③世界一周中の一番の思い出は?
世界一周の思い出はありすぎて、あえてひとつ選ぶのが難しいかな。
スエズ運河という歴史の転換点を通過する時にのんきにBBQしたのも楽しかったし、ピースボートのジャグジープールで最高の夜空を眺めながら友達と他愛もない話をするのも幸せでした。
他にも、スペインで爆買いしようと思ったら、クレジットカードを2枚スられて泣き喚いたり。けれどその後、私と同じように財布を盗まれた日本人のイケメンに出会って連絡先を交換できたり(笑)。
振り返ってみると、結局旅はどこへ行くかではなく、誰と行くかだなって感じます。
最高の友人やパートナーと行った先でのくだらない会話が人生を一番豊かにしてくれるんじゃないかなって思いました。
④世界一周前後で自分のステータスを比べると?
1. なんとかなる力
全部「まあ、なんとかなるっしょ!」って思えるようになりました。
他人の目も気にしなくなるし、旅行先での汚いホテルも泊まれちゃう。スペインで財布を盗まれても結局どうにかなった。
よく、海外旅行にいくとメンタルが強くなるとか言いますが、これは本当です。まあ、大抵の場所では生きていける自信がありますね。
2.飲酒力
これ大丈夫ですか?絶対ダメでしょう(笑)。けど、事実としてピースボートに乗って、お酒が強くなったと思います。
ちゃんと真面目に話すならば、コミュニケーションツールとしてのお酒ってすごく大切だなと感じます。適度に楽しめば国籍問わず、誰とでも仲良くなれますよね。
船上でも、渡航先でもすごく役立った。これは、後にTABIPPOでのインターンや今の仕事でも活きています。たぶん。
3.違いを理解する力
これもとても大事ですね!
というのも、ピースボートって基本的に100日間を1000人の人と一緒に生活するんですよ。海の上なのでネットも使えません。そうすると、誰しも本来の人間らしい部分が出てきます。
相手も自分も人間だから、いざこざとかケンカも日常茶飯事だし、噂もたつし、欲望もストレスも出てくる。
でもその中で、それぞれみんな違うし、色んな人がいるんだなってことを学びました。みんな違うからこそ、コミュニケーションは大切で、周りの人を大事にしないといけない。
「人間」についてすごく考えさせられる良い経験になりました。
⑤これから世界一周や旅に出る予定の人へ「格言」をください!
『やりたいと思ったらやればいい、やりたくないと思ったらやらなくていい』です。
世界一周したがってる人たちって、どこかで少し世界一周を過剰に美化していると思います。
けれど、それは周りの目を気にしている部分もあると思う。もちろん、自分がやりたいならやるべきだけど、そうじゃないならわざわざやる必要はない。
自分の気持ちに従って、自分がやりたいだけことをすべきだし、そのひとつに世界一周があるならやるべき。別に「やらなきゃ」って思ってやる必要はないと思います。
だから、自分のやりたいことに従ってその瞬間瞬間を楽しむと、人生Happyになるんじゃないかと思います。
わたしは、やっぱり日常の他愛もない瞬間が大事だから、そこを大事にできれば幸せになれそうだと世界一周を通して身をもって感じました。
あとがき
というわけで、今回は今年の3月までTABIPPOインターンをしていた齊藤真佑さんを取材しました。
僕は彼女と約1年間同期としてインターンを行っていたので、彼女のド真面目な一面に驚きました(笑)。
個人的にすごく興味深かったのは、ピースボート船上での生活です。良くも悪くも人間的で純粋。さまざまな人間が交わりあって、海の上で共に生活するという非日常。
すごく楽しそうじゃないですか?どんなことが起きるのか全然想像できない。その予想できない感じがワクワクしますよね。
「もういい加減旅にいきたい!!」
思わずそう言ってしまうような取材でした。
まゆはいつもこんななので…
旅も人生もピースボートも、予想できないから楽しいんだなと感じます。頭で考えたら到底デザインできないようなことが起きるから心が踊りますよね。
さて、なんで、こんな湿っぽい話をするかというと、なんとこの「旅人名鑑」。
次回がラストになります!
なぜなら、この度、私ジミーがTABIPPOのインターンを卒業することになったからです!そうなんですよ。「あ、そうなんだ」って感じですよね。わかります。
どうして卒業することになったのか。僕にとってTABIPPOとはなんだったのか。旅とはなにか。取材自体は今回で最後ですが、最後に私、Jimmyについての記事を書きたいと思います。
皆さんへのお別れと、TABIPPOへの感謝を伝える記事にできたらいいな。それでは、皆さん。ハンカチの準備をお忘れなく。最終回で会いましょう!
Hastaluego amigo!
Travel photos by Mayu Saito