夜ごはん
ライター

愛知出身の、美術を学ぶ学生。愛知と関西の2拠点で大学生活しながら、韓国とオーストラリアに留学したりしました。現在はたまに場所を変えて、作品制作と読書に没頭します。旅先で大体寄るのは、カフェ、海、大聖堂、モスク。文化を感じる人や物事に元気をもらって生活しています。 乗り物酔いしません。

こんにちは!のんちゃんです。

私は一時期、授業があるときは大学付近でゲストハウスに泊まり、授業がないときは実家に帰るという二拠点生活をしていました。

今回の記事では、私がそのに拠点生活始めるきっかけとなった、いわば「二拠点生活事前練習旅行」の話をしたいと思います。その旅行で私が何を学んだのか、ぜひ見ていってください!

また、私と似たような経験がある人も、いま多拠点生活が気になっている人も、どうぞご覧ください!

そもそも大学生の二拠点生活って、どんな感じ?

私は大学生で二拠点生活を始めようとしていました。一カ所に定住しない、この生活スタイルは、当時インターネットで見つけたものでした。

今となっては、二拠点生活を含め、定住にこだわらない多様な生活のスタイルを持っている人たちをたくさん知っています。しかし、ゲストハウス生活を始める前、私の知人のなかでは、多拠点で生活をしている人はいなかったので、話を聞くことはできず、ネットの個人ブログなどから情報を集めていました。

ゲストハウスやホステルの暮らしとはどのようなものなのか、学生が拠点を複数持つ生活は実際どんなものになるのか……日々ネットでの検索を繰り返していましたが、検索の仕方も悪かったのか、あまり求めているような情報は見つかりませんでした。

そこで私は「ネットの情報に頼るより、実際に簡単に体験してみるのが一番いい!」「今が動き出すときかもしれない……!」と思い立ち、行動に移すことにしました。

移動むき出しの線路が印象的だった、奈良へ行く道中の電車
こうして決まったのが、奈良へのプチ旅行、いわゆる私の二拠点生活「第IPPO」でした!

緊張の奈良旅開始

ゲストハウス生活では、ローカルな移動手段も多くなるだろうと思い、奈良へ電車で向かいました。「二拠点生活を始める前のお試し」という視点を常に持って旅行したので、予想していた通り、体験しないとわからない気づきがいろいろとあったなと思います!

まず、チェックイン・チェックアウトの時間、更にチェックイン前の預け荷物が可能か、といったことを随時自分で管理・連絡しなければいけないこと、これが想像していたよりも日々気がかりなことでした。

観光もしましたが、日中の活動(特に観光する場合)はどのくらいで切り上げ、宿に帰ったら何をするなど、予算とスケジュールの兼ね合いのなかで常に動く必要があり、これは「非日常の旅」というより「暮らす旅」という表現が合うなと思いました。

奈良といえばな、修学旅行ぶりの五重の塔を見に行ったり、東大寺の前の人でにぎわう通りを歩いていくシカたちに会ったりしましたよ。

観光

観光だって目的の一つ、柿の葉寿司を求めて

少し余談にはなりますが、「二拠点生活の事前練習」という目的とは別に、私は旅の目的を一つ決めていきました。

「いいお店で柿の葉寿司を食べる!」です。

夜ごはん夜ごはんに、良いお店に行って食べることが出来ました。大人の味。
この旅を通して、「エリアを決めてのんびりする」+「目的地を一つ決めて区切りにする」を繰り返すことが、自分の旅のスケジュールの決め方になりました。

例えば、「ここらへんを歩いてめぐる」という大まかなエリアを決めて、その後「気になっているこのカフェで休む」というプチ目標を決める、といった感じです。区切りを設けることは、自分が旅のなかで出会うものにより集中できるようにするために、大事だと感じています。

また「観光地をできるだけたくさん巡る」「この地域ならではな”もの”を色々と体験する」といった旅行は、スケジュールやお金についての思考が頭の中を占領してしまうので、自分には向いていないこともこの旅行で気づきました。一方で、小さな目的があった方が、旅に出るためのフットワークが軽くなるという学びも。なので、今では少しの目標をもって旅に出かけることが多いかもしれないです。

旅の仕方は誰しも、少しずつ変わっていくのでしょう。自分に合うものをじわじわと見つけていければ、旅はずっと新しい自分を発見できるもの、そんな存在でいてくれるだろうと思っています。

二拠点生活がだんだんリアルに、いろんな発見!

さて、奈良で泊まった宿泊先で見つけた発見を、列挙してみようと思います。

・アメニティやドライヤー、タオルの有無など、ネットの事前情報を十分にチェックしてから、荷造りするべき(ホテルに期待できる設備は、ゲストハウスにはない可能性が高い)
・自分の許せる清潔度や騒音レベルを、把握しておく(宿選びの段階で、清潔度や騒音についての「十分な予想」と「自分が少し不快に思う環境かもしれないという覚悟」をする)
・最寄りの交通手段から歩く場合、キャリーケースで移動ができるかを考える
・宿泊施設の壁が分厚いとは限らない(私は宿泊施設の壁の厚さは建築基準があるのだろうと思っていました)
・お風呂やトイレ、キッチンの汚さをどう判断するか(一見汚れていても、こまめに管理の人に掃除されているかもしれない、逆に一見新しくてきれいでも、髪の毛やほこりがいっぱい、など)

覚えている限りでは、こういったことが印象的でした。

神々しさを感じた写真。奈良は独特の雰囲気持っていますね。
この奈良での宿泊から今までの間、数えきれないほどゲストハウスなどに宿泊してきましたが、初回で感じたことはその後に活きていたなと思います!経験することは大事ですね!

新たな旅のスタイルを開拓できた!

今回、忘れられない私の二拠点生活の第一歩目の出来事について書かせてもらいました。

ホテルでもなく都市にあるわけでもない場所で、自分の足で行動を起こし、旅をした経験は当時の私を強くしてくれたなと思います。

食・住を自分で管理するのは大変ですよね。特にその労力と自由度が増えるような旅のスタイルでは、慣れることが大事だと思います。

その分、「自分は食べることや住むことに関してどんな価値観を持っているのか」ということにいろいろと向き合うチャンスにもなります。自分の心地よいことを追及すれば変化の余地が大きいという点が、このような生活スタイルの一番のメリットだと感じています!

これからも、旅のスタイル・暮らしのスタイルを探求して、多様な場所や人たちに出会っていきたいと思います!

All photos by Nonoka Kojima

ライター

愛知出身の、美術を学ぶ学生。愛知と関西の2拠点で大学生活しながら、韓国とオーストラリアに留学したりしました。現在はたまに場所を変えて、作品制作と読書に没頭します。旅先で大体寄るのは、カフェ、海、大聖堂、モスク。文化を感じる人や物事に元気をもらって生活しています。 乗り物酔いしません。

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