ライター

福島県出身で1990年生まれ。70カ国以上を旅するほどの旅好き。コロナ禍では国内を巡り、世界遺産検定マイスターに合格しNPO法人世界遺産アカデミー認定講師に就任。IT系広告代理店で広告運用コンサルタントとして働きながら、小笠原諸島のアンバサダーとしての活動も行う。

海外を旅していると一番大事なものと言われているのが「命」。

次に大事なのは「パスポート」と言われています。

命は、どんなに貴重な体験や高額な旅でも、命あっての旅だからです。海外では、交通事情・治安・衛生環境・気候・食文化などが日本と大きく異なるため、安全意識がもっとも重要とされます。

セーシェルからの帰国便では大雨の後に虹が見送ってくれた
海外で自分を証明する唯一の公的身分証なのがパスポート。海外ではパスポートがないと、飛行機に乗れなかったり、出国・帰国ができなくなります。つまり、パスポートを失うと法的に存在できなくなるほどの重大事になるので、大事な物と言われています。

ではあなたが海外を旅するにあたって三番目に大事なものはなんでしょうか?

スマートフォンがあれば、旅はもっと自由になる

私は三番目に大事だと思っているのは「スマートフォン」です。

フィジーの離島にて。気候や景色が最高すぎた
インターネットが普及している昨今では、連絡手段として使ったり、観光スポットやレストランを探すときに検索をしたり、綺麗な風景を写真に収めたりとスマートフォンがあることで海外でも旅の幅が広がり、とても便利になりました。日常生活でも欠かせないものとなっており、同感の人は多いのではないでしょうか?

そんな中で、私が海外渡航の際によく使っているスマホアプリをご共有できればと思っています。

オフラインでも使える安心の地図アプリ「MAPS.ME」

MAPS.MEは事前にそのエリアをダウンロードしておけばオフラインでも使える地図アプリです。


海外ローミングや現地SIMが普及しているので常にネット環境にいれることが多くなっているものの、電波が通じない圏外のエリアや、地図アプリが重すぎて起動しないことがたまにあるため、必ず事前に渡航先エリアの地図をダウンロードして目的地にピンを指すようにしています。

エチオピアとケニアの国境近くの部族の村でもMAPS.MEは使えた
たとえオフラインだったとしても自分の居場所の確認ができ、目的地への道案内もしてくれるため旅するうえでの安心材料として活用しています。
※アプリのインストールだけではなく渡航する場所のマップのダウンロードも必須です

MAPS.ME
開発元:Convexity Holdings AG
無料(アプリ内課金あり)

iOS:ダウンロード
Android:ダウンロード

海外の買い物・両替に必携!「Currency」で瞬時にレート確認

現地での買い物や両替をするのに便利なのが「Currency」。


常に変動している外貨のレートや、両替のときに重宝するのがこのアプリです。ネットが通じていれば最新のレートが反映されるし、こちらもオフラインだったとしても使うことができます。

インドの世界遺産タージ・マハルにて
世界中の通貨が登録されているため、複数の国の通貨を設定できるのが魅力的です。例えば日本円をドルやユーロ、元に両替したときの金額も一目で見ることができるし、ドルをユーロに両替した場合(日本円以外を日本円以外の通貨に両替)の金額もすぐに確認することができます。複数国に訪れるときは特に重宝するアプリです。

Currency
開発元:Jeffrey Grossman
無料(アプリ内課金あり)

iOS:ダウンロード
Android:なし ※類似アプリはあり

言葉が通じなくても安心!「DeepL翻訳」で旅先の会話もスムーズ

言葉が通じなかったり、文字が読めないときに使えるのがこのDeepL


翻訳サイトは多数ありますが、これは昨今話題の生成AIが使われているため非常に正確で、言語の縛りもありません。日本語を打ち込んで、現地の言葉に翻訳することも可能ですし、現地の文字が読めなければ写真を撮って日本語への翻訳も可能です。

ネパールのカトマンズの街中にて
このコミュニケーションのしやすさはスマホのおかげで格段に向上したと感じます。ネット環境は必須ではありますが、生成AIのおかげでより翻訳が正確になり、どんな国でも直接コミュニケーションが取れて旅の幅が広がります。

DeepL翻訳
開発元:DeepL SE
無料(アプリ内課金あり)

iOS:ダウンロード
Android:ダウンロード

現地のタクシーより便利!配車アプリでスマート移動

配車アプリはエリアによっては必須のもの。治安面やその手頃さからです。


こちらもネット環境が必須ではあるものの、自分が今いる場所や行きたい場所がドライバーにすぐに伝わり、通常のタクシーよりも格安で移動することができます。登録しておけばクレジットカードで支払いも可能で、こんなに便利なアプリを使わない理由はないのではないでしょうか?

南アフリカのケープタウンにあるボ・カープ地区はカラフルな家が並ぶが治安面で配車アプリが必須だ
ただし国によって使えるものが変わってきます。アメリカなどはUberだし、東南アジアはGrab、中東系はCareemなど。日本のように、そもそも使えない等もあるので、事前にチェックするのを忘れないでください。

Uber – Request a ride
開発元:Uber Technologies, Inc.
無料

iOS:ダウンロード
Android:ダウンロード

旅人あるあるを可視化。「been」で世界地図を塗りつぶそう

次はどこに行こう?今まで何カ国訪れたのだろう?が見れるのがbeen


行きたい場所が増えていくのは、旅人あるあるではないでしょうか?

そんな訪れた国、行きたい国、住んだ国が管理できるのがこのアプリです。世界地図が塗りつぶされた状態で見ることができるため、一目で確認ができます。私が現状(2025年10月時点)訪れたことがあるのは78カ国。行きたい国は44カ国あり、いずれもどんどん増えていっています。

2025年10月時点で私が訪れた国々
そんな旅人あるあるが管理できるアプリなので、可視化させたい場合はぜひ活用してほしいです。

私が訪れたい国はまだまだ増えていっている

been
開発元:Apparata AB
無料(アプリ内課金あり)

iOS:ダウンロード
Android:なし ※類似アプリはあり

スマホが支える現代の旅。そして、あなたの三番目は?

以上のように、スマートフォンや技術が発展したおかげで、旅のスタイルは格段に変わりました。目的地の検索や現地での移動、言葉の壁の解消、そして思い出の記録まで。

かつては煩雑だったことが、今では指先ひとつで完結します。まさに、スマートフォンは旅の相棒とも言える存在です。だからこそ、私にとって三番目に大事なものは「スマートフォン」となっています。

ウガンダのオールドタクシーパーク。バス停などは比較的治安が悪いので安全意識はとくに注意だ
もっとも、旅のかたちは人の数だけあります。バックパックひとつで身軽に動く人もいれば、荷物よりも出会いを大切にする人もいます。誰にとっても「命」と「パスポート」は共通して欠かせないものですが、それ以外に何を大事にするかは、その人の旅の哲学そのものなのかもしれません。

機内からの夕日。何度見ても感動する景色
あなたにとって、旅を支えてくれる「三番目に大事なもの」は何ですか?それを思い浮かべたとき、きっとあなた自身の旅のスタイルが、少しだけ見えてくるのではないでしょうか。

All photos by Tamami Mizunoya

ライター

福島県出身で1990年生まれ。70カ国以上を旅するほどの旅好き。コロナ禍では国内を巡り、世界遺産検定マイスターに合格しNPO法人世界遺産アカデミー認定講師に就任。IT系広告代理店で広告運用コンサルタントとして働きながら、小笠原諸島のアンバサダーとしての活動も行う。

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