ライター

オーストラリアワーキングホリデー2年(パース/ゴールドコースト)|中央ヨーロッパロードトリップ|宮古島リゾートバイト|北半球地球一周の船旅|など気の向くままに住所不特定生活を約6年間続ける。現在はスイスフランス語圏在住。 好きなことで自分を囲み続ける人生を日々追求中☀️

「弾丸旅」と聞くと、観光地を駆け足で巡るハードな旅を思い浮かべる人も多いかもしれません。でも、旅は必ずしも遠くへ行ったり、綿密な計画を立てたりしなくても成立します。

大切なのは、距離よりも心が“旅モード”に切り替わること。近場でも、少しの工夫と自由な気持ちさえあれば、短時間でしっかり非日常を味わえるのです。

今回は、スイスの自宅から車で約1時間40分。エッシネン湖周辺で体験した弾丸ハイキングを例に、気軽だけど満足度の高い旅の楽しみ方を紹介します。

車で1時間40分。心が切り替わる「旅のスイッチ」


朝、いつもより少しだけ早く家を出る。いつもは通らない道中で見かける牧草地や丘陵、近づいてくる山の景色……。

普段なら見過ごしてしまうような風景も、「今日は旅だ」と意識するだけで、不思議と目に留まるようになります。

1時間40分という距離は、日帰りにはちょうどいい近さ。それでも、目的地に着いて車を降りた瞬間、空気や音、景色の違いに包まれて、心はすっかり旅モードに切り替わっていました。

弾丸旅に必要なのは、移動距離の長さではありません。日常から一歩外へ出たと感じる、その瞬間なのだと思います。

エッシネン湖周辺ハイキングの魅力

ハイキングコース入り口
今回の目的地はスイス・ベルン州にあるエッシネン湖周辺。

森や小径に囲まれたハイキングコースは、距離や時間を気にせず自由に歩くことができます。歩くたびに異なる景色が現れ、「今日はどこまで行こうか」と考えられるのも、弾丸旅ならではの楽しみ。

エッシネン湖は、静かな森の中に広がる透明度の高い湖。湖岸には野鳥が訪れ、季節や天候によって湖面の表情も変わります。

エッシネン湖
そんな湖沿いのハイキングコースでは、自然を全身で感じながら歩くことはもちろん、短時間の滞在でも、透明な水と豊かな自然に触れるだけで、非日常の時間を体験できるのが魅力です。

エッシネン湖周辺にはいくつかのコースがあるので、事前に計画しても、気分に任せる場合も、どちらでも楽しめるハイキングです。

ハイキング×弾丸旅がちょうどいい理由


ハイキングのいいところは、身体を動かすことで内側からリフレッシュできること。

足元の感触、肌に当たる風、少し上がる息。

自然の中で歩いていると、頭の中がだんだんシンプルになっていくのがわかります。

特別な観光地を巡らなくても、「歩く → 立ち止まる → また歩く」それだけで、心と体が整っていく感覚がありました。

弾丸旅でも、この“感覚の濃度”があれば、旅の満足度は十分。視界いっぱいに広がる景色を味わい、全身で感じながら過ごす時間は、長い旅にも負けない記憶を残してくれます。

木陰でサンドイッチを食べる、何もしない時間

この景色を目の前にランチ
お昼は、持参したサンドイッチを木陰で。

食べているものは決して豪華でも特別なものでもないのに、景色を目の前にして食べる時間は贅沢で、よりいっそう美味しく感じられるものです。

また、体をほどよく動かしたあとの「何もしない時間」は、こんなに心地いいんだと気づかされます。

弾丸旅だからこそ、あえて余白をつくる。「動」と「静」のメリハリがあることで、旅の記憶はぐっと深くなる気がします。

湖沿いで過ごす家族

弾丸旅は、距離よりも心の旅


家から1時間40分の近場ハイキングでも、非日常感は十分に味わえます。重要なのは、距離や計画ではなく、心を旅モードに切り替えること。

いつもより少しだけ早起きして、行ったことのない方向へ出向き、気分に任せて歩いたら、木陰でサンドイッチを食べながら今目の前にある景色を堪能する。

こんなほんのちょっとした工夫で日常とは違う時間を過ごせることに気づくと、週末の楽しみ方がぐっと広がります。

旅は、遠くへ行く人だけのものじゃありません。距離が短くても、感じ取るものが多ければ旅は濃くなる。

思っているより、旅はずっと近くにあります。

「今の自分にちょうどいい距離」で外へ出てみる。

その選択が、旅をもっと身近なものにしてくれるはずです。

All photos by Saeno

ライター

オーストラリアワーキングホリデー2年(パース/ゴールドコースト)|中央ヨーロッパロードトリップ|宮古島リゾートバイト|北半球地球一周の船旅|など気の向くままに住所不特定生活を約6年間続ける。現在はスイスフランス語圏在住。 好きなことで自分を囲み続ける人生を日々追求中☀️

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