アルプス周辺の先史時代の湖上住居遺跡群
アルプス山脈がまたがる7カ国全体で111箇所ある新石器時代と青銅器時代の歴史を伝える遺産群のうち、56箇所がスイスにあります。
紀元前5000年から500年にかけて、アルプス山脈周辺の川辺や湖畔に住んでいた人々の高床式住居の跡などが残されています。古い歴史を紐解く大きな鍵になったとして、2011年に世界遺産に登録されました。
ミュスタイルのベネディクト会聖ヨハネ修道院
別名ザンクト・ヨハン修道院とも言われるこの修道院は、780年、フランク王カール大帝の命によって建てられました。
シンプルな外観に対し、内部は聖書の物語を題材にした9世紀と12世紀の美しいロマネスク様式のフレスコ画や壁画で装飾されています。当時のカロリング様式の保存状態が大変良いことが評価され、世界遺産に登録されました。
スイスのサルドーナ地殻変動地帯
アルプス山脈の中心にあるスイスでは長い間地質調査が行われてきましたが、それらの調査の結果、設立されたのがプレートテクトニス理論です。
フォーダーライン谷、リント谷、ヴァーレン湖に囲まれた一帯から、岩や山の形成はプレートの地殻変動によるものと考えられるようになったのです。地球の誕生と進化を解き明かす鍵になるとして、高く評価されています。
サン・ジョルジオ山
ルガーノ湖の南にある標高1096mの小さな山がサン・ジョルジオ山です。ここから約2億4500万年前から2億3000万年前にかける時代の貴重な化石群が発見されたことで、大きな注目を集めました。
恐竜の先祖と言われるティキノスクスをはじめ、世界的にも類を見ない希少価値の高い化石がたくさん発見されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。日本からチューリッヒ(スイス)までは直行便が出ていて、所要時間は12時間程度です。航空費を安く抑えたいという場合は、ヨーロッパの各都市を経由する方法(14~15時間程度)をおすすめします。
また、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタインと接していますので、陸路でも入国することができます。