タパスもスイーツも生ハムも!
photo by Yu Villegas
スペインといえば、美食大国としても知られています。ここアヤモンテは小さい街ながら、タパスや生ハム、スイーツまで、スペインの味を大いに楽しめるのも魅力。
写真は、メイン広場の近くにあった小さなケーキ屋さんにて。パステルブルーの可愛らしい外観に惹かれ、何気なく入ってみたのですが、ついついたくさんのスイーツを買ってしまいました。どれも甘さも大きさもちょうどよく、とても美味しかったです。
ここアヤモンテでは、どのお店の人もフレンドリーだったので、ぜひ片言でもスペイン語でのオーダーにチャレンジしてみることをおすすめします。みなさんめちゃくちゃ喜んでくれます!
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生ハム専門店も、何軒か見かけました。どのお店もなんとも大胆な売り方をしていました。絶対に食べきれないけど、ついつい買いたくなってしまいます。店内ではもちろんスライスの量り売りもしているので、ご安心を!
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こちらは地元の人たちで賑わうタパスバー。店の壁に貼られた日替わりタパスメニューから、通常のメニュー表に載っているタパスメニューも含めて、軽く数十種類もの豊富なタパスメニューから選ぶことができます。
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店員さんおすすめの日替わりパエリアや、チョリソー、キノコを使ったタパスなど、いろいろ頼みましたが、どれも素材の味が生かされていて、とても美味しかったです。
そして一緒に頼むのは、アンダルシア地方で1番飲まれているという、ご当地ビール「クルスカンポ」です!
アンダルシア州の州都であるセビリアに誕生して以来、多くのスペイン人の支持を受け、スペインを代表するビールブランドの一つです。
バルセロナなどの他の地域では、あまり見かけないクルスカンポですが、バレンシア地方のバルやレストランでビールを頼んだら必ずクルスカンポが出てくるといっても過言ではないくらい、地元の人たちに愛されているビールなんです。
ついでにポルトガル観光も
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アヤモンテから車でわずか15分で、お隣ポルトガルの「ヴィラ・レアル・デ・サントアントニオ(Vila Real de Sant Antonio)」 という港町に着きます。
アヤモンテに行く方は、ぜひついでに立ち寄ってみてください!
国境線にもなっているグアディアナ川にかかる橋を渡ると、もうそこはポルトガル。橋を渡った瞬間、標識もポルトガル語に変わり、スペインとはまた違った建築様式の建物が立ち並び、「違う国に来たんだなぁ」と実感させられます。
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ここ「ヴィラ・レアル・デ・サントアントニオ」は、人口2万人弱の小さな港町ですが、スペインとの国境沿いにあることから、人の往来も多く、街には多くのレストランやカフェ、お土産屋さんが立ち並んでいます。
この街は、1755年のリスボン地震の後に設立された、比較的新しい街。それ以前にも小さなコミュニティはあったものの、スペインとの国境線を守るには脆弱だったため、当時の王ヨーゼフ1世が、新しい街を作るよう命じました。スペインの攻撃に備えた街づくりはもちろん、国境沿いに最先端な街をつくることで、国事力をスペインに見せつけることが目的とも言われているんだとか。
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街沿いには砂浜が広がるリゾート地でもあり、ここの温暖な気候を求めて、国内外から年中観光客が訪れるそうです。(なんと年間平均300日も晴れの日があるんだとか!)
車がない方は、川を渡る小型フェリーでアヤモンテからポルトガル側に渡ることもできますし、歩いても30分ほどで着くので、時間のある方はぜひ、この可愛らしい街をチェックしてみてくださいね。
ここをスタートに、ポルトガル縦断旅行をするのもいいと思います。
・名称:Vila Real de Santo António
・地図:
・公式サイトURL:Site Autárquico de Vila Real de Santo António (cm-vrsa.pt)
太陽に輝く小さな街へ
私がロードトリップをしたのは、2020年はじめ。ちょうどコロナウイルスが大流行する前でした。観光業が主な産業である、アヤモンテとヴィラ・レアル・デ・サントアントニオも他の都市と同様、大打撃を受けていることは間違いないと思います。
コロナ後、また世界へ旅に出られる日が来たとき、ぜひこの2つの街へ足をのばしてみませんか。太陽に輝く街並みと、温かい笑顔の人たちが迎えてくれるはずです。