特にアツい!セビーリャのセマナ・サンタを体験
セマナ・サンタ初日、筆者は友人と会うために家を出発しました。この日はパソを見に行くという予定はないので、街の中心部から離れたところを通って待ち合わせ場所に向かっていました。しかし!
思いもよらず、少し中心から離れたマリア・ルイサ公園付近で、パソに出くわしてしまいました。この日は幸いにもピークではなかったので、少し行列が途切れたところを横切って道を渡ることができました。それでも20分程度時間をロス。
これが「セマナ・サンタか……!」と心に思いとどめながら、この日は退散。
後日、最も有名なパソが出る木曜日の深夜に市内中心部へ行きました。通常は午後にパソが出るのですが、木曜日だけは特別に深夜に教会を出発し、夜中に街を回っています。
Madrugá(マダルガ)と呼ばれる有名なものを少しだけ見て帰ればいいや〜なんて思っていましたが、考えが甘かったです。
その時間に近くを通る予定だったEl Silencio (エル・シレンシオ)のパソを見ようと決め、人の流れに沿って教会へ向かい、近くで待機。予定時刻が近づくにつれ、だんだん人が増え、賑やかになってきました。
時刻になるといきなりみんなが静まり返る。「シーッ!」と言われて周りを見てみると、ようやくEl Silencio(エル・シレンシオ)のパソが出てきました。筆者は身長が低いので、必死に背伸びをして少し眺めて、雰囲気を味わって満足しました。もう夜中2時を過ぎてるし、いざ帰ろうと思いました。
しかし!
身動きが取れない……他の人達はみんなパソについていくから、流れに乗るしかないし、やっと人混みから脱出できたと思ったら、路地は封鎖されていて出口がない。だから、人混みの方に戻るしかない。こんなことの繰り返しでした。
ようやく自宅にたどり着いたのが、朝の3時半。とても長い夜でした。
後日は日中のパソを見に行き、その後バス停に行く予定があったのですが、道が通れない。通常の3倍の時間の余裕を持って出発したのにもかかわらず、予定時刻に10分遅れました。
こんな感じでセマナ・サンタ期間中は本当に道が通れません。
一度は体験したいセマナ・サンタの対策
なんといっても大変なセマナ・サンタですが、乗り越える方法はもちろんあります。
まず、パソの時間帯とルートを把握すること。売店においてあるパンフレットや、セマナ・サンタ専用のアプリでも確認することができます。また、グーグルマップでもどの道が封鎖されているかは確認できるので、事前にルートを検討しておくと便利でしょう。
そして焦らず、時間と心に余裕を持って見に行く。セマナ・サンタは一生に一度は見てみたいものですが、見に行くのには覚悟が必要だと思います。神聖な行事を見に行くんだという心構えを忘れないでおきましょう。
最後に最も大切なことです。それはセマナ・サンタの名物お菓子「トリーハ」を食べること。
トリーハは、スペイン版のフレンチトーストのようなものです。とっても美味しいですが、激甘なので、ぜひコーヒーも同時に注文してください。お腹が満たされれば、人混みの疲れも癒やされます。
まとめ
All Photos by Risa
セビーリャのセマナ・サンタは、他のスペインの都市と比較しても格別の荘厳さと盛り上がりがあります。言葉では表現できないような、神聖で、重厚な雰囲気に包まれます。
写真を撮っている間の荷物の管理には注意してください。
とても独特な行事で、スペインのイメージとは少し違った雰囲気を味わえる経験だと思います。ひと味違ったイースターを味わって、異文化に触れるのはいかがですか?