳥、エミューの群れ。他にも羊や牛などの動物たちを見ながら、大自然の中を走り抜けます。
夕暮れのオルベリー
土曜の夕暮れ時、大きめだけれど人通りも少なく静かなこの街。週末は家で家族と過ごす人が多いのかな、と想像しながら清閑な街を散策していました。
実は、3年前に僕がワーホリをしていた際にもここに訪れたことがあります。その時に自転車旅中のご家族と出会い、同じく自転車旅中の僕と数日間一緒に旅をしたことを思い出しました。あれから3年が経ちますが、今でも変わらない街並みを見て嬉しくなりました。
オルベリー・ボタニック・ガーデンズ
メインの通りをまっすぐ行くと、オルベリー・ボタニック・ガーデンズという植物園があります。植物園と言っても公園のように出入りも自由なので、夕方のお散歩をしている方が多かったです。ヨガやモデルの撮影をしている人もいて、のんびりとしたオーストラリアの雰囲気を感じました。
モニュメントヒル
ボタニックガーデンからさらに10分ほど歩くと、モニュメントヒルという高台に登れます。第一次世界大戦の慰霊碑があり、時折お祈りに来る人も見かけました。まるで先人のオージーたちが街を見守っているかのようにそびえ立っています。
高台からの街の眺めは最高です。夕暮れの時間が一番のおすすめ。
ヒューム湖
オルベリーに来たら車で20分ほどのヒューム湖という場所のキャンプサイトがおすすめです。釣りやボートなどの水上アクティビティを体験することができます。ちょうど湖の向こうから顔を出す朝焼けも見ることができますよ。
まるでテーマパーク エチューカの街
こちらの街はネットでの情報があまり拾えなく、正直何も無さそう…と思ってしまっていました。が、行ってみて衝撃を受けました。
そこはノスタルジックで可愛らしい、まるでテーマパークの一部のような街並みが本当に素敵な場所でした。
BLACK PUDDING
Instagramの検索で見つけた、BLACK PUDDINGというお店がとても素敵でした。どうやら地元でも人気のお店らしく、常に満席で賑わっていました。
現地の人がゆったり過ごす時間を僕たちも肌で感じ、改めてオーストラリアのスローライフに憧れました。
それぞれハンバーガー、チキン、サラダをオーダー。ドリンクにはオーストラリアで人気のレモンライムビターがおすすめです。ちょっと苦目のシロップを足した大人の味のレモネードです。国内どこでも飲めると思うので、是非試してみてくださいね。
あいにくの雨でしたが、その雨でさえもこの街をよりノスタルジックに見せる演出かのように思えました。
思いがけないような魅力を発見したこのエチューカ。自分たちの想定を上回る感動を見つけられるのも旅の醍醐味ですね。
今日は400kmの大移動。雨も降ってきたので途中休憩で寄ったエチューカの街が予想外に素敵すぎてまるでディズニーランドとかUSJみたいな街やった。晴れた日にまた行きたいな。 #こんなオーストラリアあったんだ pic.twitter.com/qjrdtaoXBo
— シャンディ |サブスクで生きていく (@Shandy_Life) July 7, 2019
ノスタルジックなスワンヒル
人口約1万人と、エチューカ同様とても小さな街です。1901年にオーストラリアが事実上独立した国家となる前から農業や文化が発展していた土地です。
PIONEER SETTLEMENT
オーストラリア最大の河川であるマレー川近隣には歴史的なスポットが多く存在します。中でもスワンヒルにある「PIONEER SETTLEMENT」というミュージアムでは19世紀、ゴールドラッシュ付近のオーストラリアの歴史を感じることができます。
実際に使われていた作業用トラクターや機械類、ホテル、学校、お店、などが並んでいます。本当に19世紀にタイムスリップしてきたような感覚になります。
また、さまざまな体験をすることができます。馬車ツアーやロープ作り体験、そしてこちらはバター作り体験です。取っ手を回して中の材料を混ぜると簡単にバターが出来上がりました。
マレー川のクルーズは入場券とセットで販売していました。オーストラリア最長の河川のクルーズができるなんて滅多にないチャンスです。
1時間弱のクルーズで、波風に揺られながらまったり過ごしました。
移動も折り返し
1週間という日程も早いもので、あっという間に折返し地点です。
途中途中ですごくいい景色があるので、ふらっと立ち止まって写真を撮ったりします。
オーストラリアの歴史とミルデューラ
ミルデューラは今回のルートで最大の都市であり、ビクトリア州最西端の地方都市です。このエリアはマレー川が街中を流れているため、農業が盛んです。特に柑橘系の果物の栽培とワインの製造が有名です。
歴史的に見ても重要な街となっています。イギリスの植民地時代からの放牧地として使われていたり、第二次世界大戦では空軍基地としての役割を果たしたりしていました。
市内の中心を流れるマレー川は、夕暮れ時がとても美しいです。
Mildura Visitor Information Centre
ミルデューラに来たらまずはインフォメーションセンターに行くことをおすすめします。ネットでは日本語での情報が少ないので観光情報を見つけるのが大変です。パンフレットもたくさん置いてありますし、カウンターの方も親切に行き先の相談に乗ってくれます。
パンフレットを一枚一枚手に取って、その場で行き先を決めるのも良いですね。
Rio Vista Historic House
こちらは中心地から徒歩10分ほどにあるアートミュージアムです。ミルデューラの発展に貢献したWBチェフィー氏が実際に使用していた住居に入ることができます。
19世紀末〜20世紀初頭の住居を、資料と解説とともに見学できます。あらゆるところが丁寧に保管されており、当時の生活が垣間見えてきます。
当時のこの住居で使用された物品がそのまま置いてあるのですが、それに加えて市民の寄付によってたくさんの物が集まったそうです。
オーストラリア建国付近の貴重な文化を後世に伝えようと努力した現地の人の想いを感じました。
RAAF MEMORIAL & MUSEUM
RAAFとはRoyal Australian Air Force=オーストラリア空軍のことです。館内に入るとボランティアの方がこの施設と歴史の説明をしてくれます。とても気さくな方で、僕が日本からの観光客ということを伝えると喜んでいました。日本人観光客がこの地に来るのもそんなに多くないのでしょう。
第二次世界大戦の際、ここミルデューラはオーストラリア空軍のトレーニング基地でした。当時撮られた訓練中の白黒写真、ちょっと色あせた制服、亡くなった方を祀る記念碑など、非常に歴史を感じる場所でした。
おいしいレストラン
先程も少し触れましたが、このエリアは農業が盛んで美味しいものがたくさんあります。特にワインが格別に美味しく、周辺にはワイナリーがたくさんあります。
おすすめのワインバーを地元の方に聞いて、「ship」というお店で実際にミルデューラのワインを試してみました。試飲もたくさんさせてくれ、自分のお気に入りのワインを見つけることができました。
ワインだけではなく、ビールも格段に美味しいです。ミルデューラで作ったクラフトビールが飲めるお店「Mildura Brewery Pub」に行きました。
バーにビール製造の機械が置いてあり、独特の雰囲気の中ミルデューラのクラフトビールを楽しむことが出来ます。
クーロン国立公園
マレー川の河口、クーロン国立公園にやってきました。いよいよこの旅も大詰めです。
Jacks Point Observatory
こちらは、ペリカンの群れが見えるポイントです。
…
あいにくこの日は大雨だったのでペリカンはおろか、かもめ一羽すらいませんでした…
本来の晴れている日はこのように見えるそうです。
普段こんなにいるの…!?
Pink Lake
こちらはピンク色の湖、ピンクレイクです。プランクトンや微生物の影響で湖の色がピンクに見えています。雲のせいでちょっと見づらいですが、晴れた日の本物はもっと鮮やかに見えますよ。
オーストラリアの星空
この辺りは街の光害が無いので、星空撮影には絶好の場所です。遮るものもなく空一面に広がるオーストラリアの満点の星空は、日本では見られないほどの迫力です。流れ星もたくさん見ました。
旅の終着点はアデレード
クーロン国立公園から一番近い大都市、アデレードがゴールです。
オーストラリアで5番目に大きな都市で、毎年「世界で最も住みやすい都市」で10位内の一つにも挙げられるほど生活のしやすい街です。
こちらはHAIGH’S CHOCOLATESという、アデレードで非常に有名なチョコレート屋さんです。お土産におすすめです。
オーストラリアへはカンタス航空で!
オーストラリアへの渡航といえば、カンガルーのかわいいマークが目印のカンタス航空ですね。
羽田-シドニー、成田-ブリスベン/メルボルン間は毎日運航し、関西-シドニー間は週4便運航しています。 なんと、2019年12月19日より2020年3月28日の間、札幌(新千歳)-シドニー間に、週3便の季節運航も行います。オージーの方はよく北海道に来てウィンタースポーツをされますし、逆にオーストラリアは夏なので真冬の道民にとっては嬉しいですよね。
オーストラリア到着🇦🇺
旅に出るときって飛行機は1人なことが多いから空港で待ち合わせって楽しいな。
日本でたとこやのに機内食で珍しさから寿司を選んじゃうぐらいにはテンションあがってます。 #こんなオーストラリアあったんだ #qantas #カンタス航空 pic.twitter.com/CFzGLncHJy
— シャンディ |サブスクで生きていく (@Shandy_Life) July 5, 2019
機内サービスも非常に充実しています。時間帯に合わせた食事と複数回の軽食が付いてきました。普段よく食べる方の僕でも満足の食事量でした。
座席のスクリーンもマーベルの映画を始め、数多くのコンテンツがあり飽きること無く搭乗できました。10時間弱と長めのフライトでしたが、とても快適に過ごせました。
マレー川沿いの旅で、新しい刺激を。
今回はマレー川沿いをバンで旅しました。ビーチを訪れる普通の旅ではなくちょっと冒険をしてみたい、オーストラリアという国をもっと知って理解を深めたい、そんな方におすすめの旅のスタイルをまとめてみました。
普段の旅では行かないようなマレー川沿いのノスタルジックな街は、オーストラリアのスローライフを感じさせ、心が穏やかになります。
オーストラリアの新しい魅力を知りたい旅人におすすめの旅先です。みなさんも是非 普段と違う旅を体験してみてください。