ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。

みなさんは、元気が足りないとき、物事がうまくいかないとき、運気を変えたいとき、何をしますか?神社やお寺、あるいはパワースポットと呼ばれる場所へ足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。

八百万の神々が棲む島国・日本には、数え切れないほどのパワースポットが存在しますよね。琉球王国・沖縄にもまた、本土とは少し異なるパワースポット、「御嶽(うたき)」と呼ばれる聖地などがたくさん存在します。

今回は、その中でも知る人ぞ知る琉球のパワースポットをご紹介します。

琉球に息づく聖なる場所・御嶽(うたき)とは

斎場御嶽(沖縄本島)Photo by © 沖縄観光コンベンションビューロー

森羅万象、あらゆる自然には神が宿り、八百万の神として畏れ敬う日本の神道。

沖縄、もといかつての琉球王国の人々もまた、古くから琉球神話に基づく自然崇拝かつ祖先を敬う独自の琉球神道を築き、その神々がおわす神聖な場であり、また祭祀を司る場所を「御嶽(うたき)」と呼んで親しんでいます。

斎場御嶽(沖縄本島)Photo by © 沖縄観光コンベンションビューロー

御嶽は八重山諸島含め沖縄全土に点在しますが、その最高位とされるのが、沖縄本島南部に位置する「斎場御嶽(せーふぁうたき)」です。

斎場御嶽は、琉球王国開闢(かいびゃく、天地の開け始め、国の始まりの意味)の神アマミキヨによって作られた7つの御嶽のうちの一つで、沖縄最強と誉れ高いパワースポットです。

久高島(沖縄)上空写真Photo by © 沖縄観光コンベンションビューロー

その斎場御嶽の東の海上に浮かぶのが「神の島」と呼ばれる「久高島(くだかじま)」。理想郷ニライカナイへと続く、琉球はじまりの地として知られる聖なる島です。

今回ご紹介する沖縄のパワースポットは、その久高島とレイライン(パワースポットが一直線上に並んでいること)を結ぶ、知る人ぞ知る場所です。

琉球の神が最初に降臨した地~伊計島の「セーナナー御嶽」

セーナナー御嶽入口(伊計島)Photo by Mayumi
沖縄本島中部、うるま市勝連半島北東部に浮かぶ、人口240人弱の小さな島「伊計島(いけいじま)」。県外の観光客にとってはあまり馴染みがない島かもしれません。

その伊計島南東部に位置するのが、知る人ぞ知るパワースポット、「セーナナー御嶽」です。

海に面した閑静な住宅地の一角にひっそりたたずむ御嶽の入口。
鳥居の先には「金刀比羅大神、恵比須大神、大國大主神」と書かれた祠が祀られ、辺りは鬱蒼と生い茂る森に包まれています。

御先神様ご降臨の地(伊計島)Photo by Mayumi
海へと続く道の途中に置かれているのは、「御先神様御降臨の聖地」と刻まれた石碑。

言い伝えでは、ここは伊計島に人が最初に暮らした聖地であり、また「御先(うさち)」、すなわち神代の昔、神様が降臨した最初の場所とされています。そして一説では、琉球の神はここから久高島に渡ったとも伝えられているのです。

セーナナー御嶽の鏡(伊計島)Photo by Mayumi
セーナナー御嶽の森に一歩足を踏み入れた瞬間、空気がピンと張り詰めたような、ふしぎな感覚にとらわれます。

そして森を抜けた先にある海岸の一角には、岩にはめ込まれた円い鏡の姿が、ただならぬ存在感で空を見上げています。

ちなみに、御嶽を訪れた際に心地よい気分になれたら神様に受け入れられている証拠、反対に気分が悪くなったら歓迎されていないので立ち去った方がよい、といわれているそうですよ。

地面の文字(セーナナー御嶽・伊計島)Photo by Mayumi

セーナナー御嶽の入口へ続く小径には、こんな文字が刻まれていました。人々の厚い信仰心が伺える一コマ。御神域に入るときは、くれぐれも「神の領域に入らせていただくという」という謙虚な心を忘れずに!

■詳細情報
・名称:セーナナー御嶽
・住所:沖縄県うるま市与那城伊計
・地図:
・アクセス:那覇市内から車で約1時間20分、路線バスでは約3時間

宮城島のパワースポット「三天御座」と「龍神風道」

果報バンタ(宮城島)Photo by Mayumi
伊計島の南に浮かぶ宮城島(みやぎじま)。
この島は近年、この絶景ビューが広がる「果報バンタ(かふうばんた)」で注目を集めています。

果報バンタとは「幸せ岬」を意味する沖縄ことば。このエメラルドグリーンの海の美しさもさることながら、眼下に見える「ぬちの浜」では満月の夜にウミガメが産卵に訪れるそう。この地は「ぬちうなー(命御庭)」と呼ばれています。

これだけでもご利益がありそうですが、実は果報バンタの近くには、さらに2つのパワースポットが存在するのです。

龍神風道(宮城島)Photo by Mayumi
そのひとつが、果報バンタを背にした茂みの一角にある「龍神風道(りゅうじんふうどう)」。

「龍神風道」と刻まれた石碑の背後には、海に向かって茂みが二手に開かれ、海風の通り道となっています。

ぬちうなーは、久高島と伊計島、さらに琉球の神アマミキヨとシルミチューが住んでいたとされる浜比嘉島(はまひがじま)を結ぶ一本のレイライン上に位置しています。それによってより強力な海の神・龍宮神のエネルギーが、この龍神風道を通じてこの地に流れ込むとされています。

心身に健康不安のある方、元気になりたい方、病み上がりの方、新しい何かに挑戦したい方、人生をパワーアップしたい方などにご利益があるそうですよ!

三天御座(宮城島)Photo by Mayumi
もう一つが「三天御座(ミティンウザ)」。果報バンタを展望する小高い丘「はなり獄(だき)」の一角に存在する、とても小さな鍾乳洞です。

三天御座は、天、地、海(龍宮神)を司る3つの神(三天)が集まる場所とされ、また龍神風道から流れ込む膨大なエネルギーを受け止める受け皿として、ぬちうなーの聖地の中心とみなされています。

企業のトップ、組織のリーダー、物事のまとめ役、あるいは一家の大黒柱、家庭を守る母など、何かの「要」として判断を迫られる重要なポジションにいる方にご利益があるそう。もちろん、それ以外の方も豊かな人生を過ごせるパワーが授かれるそうですよ。

ぬちまーす製塩工場(宮城島)Photo by Mayumi
果報バンタの展望台に隣接しているのは、「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」。

ここでは、工場の様子や塩の雪景色を無料ガイド付きで見学できるほか、ぬちまーすの塩を使った食品から化粧品まで幅広い塩製品を取り扱うお土産物ショップ、塩と沖縄の食材にこだわったオリジナルメニューが特徴の海の見えるカフェも楽しめます。

■詳細情報
・名称:ぬちまーす観光製塩ファクトリー
・住所:沖縄県うるま市与那城宮城2768
・地図:
・アクセス:那覇市内から車で約1時間10分、バスでは約3時間
・営業時間:9:00~17:30
・年中無休
・電話番号:098-923-0390
・入場無料
・公式サイトURL:https://nuchima-su.business.site/
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かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

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