カッパドキア
ライター

2024年4月から憧れの世界一周へ。言葉と考古学と旅が好き。旅を通して見えてきた世界の冷たさと温かさ。騙されたり、助けられたり、日々様々な出来事が起こっています。世界の良いところも悪いところも受け止めながら、今日も世界を旅しています。

こんにちは。TABIPPO CARAVANメンバーのゆいかなです。

私は、現在世界一周しています。世界一周と聞くと「楽しそう」という印象を持たれるかもしれません。しかし、私の旅はトラブルばかり。じつを言うと「楽しい!」と思う時間より「大変だ……」と思う時間のほうが多いです。

それでも、私は旅をやめられません。それは、旅を通して得られる「できることが増えた!」「強くなった!」という感覚によって、自分に自信を持てるようになるからです。

今回は、私にとって初めての旅である受験旅行と現在の世界一周のエピソードを交えて、私が旅をやめられない理由についてご紹介します。

初めての一人旅は受験旅行

鹿児島中央駅
私にとって人生で初めての旅は、18歳で経験した受験旅行です。これまで家族旅行や修学旅行の経験はありましたが、一人旅はこの受験旅行が初めてでした。

私は「旅」というものに「挑戦」の意味合いを感じます。そのため、これまでの誰かについていけば良い状態ではない、一人で何もかもこなさなければならない状態のこの受験旅行を初めて「旅」と認識しました。初めての一人旅は、不安でいっぱいでした。

一人旅ではありましたが、ホテルや新幹線の予約は父がしてくれました。そのため、私は当日に旅程をこなすだけ。新幹線に乗って、鹿児島から広島へ行き、受験関連の用事を済ませて鹿児島に帰宅するだけでした。

今となっては、何ということのない行程ですが、当時は初めての一人旅にドキドキ。受験と同等の不安を旅にも感じていました。受験直前の追い込み時期にもかかわらず、念入りに旅程を調べ、当日の流れを何度もイメージトレーニングしていたことを覚えています。

無事に2泊3日の旅程を終え、鹿児島の家に着いたときには、クタクタになっていました。でも、疲れとともに、初めての一人旅を成し遂げられたことへの自信も感じていました。

この一人旅から約半年後、私は緊張することなく一人で新幹線に乗っていました。この頃には、受験旅行以外にも何度か一人旅を経験しており「一人旅」であることに、さほど挑戦しているような感覚を持つことはなくなっていました。

移動手段くらいの感覚で、当然のように新幹線に乗り、ぼーっと車窓から景色を眺めているとき、ふと半年前は不安でいっぱいだった新幹線移動を難なくこなせている自分に気づきました。

「恐れずに新幹線に乗れるようになってる!成長したんだ!」

このように感じたとき、私は旅を通して成長する喜びを知りました。様々なことに挑戦し成長していける「旅」の魅力に取りつかれた瞬間です。

世界一周は挑戦の連続

釜山港
世界一周は挑戦の連続です。出発前も、出発後も大小様々なことに挑戦してきました。特に海外経験が少ない私にとって海外は未知の世界。最初の1か月は、あらゆることが「初めて」で毎日何かしら新しいことに挑戦していました。

参考に世界一周1日目の「挑戦」についてご紹介します。

私は大阪港から釜山港まで船で国境を越えました。久々の入国審査は、何を聞かれるのか、ちゃんと受け答えできるか、空路での国境越えと違いはあるのか、不安でいっぱい。前に並び入国審査を受けている人たちを観察しながら、緊張した面持ちで列に並んでいました。

無事、入国できてほっとしたのも束の間、次は初めての海外SIMカード使用と、初めての海外キャッシングに挑む必要があります。

まずはSIMカード。カード挿入口の開け方がいまいち分からずピンが折れてしまい、他の人に開けてもらいました。

キャッシングもATMにエラーが表示されて上手くいきません。インターネットでキャッシングが上手くいかない原因を調べつつ、何台も何台もATMを変えながら、なんとか少額の韓国ウォンを入手しました。

その後、初めて使用した宿の予約アプリagodaで予約したホテルにドキドキしながらチェックイン。1日目を終えたときは、あまりにも物事が上手く進まなかったため「今後の世界一周は大丈夫だろうか……」と心配になりました。

月日は巡り、私が世界一周を始めてから約半年が経ちました。この半年間、たくさんのことに挑戦し、たくさんの失敗を重ねてきました。世界一周中断に追い込まれるような危機的な状況に陥ったこともあります。それでも、誰かに助けてもらったり、試行錯誤してより良い方法を見つけたり、レベルアップしながらなんとか今日まで旅を続けています。

韓国で苦戦していたSIMカードの挿入は、今では戸惑うことはありません。SIMカードに関して言えば、現在は「いかに安くSIMカードを購入するか」が課題となっています。

韓国以降、いくつかのeSIMアプリを試してみたり、SIMカードの購入場所を空港から街の売店に変えてみたりしました。eSIMを使ってみる、SIMなしで街まで行ってみる、というのも初めて取り組んだ時は私にとっては挑戦となります。

小さな挑戦の積み重ねが、今のレベルアップした「いかに安くSIMカードを購入するか」という課題に繋がっています。

以前はできなかったことができるようになったこと、次のステップを目指せること、理想の自分に近づけたこと。これらに喜びを感じながら、今日も旅をしています。

成長を実感できるから旅が好き

カッパドキア
私は、旅をやめられません。旅をすることで、昨日より強くなった自分、成長した自分に出会えるからです。

さらに、長期的な目で見ると、以前できなかったことを難なくこなし、新たな目標に向かって挑戦している自分にも出会えます。

鹿児島から広島へ行くだけの受験旅行から始まった私の旅は、今では世界一周するまでにレベルアップしました。それでも、理想の旅にはまだ遠いです。できることが増える喜びを味わいながら、私はこれからも旅を続けます。

All photos by yuikana

ライター

2024年4月から憧れの世界一周へ。言葉と考古学と旅が好き。旅を通して見えてきた世界の冷たさと温かさ。騙されたり、助けられたり、日々様々な出来事が起こっています。世界の良いところも悪いところも受け止めながら、今日も世界を旅しています。

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