ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

セルビアの物価

photo by hiroshi nitta

クロアチアやスロベニアと比べると、セルビアの物価は安いです。ベオグラード中心部にあるホテルに泊まりましたが、個室は1泊3,700円ほど。また、レストランはメインを頼んでも1,000円台で済みます。

ところで、セルビアは計算が苦手な方におすすめしたい国でもあります。セルビアの通貨、セルビアディナールは1ディナール=1.1円(2018年4月)なので、日本円と同じような感覚でお金が使えます。

ただし、ユーロやクロアチア、ボスニアの通貨は使えないのでご注意ください。

 

セルビアの美味しかった料理や食べ物

photo by hiroshi nitta

いろいろ食べましたが、やはりセルビアの定番料理「チェバブチチ」が一番おいしかったです。チェバブチチはひき肉を棒状にハンバーグにした料理。

スパイスが効いており、ワインにマッチします。チェバブチチはクロアチアやボスニアでも食べられますが、セルビアのチェバブチチが一番おしいような気がします。

ベオグラードでセルビア料理を食べるならレストラン「ミカン」がおすすめ。おいしいセルビア料理が食べられることはもちろん、スタッフがとてもやさしいです。また「ミカン」はホテルも経営しています。

 

セルビアのエンターテイメントやアクティビティ

photo by hiroshi nitta

私は行けませんでしたが、ノヴィ・サドでは毎年7月にEXITフェスティバルが開催されます。これは15万人ほどが訪れる大規模な音楽フェスです。

音楽が好きな方は7月にセルビアを訪れることをおすすめします。

 

セルビアのナイトライフ

宿のオーナーにベオグラードの盛り場について聞きました。すると、共和国広場から北東にあるSkadarska通り(スカダルリヤ地区)がいい、とのこと。

行ってみると、多くのレストランやカフェがたくさんあり、華やいた雰囲気でした。1人ですと、少し浮くかもしれません。夜、遊びたい方はスカダルリヤ地区にある宿を選ぶといいでしょう。

 

セルビアのお土産

photo by hiroshi nitta

セルビアNo.1のお土産は「Tito’s Cookbook」という本です。この本はチトーのお墓にある売店で買えます。内容は各国の指導者や要人と会った際に出た料理が紹介されています。レシピもあるので、チャレンジしてはいかがでしょうか。

さて、「Tito’s Cookbook」のすごいところは旧ユーゴ諸国に住む40代以上の方と友達になれることです。本をセルビア、ボスニア、クロアチア、モンテネグロで現地の人に見せましたが、みんな大喜び!チトーをネタにして話が弾みました。

写真が多いので、英語がわからなくても十分に楽しめる魔法の本です。

 

セルビアのビザ

photo by hiroshi nitta

90日以内の滞在であればビザは不要です。

 

セルビアの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)

首都:ベオグラード
通貨:セルビア・ディナール
言語:セルビア語
面積:88,509k㎡
人口:700万人
宗教:東方正教85%、ローマカソリック教5.5%、イスラム教3.2%
時間帯:日本より8時間遅れ
気候:穏やかな大陸型気候

 

セルビアへの行き方(日本から行った場合)

日本からの直行便はないので、ヨーロッパの主要都市経由で乗り換えとなります。乗り継ぎ時間を含めて、約16時間。

 

セルビアの主要都市

ベオグラード

photo by George M. Groutas

セルビアの首都であるベオグラードは、人口約170万人の都市。ドナウ川とサバ川の合流時点に位置しており、「中央ヨーロッパの玄関」とも言われています。

ベオグラード要塞やセルビア国立博物館など歴史的な建造物や建築が残っているほか、大戦争島は野鳥の楽園として手つかずの野生動物が生息しており、自然保護地区として保護されています。

 

ノヴィ・サド

photo by Dennis Jarvis

人口約30万人の、ヴォイヴォディナ自治州の州都。オーストリア・ハンガリー帝国時代にペトロヴァラディン要塞が築かれ、ノヴィ・サドには要塞で働く職人たちが暮らしていました。

また観光客は増加しており、イベントやフェスティバルの街としても有名。毎年7月に行われるEXITフェスティバルや、ノヴィ・サド・フェアなどには多くの人が訪れます。

 

セルビアにある有名な世界遺産

ガムジグラード‐ロムリアーナ、ガレリウスの宮殿

ガムジグラード‐ロムリアーナ、ガレリウスの宮殿

photo by Institute for the Study of the Ancient World

セルビア東部に位置する村、ガムジグラードの近郊に、古代ローマ皇帝ガレリウスが埋葬された宮殿ロムリアーナがあります。

この宮殿は3世紀から4世紀にかけて建設され、7世紀のはじめにスラブ人やアヴァール人によって破壊されました。城壁と塔に囲まれた宮殿の内部の床面はモザイクで装飾されています。このエリアには浴場や寺院の跡なども残っています。

 

ストゥデニツァ修道院

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photo by shutterstock

ストゥデニツァ修道院

photo by Geri

中世セルビアの修道院の中では最も重要なものとされており、セルビア人の芸術の中心地となっています。1183年から1196年にかけて建設され、そこから今日に至るまで修道院としての役割を果たし続けています。

修道院の敷地内には1314年に建設された「王様の教会」があり、内部に美しいフレスコ画を見ることができます。

 

 

最後に一言

セルビアはとにかくおもしろい国。特に雑多な雰囲気を持つベオグラードは多くの旅人を魅了するでしょう。ぜひ、クロアチアやスロベニアとはまた違ったバルカン半島のスピリットに接してくださいね。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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