ドイツ シュツットガルト
ライター

長野県出身。「見る前に跳べ」がモットー。自分にも相手にも心地よい環境をつくることが人生のテーマ。旅や人生の資本は「身体」と考え、ボディケアに携わる。自然の中で過ごす旅、自分の足で歩き回る旅が好き。日々感じたことを言葉に紡ぎながら、新しい働き方を模索中。

教育の違いと家族との時間

ドイツ ハイデルベルグ 街並みハイデルベルグの町並みドイツの教育は、10歳で今後の進路を見据えて進む方向を決める。

友人の15歳の子が「来年から働きたい」という話をしていて、日本との教育制度の違いを感じた。私が10歳や15歳のとき、こんなふうに将来を考えていただろうか。

一方で、5歳から17歳までの子どもを3人育てているお母さんは「午前中は働いて、午後は子どもたちと過ごすの」という話をしていた。それぞれの家庭にもよるかもしれないが、ドイツの人は“家族と過ごす時間”を大切にしているように感じた。

食への意識の高さと多国籍な“おいしい”

ドイツ Bio食品 野菜 朝市朝市に出ているBio野菜スーパーの食品は「Bio食品かどうか」で分類され、オーガニック食品への関心の高さが垣間見える。

さらに、ニュートリスコア(Nutri-Score)という食品の栄養価を5段階評価したラベルが記載されていて、健康的な食品を選んで買えるようになっているのも衝撃だった。

朝市に出る野菜も有機野菜を専門に取り扱うお店があり、試しに買ってみたらどの野菜も甘くておいしい!普段いかに化学肥料の使われた野菜に慣れていたのか、自分自身の食生活を振り返るきっかけになった。

Bio食品専門店で売られているパンも値段は張るが「小麦の違いでこんなに変わるのか」と感動したので、興味がある方はぜひ試してみてほしい。

ドイツ 小麦粉 スーパースーパーの棚に並ぶ小麦粉。ミネラル量で分けられ405番が定番他にも、日本と比べて小麦の種類が多く、チーズが安い。会話のなかで「これはスペイン産のオレンジなの」「このチョコレートはスイスのでおいしいよ」と普通に違う国が出てくるのも不思議な感覚で、国境を接している国なんだと改めて感じた。

日本人と似ている立ち振る舞い

ドイツ リンダウ ボーデン湖リンダウの港から眺めるボーデン湖横断歩道を渡ろうとしていると車が止まり、電車へは扉の左右に並んで乗車する。ときどき現れるチケットチェック係の人たちは、皆笑顔で対応してくれる。ホームで電車を待つ立ち姿も整然としていて、日本人とどこか似ている。

唯一違うなと感じたのは、手や腕を支持するタイプの杖を突いている人が多いこと。杖を持っていなくても、足を引きづるように歩いている人も見かけた。室内でも靴で過ごす文化や足に不調を抱える人の多さが背景にあり、整形外科靴やフットケアが発達したのかもしれない。

クリスマスへの気合が半端ない

ドイツ クリスマスマーケット 宮殿広場 観覧車クリスマスマーケットに向けて宮殿広場前に設置される観覧車11月初めから、ちょうどクリスマスマーケットが始まる時期まで滞在したため、どこに行ってもクリスマス一色!

11月10日を過ぎたあたりから、店や駅にクリスマスツリーが飾られ始め、クリスマスグッズも数多く売られていた。

ドイツ クリスマス 飾りクリスマスグッズがずらりプレゼント用のリボンや箱、クッキーの型やアドヴェントカレンダーグッズが大量に置かれた店もあり、クリスマスへの気合が半端ない。

クッキーをクリスマスの1ヶ月前に大量に作って、毎日食べながら当日を待つ習慣があるそうで、お子さんがいる家庭では「11月22、23日の土日にクッキー作りをしたよ」という話も聞いた。

日本ではお正月前にあるイベントとしてしか捉えていなかったクリスマスが、国が変わるだけでまったく別の行事のように感じられた。

観光では見えない“生活のリアル”と出会えた旅

たった1ヶ月弱だったけれど「滞在することで見えたもの」がたくさんあった。国が違えば“あたりまえ”も変わり、その土地のリズムや人々の営みを少しでも体感できたのは、旅以上の学びになった。

現地で暮らす人々のおかげで過ごせた時間に感謝しながら、これからも暮らすようにその土地を歩く旅を続けていきたい。

All photos by Kuon Kanayama

ライター

長野県出身。「見る前に跳べ」がモットー。自分にも相手にも心地よい環境をつくることが人生のテーマ。旅や人生の資本は「身体」と考え、ボディケアに携わる。自然の中で過ごす旅、自分の足で歩き回る旅が好き。日々感じたことを言葉に紡ぎながら、新しい働き方を模索中。

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