ライター

長野県出身。「見る前に跳べ」がモットー。自分にも相手にも心地よい環境をつくることが人生のテーマ。旅や人生の資本は「身体」と考え、ボディケアに携わる。自然の中で過ごす旅、自分の足で歩き回る旅が好き。日々感じたことを言葉に紡ぎながら、新しい働き方を模索中。

朝食を食べながら見る日の出

朝食を食べながら見る富士山
山の朝は早い。ほとんどの人が日の出の前に、お弁当を持って旅立っていく。

夕食の時は満席だった食堂も、5時半の朝食には私たち以外、数人しかいなかった。

朝焼け 赤岳頂上 八ヶ岳赤岳頂上山荘からの眺め。朝焼けで雲が赤く染まる
2日目の朝も好天。

朝食を食べながら見る朝焼けや雲海、色づく山々が本当に美しい━━なんて贅沢な時間なのだろう。

昨日、頑張って登ってきて本当によかったと感じる瞬間だった。

朝焼け 富士山 朝焼けに姿をあらわす富士山
今日は山を下るだけ、急ぐ旅でもないのでホットティー片手に刻々と変わる景色を堪能し、のんびりと出発準備を進める。

赤岳頂上山荘 売店赤岳頂上山荘の売店でホットティー片手にのんびり

■詳細情報
・名称:赤岳頂上山荘
・住所:〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里
・地図:
・電話番号:090-3072-2899
・料金:一泊二食付き/平日(日曜日から金曜日) 13,000円、休日(土曜日及び祝前日) 15,000円 ※要予約
・公式サイトURL:https://www.yatsu-honzawaonsen.com/akadake.html

【2日目】冬の気配を感じる風に吹かれながら下山

朝 富士山 ウロコ雲 八ヶ岳青空に広がるウロコ雲と富士山

冷たい風の中、出発

赤岳山頂 八ヶ岳八ヶ岳最高峰の赤岳山頂の祠
朝7時に山荘に別れを告げて、2日目の山歩きスタート。

風がビュービューと吹き、肌に知己刺さるように冷たい。山荘から歩いて3分の八ヶ岳最高峰「赤岳」の山頂で記念撮影したあとは、急な岩壁を下っていく。

霜柱 八ヶ岳地面に立つ霜柱
岩壁を下ったあとの地面には霜柱が立っていた。

レンズ雲、ウロコ雲が浮かぶ空と足元の植物たち

レンズ雲 八ヶ岳空に浮かぶレンズ雲
昨日より雲は多いが、展望は今日も最高。

天気がやや下り坂の予報なので、レンズ雲やウロコ雲など一定の条件下でないと見られない雲も見られて面白い。

横岳 硫黄岳 八ヶ岳阿弥陀岳に向かう道中。昨日歩いた硫黄岳、横岳の山々が見える
また足元には岩に張りつくように生えた植物たち。友人が高山植物に詳しいので、教えてもらいながら進むのも楽しい。

本当に山はひとそれぞれ、いろんな楽しみ方があるのがいいなと感じた。

イワヒゲ 高山植物岩に張りつくように生えている「イワヒゲ」

山頂で一瞬晴れた阿弥陀岳

硫黄岳 紅葉 八ヶ岳阿弥陀岳に登っている途中
下山途中で阿弥陀岳にも登頂。

登っているときは、雲で周りが真っ白になりかけていたけれど、山頂では再び太陽が!数年分の山運を使い果たしたのではないかと思うくらい、今年一天気に恵まれた登山だった。

阿弥陀岳頂上 展望 八ヶ岳阿弥陀岳から見る権現岳方面の山々
阿弥陀岳のあとは、ゆるやかな傾斜が続く御小屋尾根を進む。

先ほどまで見ていた麓の紅葉の一部になりながら、1300mの高低差を4時間で下山した。

御小屋尾根 八ヶ岳御小屋尾根の林道のすき間から見る景色

下山後の楽しみ

八ヶ岳 昼食 yatsugatake J&N美濃戸口にある「yatsugatake J&N」

美濃戸口にあるおしゃれカフェで昼食

八ヶ岳 ハンバーグ yatsugatake J&N「yatsugatake J&N」で食べた肉厚ハンバーグ
少し遅めのお昼を八ヶ岳山荘前にある「yatsugatake J&N」でいただく。

分厚いハンバーグが空腹の体に染みわたり、心も体も満たされる。美味しくご飯が食べられるって幸せだ。

■詳細情報
・名称:yatsugatake J&N
・住所:〒391-0011 長野県茅野市玉川11400−1418
・地図:
・営業時間:月~金 11:00~18:00(最終入店17:00)、土日 9:00~20:00(最終入店19:00)
・定休日:木曜日
・電話番号:0266−75−2289
・公式サイトURL:https://j-and-n.jp/

温泉で疲れを癒す

2日目はずっと下ってきたので、さすがに足がだるい。

体の疲れを癒すため、ご飯のあとは「尖石温泉 縄文の湯」で汗を流す。友人たちと湯舟で「今回の登山は最高だったね!」と盛り上がっていたら、同世代と思われる方に「どこに登ってきたんですか?」と尋ねられた。

彼女は紅葉で有名な北アルプスの涸沢に行ってきたらしい。思わぬところでも山話が盛り上がり、忘れられない思い出となった。

■詳細情報
・名称:尖石温泉 縄文の湯(とがりいしおんせん じょうもんのゆ)
・住所:〒391-0213 長野県茅野市豊平4734−7821
・地図:
・営業時間:午前9時~午後9時(最終受付 午後8時30分)
・定休日:木曜日
・電話番号:0266-71-6080
・料金:600円
・公式サイトURL:https://www.city.chino.lg.jp/soshiki/chiikifukushi/1356.html

スイーツで締める

ジェラート ジェラテリアピッコ「GELATERIA PICCO(ジェラテリア ピッコ)」の店先
甘いモノ好きな友人と、最後は「GELATERIA PICCO(ジェラテリア ピッコ)」のジェラートで締める。

閉店ギリギリに間に合い、味が5種類盛りの贅沢カップを注文。登山後も目一杯楽しんで、あたりはすっかり暗くなっていた。

ジェラート1番モリモリな5種類盛り「クインティプル」890円(税込)を注文。

■詳細情報
・名称:ジェラテリアピッコ蓼科本店
・住所:〒391-0211 長野県茅野市湖東7891−4
・地図:
・営業時間:10:00~18:00
・定休日:水曜日
・電話番号:0266-77-3233
・公式サイトURL:https://picco.co.jp/

最後に

登山のよさは「今ここにいること」を全身で感じられる点だと思う。

冷たい風や落ち葉を踏む音、ひんやりした空気を吸い込み、目の前に広がる景色をゆっくり楽しむ。そんな体験は、日常ではなかなか味わえない。

1泊2日でも、十分に達成感や感動を味わえるのが登山の魅力だ。

歩いて、見て、ただ感じる。

この小さな冒険にチャレンジしてみてはいかがだろうか。

ライター

長野県出身。「見る前に跳べ」がモットー。自分にも相手にも心地よい環境をつくることが人生のテーマ。旅や人生の資本は「身体」と考え、ボディケアに携わる。自然の中で過ごす旅、自分の足で歩き回る旅が好き。日々感じたことを言葉に紡ぎながら、新しい働き方を模索中。

RELATED

関連記事