横須賀湾岸を一望できる展望広場
Photo by Mayumi
大トンネルを抜け、砲台跡を経てたどり着くのが、標高40mの島の頂にある「展望広場」です。
開けた広場からは正面に米軍横須賀基地、左手に横須賀市街、右手に八景島などの横浜方面が一望できます。空気が澄んでいれば富士山が見えることも。
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展望広場入口にひっそりたたずむ旧海軍の「防空指揮所」も見逃せません。
いわゆる敵襲にそなえた防空管制塔の役割ですが、こちらは昭和世代には懐かしい、初代『仮面ライダー』の悪役・ショッカーの秘密基地として撮影に使われたことでも知られています。
なお、猿島は仮面ライダーのほか、TVドラマや映画にもたびたび使用されているため、もしかすると見覚えのある景色が現れるかもしれませんね。
豊かな自然も見どころ
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要塞化される以前は、横須賀の春日大社が祀られていたとされる猿島。地元民は本土に設けた遥拝所を通じて参拝していました。
やがて軍の管理下に置かれ、さらに人間の立ち入りが制限されたことで、タブノキやスダジイなどの原生林、野鳥や昆虫、魚介類など多種多様な生態系が守られ、現在に受け継がれたとされています。
画像は、猿島最大といわれるカラスザンショウの木。何だかあふれる生命力を感じさせる大木です。
ぜひ島内探検では歴史に思いを馳せつつ、自然の息吹・生命力も感じてみてください。
猿島のアクティビティを満喫しよう
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猿島では、島内探検のほか、「砂鉄の浜」と呼ばれる小さなビーチでBBQや海水浴、釣りなどが楽しめます。
※海水浴は7月上旬から8月末までの夏季遊泳期間のみ
BBQコンロや折り畳みテーブル、パラソルやビーチチェアなどといったBBQに必要な機材や、釣り道具、エサなどはすべて島内でレンタル可能です。食材を持参するだけでいいのでとってもお手軽ですね。
※BBQコンロやガスコンロ、花火などの火気の持込は厳禁
海水浴の場合は、夏季遊泳期間に限り、浮き輪のレンタルが行われています。また、シュノーケル希望者はギアを自前で用意しましょう。
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島には、テイクアウト専門の「オーシャンズキッチン」が営業しています。
おなじみの横須賀カレーから地元食材を使ったお弁当類、唐揚げ、フライドポテト、チュロスといった軽食系、横須賀ビールやハイボール、サワー系のアルコールからソフトドリンクまで取り扱っています。
もちろん、お弁当などを持参して、パラソルが立ち並ぶボードデッキや管理棟の「多目的ホール」、ビーチ、展望広場でもピクニック気分が味わえますよ。
・名称:Oceans Kitchen(オーシャンズ・キッチン)
・住所:神奈川県横須賀市猿島
・地図:
・営業時間:10:30~16:00(3/1~10/31)/10:30~15:00(11/1~2/28)
・アクセス:京急線横須賀中央駅から三笠ターミナル(猿島ビジターセンター)まで徒歩約15分、港からフェリーで約10分
・猿島公式サイト:https://sarushima.jp/food/kitchen/
猿島へのアクセス
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三笠フェリーターミナルは、最寄り駅・京急横須賀中央駅から徒歩15分のところにあります。チケットは当日券のみのため、ターミナル内のチケット売り場で乗船券を購入しましょう。
フェリーの運航は悪天候などによる欠航以外は、原則年中無休。当日の運航状況やスケジュールは公式HPでご確認ください。
ちなみに、猿島航路は9時始発で1時間に1便、1日計8便(冬場は7便)のみの運航のため、訪問は計画的に。
また、混雑は朝から続き、昼過ぎまで続くことが多いようです。混雑を避けたい方は、比較的空いている午後発の便をおすすめします。
猿島に来たら三笠公園も!ぜひ横須賀さんぽも楽しもう
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三笠フェリーターミナルのある三笠公園は、かの旧海軍司令官・東郷平八郎像のほか、日露戦争で活躍した「記念艦 三笠」が保存展示されています。
「戦艦 三笠」といえば、日本海海戦における歴史的勝利を収め、歴史に名を刻んだ名艦。現在の三笠は復元されたものですが、世界三大記念艦にも数えられています。戦艦に詳しくなくても、その洗練された雄姿は圧巻です。入場料大人600円で自由に内部を見学できるのも魅力です。
こうした横須賀ならでは体験もセットで楽しめる猿島。『天空の城ラピュタ』にも通じる争いのむなしさや幸せのかたちに思いを寄せながら、ぜひ横須賀さんぽを楽しんでみてはいかがですか?
・名称:猿島(さるしま)
・住所:神奈川県横須賀市猿島
・地図:
・アクセス:京急線横須賀中央駅から三笠ターミナル(猿島ビジターセンター)まで徒歩約15分、港からフェリーで約10分
・猿島公式サイト:https://sarushima.jp/